タモンビーチ 6
一刻も早くマリーの元に行きたかった!
一刻も早くマリの元に行きたかった!
だが、今行ったところで、何かできるわけでもないことを、自覚もしている。
どうしたらいいんだろう!?!
心は千々に乱れ、それを押し隠すのに精一杯だった!
僕は、一生懸命遊び尽くした――!
ビーチバレーしたし、もちろん泳ぎもした。
軽食を取ったし、トロピカルなジュースも皆して飲んだ。
“鬼ごっこ”ゲームもしたし、“旗とり”ゲームもした。
歓声をあげたり歌ったりもした。
そんな、百人の裸の集団! 昨日以上に観客を呼び寄せたのだった。
なかでも注目を集めたのが僕だったことに戸惑いを覚えたりした。
「キミのこと、“伝説の勇者”と同一視してるのカモよ!」
そう言って、顔を赤らめながら、僕に抱きつくのだ。
おっぱいが当たる。僕は赤くなる。
ますます注目を集めたのだった。
午後5時。繁華街のど真ん中で、僕は車から降ろされた。
エマに、本気キスされた。
「――約束通り、ここで、解放したげる! あとは、キミしだい」
そうして、オープンカーはどこかへと走り去る。さぁ――
さぁ――!
どうする!?!
そのときだった。
軽く、クラクション音。
振り返るとそこに、年代物のバカでかいアメ車。中に、黒髪の兄貴づらが一人。
「ショーグン……」
左端将軍だった。
ニヤッ、とする。
「ヘ~イ、乗れよ。……シン!」




