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しっかりラトガルドを抱きしめつつ、「一体何をする気なんだ?」と問うレオポルトのセリフが言い終わらないうちにノルベルトは魔法で黒の兵達が整列する真ん前に弟と妹と共に転移した。
その間にレオポルトが持っていたヘッドフォンも削除している。
「っと、到着~」
「っ、ビックリした。ノル、跳ぶなら跳ぶと先に言え‼」
「だからラトをしっかり捕まえとけって言ったろ?跳ぶって言ったも同然だろうが」
「同然じゃない‼どんな俺様ルールだよ‼」
と、喧嘩を始める兄達に、目の前の部下たちが困惑している事に気付いたラトガルドが二人の手を握る事で今自分達がいる場所を思い出させた。
「ラト?・・・あ・・・そうだった、すまない」
妹に目の前を示され、慌てて謝るレオポルト。
一方ノルベルトは頭を掻きながらめんどくさそうに返事をした。
「わーってるよ、ラト。レオ、一先ずこの話は後だ」
「・・・嗚呼、楽しみだ(怒)」




