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冠印の落第魔法師  作者: モノクロイルカ
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プロローグ

初投稿です!よろしくお願いします。

今日は自分が通っている学校の卒業式があった。


学校とはいってもオルデラン王国郊外の小さな村の小さな学校であり、生徒数もせいぜい二十人ほどしかいないが、生きるのに必要な知識は十分得ることができるそんな場所であった。


俺は卒業式が終わった後、自身の魔法適性について先生に判定してもらうことになっていた。


「ナギ君、君はどうもエレメントに嫌われているようだね…」


「それってどういう意味ですか?」


俺は先生の言葉に嫌な予感を抱きながら口を開いた。


「つまりはだね、一般に言う魔法というものを君は使うことができないということだね…」


「じゃあ、魔法師には「なれないねぇ…残念だけど…」


ナギ・アウレスティア、十歳にして夢を打ち砕かれた瞬間であった。


「僕は魔力量が少な過ぎてろくな魔法が使えないというのは聞いたことがあるけど、どのエレメントに対しても適性が()()なんて聞いたことないんだよ…誰でも普通は何らかの適性をもつからね…」


そう普通は誰にでも何らかの適性があるのだ。火だったり水、土、風だったりと、たとえ魔力が少なくてもエレメントは力を貸してくれるのだ。


それが自分には全くないという。なんというかふざけた話だと思った…


「でもまあ、自律魔法のほうはいくつか使えるものがあると聞くからそのへんをだね……」


俺は夢中で話す先生を横目に部屋を出ていった。


その後、錬成使である母さんに自分は全く魔法が使えないことを伝えた。母さんは少しだけ困惑した顔を見せたが、すぐに笑顔で


「魔法が使えないからどうしたっていうの?そんなことで私のあなたに対する見方が変わると思ったの?」


俺は思っていた。優秀な錬成使である母の息子の俺が魔法を使えないとはひどく情けないことだと…


「そんなことを重荷に考えることはないの、何があったとしてもあなたが私の大切な息子であることに変わりはないのだから…」


自分の予期しなかった言葉をかけられて俺は思わず泣いてしまった。

そんな俺を母さんは落ち着くまで抱きしめてくれていた。


こうして、村での学園生活が終わりをつげた。













翌日、突然母さんからある提案を持ち掛けられた。


「そういえばね私の知り合いに自律魔法に関してのエキスパートがいるのだけれど、その人の弟子になってみる気はない?」


「えっ、でも俺魔法は使えないよ…」


「違うのよ、自律魔法っていうのはねエレメントを介したものとは違って自分の魔力だけを用いて使える魔法なのよ。まあ、厳密には魔法とはちょっと違うのだけれどね」


「そう…なんだ…なら俺はそれを使えるようになりたい!」

希望が見えた気が気がした。そして俺はあることを聞かずにはいられなかった。


「もしも、それを使えるようになったら魔法師になれるかもしれないのかな?…」


「ふふ、そうね…なれないとは言えないわね。きっと厳しい道になるかもしれないけれど…」


俺は胸が熱くなるのを感じた。自分は諦めなくていいのだと、やれることがあるのだと…


「言い出した手前、言いにくいんだけどね、私はあなたが魔法の分野に無理に関わる必要はないとも思っているのよ…厳しいし、中には危険なこともあるかも知れないから…」


「…」


「それでも、あなたは魔法師になりたいのよね?」


「うん」


「わかったわ。私はあなたの夢を応援する!」


「ありがとう…母さん」


「いいわよっ、子供の夢を応援するのも親としての務めなんだから!」


そう言って母さんは家を出た。王都までいくと言っていたので明日の昼頃まで帰って来ないだろうと思う。












翌日、早朝


「…我、コン…くノ……を…ム、汝ノアカ…カ…りヲ」


「何だ…」


コン、コン、ドン…


ドアのノックの音で目が覚める。


「こんな早くに誰だろう…は~い…」

眠さに目を擦りながら、ドアに近づく…


「母さん、早く帰ってきたのかなあ~?」


ガチャッ


目の前に現れたのは見知らぬ人物だった。


「今日から君は私の弟子だ。異論は認めないぞ!」


そういって目の前に澄んだ赤っぽい瞳をした白髪の少女が立っていた。

その澄んだ瞳に目を奪われたが、俺が疑問の声をあげるのにそう時間がかかることはなかった…


「……え~っと何がどう…」


俺は言い終わる前に目の前が真っ暗になった…





























読み苦しい点もあると思いますが初心者なのでご容赦を!

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