表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/45

「一度、日本に戻らせて下さい」

朝早くに目を覚ました僕は、大きな鏡のある洗面所に息を荒げてやって来た。


「…はぁ、はぁ」


そして曇りの無い鏡を覗き込む。


「………そんな」


ー戻ってない。


「…」



ウシロガミの発動が、解けていない…!!



白い髪に、少し赤びた両目。


こうなってしまった原因は、大方予想がつく。


「……魔人、か」


ー魔人に殺されてしまったからである。


…恐らく、いや、確実にそうだ。


僕自身がいちど殺されてしまったことにより、ウシロガミのチカラが外側に溢れ出して来ているのだ。


「………」


(今の姫はわしが若い頃に比べて遥かに弱体化しておるのじゃよ)


じいさんの言葉が今更になって、僕の心の奥底に突き刺さる。


「…弱体化してこれか………」


僕は、鏡にうつる僕の顔を、力を込めて殴りつけた。


=============


僕は学校長室にやって来た。


「ごきげんよう、後神京くん」


今度は呼び出されたわけではない、自分の意思で、やって来たのだ。


「…学校長、お願いがあります」


学校長の表情は見て取れない。


「………僕を」


僕は息を整えてから言う。


「一度、日本に戻らせて下さい」


魔人編終了です!


ここまで読んでいただいた方々に感謝を、そしてこれからもよろしくお願い致します。


次の物語も近いうちに投稿します。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ