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侍女の暗躍。

マリア様の婚約が整った。


私は専属の侍女としてマリア様に付いて8年、漸く人並みの幸せを手に入れようとしている主に諸手を挙げて喜んだ。

感慨深いものを感じる


神子と言っても女の子、そんなマリア様は8年も縁のない国の為に尽力為さった。

辺境の地で幼少から成人まで、1人の女の子として大切な時期を捧げたのだから、愛する方とくらい一緒になって欲しい。




ガウェイン様は紳士でしたが奥手で有名なルクシード伯爵家ご子息、自然の流れを期待しては中々関係は進まないと

微力ながら御力添えする事を決心致しました。


マリア様は辺境で討伐に参加している為

どうしても社交界や貴族の事に疎くなってしまいます

本来なら奥様やマリアベル様と共にお茶会に参加するなりしながら学んで行くものですが、マリア様は座学でのお勉強に頼る事になってしまいました。



デビュタントの日に確信しました

やはりマリア様はガウェイン様を想っており、ガウェイン様もまた憎からず想っていることです。

まさかマリア様の指先にキスを落としておいて何も想ってないなんて言いませんよね?


その日以降、それはもう尽力致しました

奥様のご協力の元、ガウェイン様の情報を分析

お好みの色などをマリア様の衣装に反映させていただきました。

香水を嫌う男性は多いので、希釈して使用します

抱擁して何とか香る程度の控え目に。

やはり令嬢としては何も付けない訳にはいきませんからね。



細やかな気遣いが功を奏したのかは分かりませんが

5年前からのお約束である湖畔の町へのお出掛けでめでたく婚約の申し込みを戴きました!

ですがガウェイン様いけませんよ?

マリア様が抱擁を求めた時に引き離すなんて・・・

そこは抱擁を返し、熱い口づけをするシーンです。


紳士的な行動は認めますが、男らしくガッと行っても良い所です!


まあこれでガウェイン様の懐に入る事が出来ました

これからマリア様のコーディネートは女性らしさを引き立てる方向にして、女としてのマリア様を意識して戴きます。


これまでのコーディネートは女性が苦手なガウェイン様に配慮して地味に質素に抑えておりました、恋や愛と言うよりは恐らくですが「庇護」の意識が強く、妹や姪に対する意識が混ざっていると見受けられますので

しっかりマリア様の女を意識させてみせます




まずは、そうですね・・・

ワンピースやドレスにオフショルダーのものを加えましょう。

突然肌色を多くしては困惑なされるかも知れませんので、ショールや重ね着を組み合わせて慣れて戴きます。


マリア様は外出される事が多かったのですが、お肌のケアは完璧で御座います。

シミは無く、とてもよく歩かれるので健康美溢れるスタイル

美しい鎖骨で悩殺です。




覚悟して下さいませ? ガウェイン様。






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