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噂の彼
「ふわあああああ。」
「おはよう、星華。」
「おはよう、千絵。」
「何かね、かっこいいってことで有名な生徒が1年にいるから見てみない?」
「う~ん、まあいいけど。」
_1年D組_
な~んか嫌な予感が・・・
「ほら、あの人アノ人!!」
「あ・・・」
当たり。 アイツだ。 忌まわしき桐島涼太だ。
「かっこいいねえ。」
「そう?」
怒り混じりの声で答える。
げ・・・ 目合った。
「宮崎先輩! 俺に会いに来てくれたんですか?」
「はあ? そんな訳無いじゃん!」
「え!! 星華と知り合いなの!?」
「まあ、そうですね。 昨日会ったばかりですけど。」
「へ~」
千絵が肘で突いてくる。
===
「ねえ、星華あの子いい感じじゃ~ん☆」
「はあ? どこが?」
「かっこいいし、明るそうだし。」
「興味ない。」
「ふ~ん。」
===
「なあ、涼太。 さっきの人って誰?」
友人の啓斗に話しかけられた涼太。
「あ~さっきの人?」
「そうそう。 結構可愛くね?」
「あの人はね・・・」
「?」
「俺が、狙ってる人だよ。」