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色々設定盛るのが大好きです。
「この程度の魔力使用じゃ焼け石に水っつーか、なんつーか・・・コイツ、マジで相変わらずの魔力お化けだな・・・魔力回復機能ぶっ壊れすぎだろ・・・」
大きな溜息と共にタブレットをしまったノルベルトはひょいと妹を抱き上げた。
「ラト、ちょいと兄ちゃんと一緒に魔力の発散させに行こうな。このままじゃお前も戦い辛ぇだろうし、黒の兵も巻き込んだら可哀想だ。何よりお前の魔法を直で喰らう白の奴らが憐れだ・・・」
苦笑しながらそう告げるノルベルトはその場を弟に任せると、先程示した陣営から少し離れた場所にある拓けた所に妹を連行していく。
この特別ルール発令時にラトガルドが魔法しか使ってはいけないというのはこれが理由であった。
普段はノルベルトやレオポルト等が細かく調整しているのだが、それでも追い付か居ない程の魔力回復が起こった時、偶々模擬戦の開催期間と被ると発令されるのである。
何時もであれば兄達等、特定の者が対応しないと死人が出るが、このバーチャル空間内であれば死んでも現実世界に退場するのみなので、色んな意味で都合が良いのだ。
因みにこの魔力バグりは彼女が人間兵器にされていた時の名残で、バーチャル空間内なのに魔法が使えるのは、この空間に入るためのコックピットに特別な仕掛けがあるからである。
更に言うなら、セーフティー機能もついているので、個人の総魔力量の4分の1を下回るとこの中での魔力切れ判断となり、魔法が使えなくなるのだ。




