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チェスの国  作者: テープコーン
3戦目 黒の領
84/89

3-11

早々に指揮権手放す本末転倒野郎……。←

王位を弟に譲りたい兄ちゃんはここでもしれっと弟を王様にする為の準備をする。←←

 


「ならば良し。俺からは以上だ。一先ず先に解決しちまいたい問題があっから、暫くの間はレオに指揮権を預ける。魔道具(ソレ)の使い方も含めてそっちの指示に従え。レオ、なんかあったら呼べ。あとラト、()()()()()()を何時もよりも範囲を広げて展開しろ。そろそろ向こうの軍から斥侯が来るはずだ。んで、その後俺と此処に来い」



両軍の陣営に置いてある、このバーチャル空間の全容がわかるデータ模型の拓けた空間を指さし、ノルベルトはラトガルドに視線を向けた。


了解。と短く手話で返した後、データ模型の傍に近づいたラトガルド。


魔道具の使い方を説明する下の兄を横目に、上の兄に頼まれた()()()()()()をやる事にした。



魔力を解放し、魔法陣を展開する。



何時ぞやの冒険者との件でも使っていた探索の広範囲版である。

何時もであれば陣営の半径5キロ圏内に展開するのだが、今日はノルベルトの指示通り、彼女が展開出来る限界まで広げていた。


白の陣営はギリギリ圏外になってしまったが、それでも向こうの動きを知るには十分である。


直ぐに白から出された斥侯の位置を把握し、黒と白のチェスの駒をフィールドにいる人数分を魔法で作り出して其々の位置にリアルタイムで反映させた。



チラリと模型の中を覗き込み、自身のオーダー通りである事を確認したノルベルトはそのまま先程ラトガルドに渡されたタブレットを覗き込む。


現在そこに映し出されているデータはラトガルドに関するもので、現在の彼女のステータスだ。



総魔力量に視線を向けると表示が測定不能(エラー)になっている。


 

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