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【Click→】人体関連コラムシリーズ

【健康マニア必見】いわゆるツボ(経穴)の話。

作者: エンゲブラ

どうも、健康マニアのエンゲブラです。

健康にまつわる様々なジャンルを手あたり次第に試すのが好きな筆者ですが、今回は「マッサージ」の話を。


最近、「筋肉を緩めるセンサー」という新たな概念(=仕組み)を知り、体中の筋肉を緩め、グニャグニャになりつつもある筆者ですが、どうしても一点だけ解け切らない筋肉の張りがある箇所があり、これに非常に悩んでもいました。


その張りは、後頭部と首を繋ぐ右側の付け根、上頭斜筋と呼ばれる個所の頭側の繋ぎ目部分。まさに「ピンポイント」のみでの痛みでした。


いくら周辺や、そこに繋がる筋肉をほぐしても、その部分だけが改善されず「何か悪い病気か?」などとも悲観的になってきた矢先、遂に先日、痛みの原因となっていた「起点」を発見し、大興奮!


通常、筋肉は単純な部分損傷などでない場合、痛みが発生している箇所そのものよりも、そこに負荷をかける原因となっている「別の筋肉の緊張と不均衡状態」が、痛みの本質である場合が多い。


腰が痛いから腰を揉む。

ではなく、肩や膝、或いは腹筋などの緊張状態を緩めた方が、腰への負担が軽減される、といった具合だ。


「はぁ、何を言っているんだ、お前さん?」

と思う読者も多いかもしれないが、猫背などで腰に負荷がかかっている場合、身体の前面を緩めた方が背筋も伸ばしやすくなり、また、痛めた肩や膝などをかばっての腰の痛みなら、そこの箇所の緊張を緩和させた方が、結果、腰への負担が軽減される。というのが、筆者がたどり着いた筆者的に納得のいく人体構造理論である。


特に現代人の腰痛の原因の多くは、日常的な猫背、巻き肩などにより、身体の前面への筋肉の収縮、引っ張りによる腰への負荷であることが考えられ、腰そのものを揉んでも、何の解決にもならない。というのが筆者が推す理論。なので腹筋だけではなく、胸の筋肉などもほぐし、胸を自然に張れるくらいにまでほぐせれば、理想的(緩め方は、このエッセイの後半で)。


身体中に長年の蓄積による不具合を抱える母親をマッサージしつつ、その変化を確かめると一目瞭然、劇的な効果があったため、この理論は現在の筆者の信仰の対象ともなっている。


さて、首の付け根のピンポイントの痛みの話に戻る。

どこを(ほぐ)しても抜けきらない負荷の原因。

背中部分にないのなら、視神経や脳などの見えない不調などとも悩んだが、答えはなんと「右手親指の付け根」にあったのである。


「なんで首の痛みの原因が、手の親指の付け根やねん!さすがにそんなわけあるかい!」


読者の言いたいことは分かる。

だけど見つけちゃったんだから仕方がない。

しかも気になって調べてみたら、案の定、これが東洋医学でいうところの「首のツボ」とピンポイントで符号してしまったのだから、筆者的には笑うほかなかった。


見つけた経緯は、以下の通り。

筆者は痛みとなっていた箇所の筋肉を触りながら、首をくるくると動かし、その筋肉がどこと繋がっているのかを丁寧に探った(寝ながら)。

首を横に動かすと肩の筋肉が少し反応したので、細かく動かしながら、痛んでいる箇所と肩の結び目を特定。今度は肩の結び目がどこと繋がっているのか、その先を探索。


手の指先をひとつひとつ動かし、手首の腱を触り、どの指がどの腱と繋がっているのかを探る。次にその腱と肘周辺、そしてそこから肩とをつなぐラインを探っていくうちに、とうとう終点(起点でもいい)が「親指の付け根」であることを特定!


特定した瞬間、筆者は思わず「マジか!」と声が出た。

というのも、この親指の付け根であるが、仕事の最中に思いっきり突き指(おそらく骨折)し、そのまま放置した結果、骨の一部が少し突き出した状態のまま、治ってしまい、親指を動かす際に「少し引っかかり」を覚えている箇所でもあったからだ。


恐る恐る親指の付け根をほぐす。

首を触る。

ウソやろ?


「プラセボ効果全開かよ」というくらい、張っていた箇所が柔らかく、そして痛まない!

そもそも触って痛まないなんてこと自体がここ何年かなかったの事なので、笑いがこぼれ、肩も揺れた。

しかし、プラセボの最大の利点である「思い込みの力」による効果である可能性もあり、この時は半身半疑。


翌朝、また少し首の付け根が張っていたので、首を揉まずに親指の付け根を揉むと、あら不思議。あっという間に張りが改善(笑)。


指の骨折による変形と、その変形による負荷そのものの「根治」は、手術でもしない限りはないのかもしれないが、このケガのおかげで「ツボの正確性と仕組み」を身をもって知ることが出来、まさに「ケガの功名」といったところでもある。



さて、お待ちかねの「筋肉を緩めるセンサー」を利用した「筋肉のほぐし方」について。


本文では分かりやすいように便宜上、揉むという表現を使ってきたが、正確には「揺らす」が正解。


「筋肉を緩めるセンサー」とそのまま検索をかければ、グーグルのAI先生が検索結果よりも先に概要をまとめてくれている。「筋肉を緩めるセンサーには、筋紡錘きんぼうすい腱紡錘けんぼうすいがあります」と。


筋肉を袋詰めのソーセージに例えた場合、端と端でその筋肉を閉じている部分にあるセンサーを「腱紡錘」。その筋肉の中間部分にあるセンサーを筋紡錘と呼ぶ(らしい)。「筋肉が動く方向を縦軸」とした場合、このセンサー箇所を筋肉の伸縮時に「横軸方向に動かしてやる」とセンサーが反応し、弛緩するというメカニズム。なので、緩めたい筋肉の端と端を横方向に軽く揺らしながら、筋肉を動かしてやればいいという非常に簡単な方法。


筆者は主に腱紡錘へのアプローチを重点的に行うが、思い出したら筋紡錘パートも揺らす。これらの作業は何度も行わなくても、すぐに筋肉が緩むので、大した時間も食わない。


注意点としては、ただひとつ。

面倒くさがって、身体の左右同時にそれらの運動をしないこと。

センサーの反応に対する脳のリアクションは「単一的」で、左右(左半身と右半身)同時にアプローチした場合、指令が分散され、ぼやけて効果が出ないという点。


例えば、顔の筋肉などをほぐす際、人はついつい両手で鏡合わせの動きをさせながら、顔の両側を同時にマッサージしてしまう。しかし、これでは脳は反応を追い切れず、適切なリアクションを取れなくなる。なので、顔を洗う際も、洗顔以上の効果を求める場合は、片手で片側ずつ優しく揺らし洗いしていくのがベターとなる。



昭和のマッサージと言えば、押して潰す!と言った脳筋なマッサージが主流であったが、あれに効果を感じていたとしても、それは肉を「叩いて潰して伸ばして無理やり柔らかくしただけ」の治療には程遠い、「破壊による一時的緩和」でしかないというのが実像。なので、何日かすれば痛みがぶり返すし、症状はどんどんと悪化の一途を辿る、という悪循環のサイクルに陥る患者が後を絶たなかったのだろう。


今でも稀に、このゴリラ施術(ゴリラに失礼か)を行う施術士も存在するらしいが、痛い施術はさらにその他の箇所への悪影響も出てくるので、論外も甚だしかったりもする(筆者理論)。


ツボに関しても、棒で押すといった野蛮な方法を使っているのだとすれば、それは筋肉の繋がりの意味とセンサーのメカニズムを理解していない雰囲気施術士である可能性が高く、そんな施術は筆者は受けるべきではないとも考える。


揉むという方法の大半は「円運動」を伴うため、横軸方向への運動も含まれる。ゆえにツボを軽く揉むというアプローチには一定の効果が見込まれる。だが、理屈で理解しているのなら、揉むいうよりも「横に揺らせ」と筆者は言いたい。


筆者は、骨ストレッチであったり、さとう式リンパケアなど、様々な方法をマイブームとしていた時期があったが、とうとう筆者なりの半オリジナルアプローチに領域にも足を踏み入れ、今後の筆者の動向に、筆者自身も目を光らせるところである。


とりあえず「金脈」とも言えそうなツボの研究か、次は!

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