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タモンビーチ 4

 そのとき、頭に、ポコンと何かが当たった。目の前にそれが落ちてくる。両手でキャッチする。

 ビーチボールだった。

 振り返ると、あの金髪美少女が、ハァ~イ、と手を振っている。胸が揺れている。声が届いた。

『ジャポン!』

 僕は笑顔で、ただ、片手打ちでボールを返した。これが“お誘い”だとは、わかったのだが、さすがに間違えるわけいかない。マリがさっきから微妙な顔してる。

 ところがこれがいけなかったらしい。沽券にかかわる重大事と受け取ったか、金髪娘はただで放してはくれなかった。

「キミは何ができる?」天真爛漫な大声で、絡んでくる。

 僕は両腕を大げさに広げた。

「――世界の広さに感動できているよ。容量いっぱいだ!」

 彼女は満足そうな笑顔になる。少しはウケてくれたようだ。

「ジャポン!」

 自分の胸を親指で示して返答した。「シン!」

 彼女はまた笑顔を見せると、自分の名を明かさずそのまま背中を見せた。これで、済んだ、ということだ。なんとなく脱力感を覚えた。

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