表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/64

手段なし

 目が覚めたら10時だった。もう日差しはそうとう強い。部屋の奥まで明るかった。

「マリ……?」

 声に出すも応えは無い。部屋の中にいない。通信を試みるも、向こう側で遮断しているような?

 体を起こし、ソファーに座り直す。頭をごしごし。

「女って、めんどくせー……」

 あくびした。


 ともかく、お迎えに行ってやらなきゃならない、てことだ。

 オリハの着装を直そうとするも、やはり変えられなかった。このままじゃ外に出られない。わいせつ物陳列罪だ。

 部屋の衣装タンスから本物の衣類、デニムのハーフパンツと、麻の半袖シャツを借りた。

 首筋や腕、すねなど、露出している部分から時々花びらのグラフィックがこぼれ出ているが、逆に幸いして目立たないから大丈夫だろう。


 外に出て、足底のオリハをローラーブレードに変形させようとして――できなかった。勢い余ってつんのめる。

 タクシーを呼ぼうとして、通信できないことを思い出す。クレジット機能を確かめたらそれも強制停止が施されていた。

「……あの、バカ2年!」

 思わず毒を吐いてしまう。


 そのときだった。

 軽く、クラクション音。


 振り返るとそこに、高級オープンカー。中に、金髪美少女。

「エマ……ニュエル・キンセイ」

 殿下だった。青紫色の瞳が、氷のように光る。

「ハ~イ、お困りのようね。……シン!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=237211115&s
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ