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勘違い
「いや、ここで俺が声を掛けないでどうする!!」
「宮崎センパーイ♪」
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「宮崎センパーイ♪」
げっ!この声は・・・
星華は後ろを見た。
出たよ、桐島涼太!
「先輩は、何を見てたんですか?」
「別に何も?」
「あ!! もしかして、好きな人ですか?」
「は?」
「先輩、顔赤いですよ?」
「んな、訳無いでしょう!!」
「あれ、宮崎?」
廊下からする声。
この声って、もしかして・・・
「斉藤先輩!!」
胸が高鳴る。
「宮崎と・・・」
斉藤先輩は横にいる桐島涼太を見た。
「初めまして、桐島涼太です。」
「ご・ごめんな、邪魔して。」
「え!? 邪魔!? 違いますよ!!」
「じゃあ、俺はここで・・・」
えっ!? 行かないで~、先輩!!
何か、ものすんご~い勘違いされた気がするんですけど・・・