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younger than me  作者: 栗原雪
12/28

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そんな待っててと言われても・・・

うなる星華。


いや、もう寝よう。

こんなめんどくさいこと考えてもキリがない。


===


キーンコーンカーコーン♪

「きりーつ。 礼。」

「さよーなら。」


待ちに待った、放課後だ。

何故かって?


それは・・・


「お~宮崎!」

「斉藤先輩!」

「ごめんな。呼び出して。」

「全然気にしないで下さい。」


「今日は少し手伝って欲しいことがあってな。」

「何ですか?」

「今年のスローガンの垂れ幕を作るんだけど・・・」

「いいですよ?」

「サンキュー、宮崎。」


そう。

斉藤先輩とお仕事をするのです!!

あ、でも2人きりじゃないですよ?


「ヤベ! ペンキ忘れた。」

「あ、じゃあ私持ってきますよ。」

「わりいな。」


===


「よし。ペンキっと。」

少々重くたって、役に立てるなら気にしない。


急いで戻ろっと。


『3-B』


「なあ、斉藤。」


===


「なあ、斉藤。」

「何?」

「さっきの女子、お前の彼女?」

「違うよ。」

「好きなの?」


「じゃあ、告白された?」

「されてないけど。」

「じゃあ何で、女子を煙たがってるお前が?」

「そんなの決まってんじゃん。」


「言うとおりに動いてくれるから、便利なんだよ。」

「うわ~、マジひでえwwww」


===


「言うとおりに動いてくれるから、便利なんだよ。」


一瞬言葉の意味を飲み込めなかった。

斉藤先輩がそんな風に思ってたなんて。


目から涙があふれる。


急いでその場を立ち去った。

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