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物心ついた頃はまだ私はこんな姿では無いはずだった。私は周りと同じく人間の子として生まれ育ったはずだった。しかしながら毎朝顔を洗ってタオルで拭いて見上げた鏡に写り込む私の首から上はどう見ても蛙そのもので、何時からこうなっていたのか私には理解が出来ない。気が付いたらこの顔だった。昨日もこの顔だったかもしれないし、今日こうなってしまったのかもしれない。それともただの思い込みだろうか。これはいつかの夏に読んだ、フランツ・カフカの変身のそれと良く似ている。もし夢ならば、どれだけ長く緩やかに時間の流れる夢であろうか。違うのであれば、私は何者なのだろうか。幸いにも私は蛙が大好きな為、生活において問題は無い。問題があるとすれば、花の女子高生、JKブランドと呼ばれるこの時代を、大人になった私が話題を振られた時、何一つとして語れない事くらいだろう。

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