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夢レンタル8

夢レンタル8



「Q,LaLa!」(クララ社)では、じーさん率いる営業部がオアシスにどうやって対抗するかの戦略を練っていた。


「オアシス並のソフトを作るのは、現段階で無理なんでしょう!だったらオアシスの開発者を引き抜いたらどうです?」


「んー、それができれば一番だが、それをやってしまうと今後我が社が目指そうとしているオアシスとの関係がめちゃくちゃになってしまう可能性があるなー!」

「あくまでも今後、オアシスとは協力関係を結ぶというのが大前提だからな~」

と、じーさんは部下達に弱気に念を押す。


「しかし部長!そんなこと言っても・・・・!!」


じーさんは初心に戻ることを決意して、

「わかった!じゃ~ダメもとでオアシスに協力してもらうよう出向いて行こうぜ!」


部下達はこのじーさん(部長)の言葉を聞いて、

「部長何言ってんですか??重役の人が交渉に行ってダメだったんでしょう!できたての営業部が行ってどうなると言うんですか?」


「馬鹿ヤロー!!!重役がダメだったからって俺たちもダメだって誰が決めたんだっ!!やってみないとわからんだろ!よく考えろよ、そもそもこの営業部ができたのも重役達ができなかったから俺たちが選ばれたんだろっ!もっと自信を持てっ!」


じーさんは、生まれて初めてと言っても過言ではないほど感情をあらわにした。

それは、副社長のロビンに言われた一言が心の中を支配していたからだ。


部下達はこんな部長を見るのは初めてだったからか、動揺して声が出なかった。


「わかった!もういい!俺が直接オアシスに交渉に行ってくる!!!」

と、捨てゼリフを残し荒々しくドアを閉めて出て行った。




「・・・・・あんな事言ってしまった・・・・・・・・・・・どうしよう、僕にそんな大それたことができるわけないよ~」



じーさんは、自分のことを「俺」と言うのも初めてだった。。。


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