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何でも屋さんは最強でごさいます。  作者: 怠惰なスイカ
第一章 月白色の何でも屋
3/7

三語~千年ぶりの依頼です~

前回よりちょと長いです。


 私の目の前には千年ぶりのお客様がいます。私に話しかけてきたのがピンク色の目が猫の様にくりっとした淡いピンク髪のお嬢さんでその後ろにはフワッとしたクリーム髪に茶色の瞳のおっとり系のお嬢さんがいる。

 どちらも入学したてなのか新品同様の制服を着ているから、学生なのでしょう。どちらも初々しい感じで男性的にはたいへん可愛らしお嬢様方でしょう。まぁ、私子供は論外ですがね。優雅な気品溢れるお姉様が好みです。


「私に何を依頼でしようか?」

「さっき鍵を落としたんだけど、見つけられる?」

「はい、お安いご用です」


 鍵、鍵となこの私にたかが鍵を探せと言うのか……、別にいいですけど。てっきりもっと大きな仕事かと思ったのですが、私への依頼料が100万銀貨なので……余程大事な鍵なのですね。母の形見とか凄い宝石が嵌められているとか、ですかね?

 まぁ、私は依頼を完璧に成功させる事だけが仕事なので事情はどうでもいいですね。


「どの様な鍵ですか?」

「そうね~、素材は銀でちょと錆びているところ以外はこれと言って特徴がないわね~」

「そうですか、ではいつ頃落とされたか覚えておられますか?」

「多分、一時間ほど前ね……服屋に入った時には持ってたから」

「どの道を通られましたか?」

「この道を真っ直ぐね、でもワタシ達も一度引き返して探したけど見つからなかったのよね~」

「情報ありがとうございます、では見つけてまいりますね少々お待ちを……」


 この程度すぐに片付けてくれますよ。まず《探知魔法》で町並みを把握し、鍵ぐらいの大きさの物を調べお嬢さんと同じ魔力が宿る鍵を探します。魔力はそこまで長く保ちませんが鍵なら持ち歩く事も多いでしょうし、無くしたのが一時間ほど前なら魔力もまだ消えてないでしょう。


 ビンゴ!見つけました。


「カフェの植木バチの下にありますね」

「えっ!?もう見つけたの!?」

「嘘だ~!?」


 驚いていますね、フフフ……私にかかればこの程度の事など造作もありません……これぞ我為せる技!何でも屋歴六千年の私を舐めてもらちゃぁ困ります。大抵の事はなせますから、落とし物探しなど初歩の初歩!

 かつては大陸単位の探し物を捜索した事もありますからね、このくらい簡単楽勝過ぎてアクビがでますよ。


「ではお嬢様方向かいましょうか」



 ◆◆◆◆◆


 はい、カフェに着きました~。若い子が多いですね。私的には落ち着いた感じの喫茶店が好きです。こんな人目の多い所では落ち着いて考え事が出来ません。前世にも派手な店構えで無駄に洒落た名前の飲み物を出す店がありましたが……エスプレッソとかアキアートとか、もう全部コーヒーでいいでしょう。覚えにくい上に長くて舌噛みますよ!


 関係ないですが、コーヒー豆にはドリップ式抽出方(浅煎じ)とエスプレッソ式抽出方(深煎じ)があって抽出の仕方が違うようでエスプレッソ式抽出方には機械が必要だそうです。要するに焙煎時の抽出の違いで名前が変わるでしたっけ……?

 エスプレッソとは敷き詰めたコーヒー粉に高圧、短時間で抽出したものの事で、そこに牛乳やミルクを加えたりするとカフェオレやカフェモカになるそうです。うろ覚えですがね!合ってるかどうかは知りません。コーヒーの専門家にでも聞いてください。


「はい、ありましたよ」

「本当だ…!」

「うわぁ…!」


 バッチリ植木バチの下にありましたよ。お嬢さん方が驚いて目をパチクリさせていますが、私の魔法探知能力なら見つかって当たり前なのです。

 さぁ、代金を……


「では代金を頂いても宜しいでしょうか?」

「あぁ、どのぐらいかしら?」


 お嬢さんが財布を出してますが、あの財布に金貨100万枚も入っているのでしょうかね?到底そうは思えないのですが……。マジックバックなのでしょう。


「金貨100万枚です」

「「えっ…………」」


 あれ?お嬢さん方がポカーンってしています。払ってもらえますよね?


それではまた五日後!


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