アホ国王
あるあやかし世界で、大変な事件が起きた・・・。
その事件に巻き込まれた三人、燐翠、翡翠、炎翠は・・・
「燐翠、翡翠、炎翠。これからお前たちを人間界へ送る。」
「はぁ?」
「何をおっしゃってるんですか。国王様」
「わしの大切なおかしやら宝石やらが・・・」
「待て待て。」
「なんじゃ?」
「『おかし』っていらなくないか?」
「そうだ。そんなに真面目になって言うことでもないぞ。」
「いやいや、わしにとっちゃあ大切なんだ。」
「国王様がご自分で取りに行けばいいんでは?」
「それが・・・」
「国王様、早く仕事をしてください。」
「国王様、早くはんこを押してください。」
(うん。この様子じゃ取りにも行けないな・・・。)
(自業自得だ)
(つか大切なら大事にしまっとけよ)
「おうおうお前たちの心の中が聞こえとるぞ。確かに大事にしまっとけばいいんだ。わしは大事にしまっていたんだ。それで仕事をやって隙間にちょこちょこ食べとったんじゃ。」
(それだめじゃね?)
「そして昨日もこっそり食べようとしとったんじゃ。そしたらそこの奴らにばれてしまい、焦って隠す呪文を唱えたんじゃ。でも、焦っていたため間違った呪文を唱えてしまって、人間界におちてしまったのじゃ。」
「それ本当に自業自得だろ。」
「そしてなぜかその中に(おかしの中に)この国の宝が混じって落ちてしまったのじゃ・・・。」
「なんで宝石入ってんの!?」
「わしにもわからん・・・。」
「宝石くらいいいじゃないですか。」
「だめなんじゃ。その宝石、『あやかしにな~る』は・・・」
「変な名前すぎんだろ。」
「うそじゃうそじゃ。」
「さっさと言えよくそジジイ」
「あぁ、『あやかしの宝玉』」
「そのまんまじゃねえかよ!!」
「変な風にわくわくさせんなよ!!」
「そんなかっかしなくてもいいじゃろ。」
この小説を読んでいただきありがとうございます。(ペコリ
脱字などがありましたら報告よろしくお願いします!
まだまだ下手糞ですがどうぞよろしくお願いします!