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辺境の神子は静かに暮らしたい。  作者: EVO
第一章 神子、異世界に現る。
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神子、知らぬ世界。

それは晴れた日の事、私は地球とは違う別の世界に来た。




突然の事だ、小学校に入学して新しい生活に慣れた頃。

お父さんとお母さんが事故で亡くなったと担任の先生に言われ病院まで送り届けられた

再開したのは物言わぬ冷たくなった父母

その後は担任の先生が全部手伝ってくれた、何をすればいいのか分からない中、他の親族は居ないのでとても助かった

呆然としている内にお葬式は終わり、葬儀屋さんからお父さんとお母さんがしていた結婚指輪だけ渡されたのでポケットに仕舞う。

軽くなった両親を抱えて家に戻り、ぼんやりと学校はどうしよう、生活は、私は・・・などと考えていた所

パァと床が青白く光だした


「えっ!?」


訳が分からないまま父と母を抱き締める

床の光が輝きを増して目も開けてられなくなりギュっと瞑った

そして瞼の裏にまで届いていた光がなくなり目を開けると私はベッド上に座っていた

只のベッドでは無いテレビや映画で見た大きく豪華なベッドで、四方に柱があり、上には屋根、確か天蓋付きとか言う立派なベッドだ。

部屋を見回すと家具もベッドに似た装いに統一されていて

まさしくお姫様が居るような部屋だと思った、自分の家とは全く違う、いや家どころか国が変わったような・・・



「・・・っ?」

「・・・!」


ふと外から声が聴こえて来た、どうやら近くに人が居るみたいなので部屋を出る事にする

「よいしょ」

腕の中に箱を抱えたままなので大きな扉はとても開けにくかった、廊下に出ると他にも何部屋もあってとても大きいお屋敷みたいだった。

シンと静まっていて人の気配は無いのでやはり外に人が居るみたい、二階の部屋のようで階段を降りて真正面にあった立派な二枚扉を開けた


キイ・・・


「おい!扉が開いたぞ!」

「まさか、本当に?!」


開けた瞬間そんな声が聞こえてくる

扉の陰から覗いてみるとそこには剣を持った二人組の男の人が居た、目を見開きこちらを信じられない様子で凝視していた。

一人がおずおずと口を開き言った



「あ、貴方様は、神の遣いでしょうか?」



違います


そう言いたかったけどあまりに突拍子のない発言に私は言葉を失った。




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