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「うん。俺の妹は今日も可愛い。天使。最高。何でも可愛く着こなす天才。素晴らしい」
「ノル様、顔面崩壊しテル・・・イケメンが台無シ・・・」
「不敬ですよ、カルロ」
破顔して云うノルベルトに、ケラケラと笑いながらツッコミを入れるカルロとそんな兄を咎めるアルド。
『アルドくん、真面目だね。カルロくんの忠誠心を知ってるから、ノルにぃだって気にしてないよ?』
「ラトガルド様まで・・・。そもそも、ノルベルト様が気にされる・されない以前の問題でして、カルロの忠誠心云々ではなく、主に使える家臣としての礼儀の…「ラト。その服も買ってやるからちょっとこっち来い」…って、これはもう誰も俺の話を聞いていませんね・・・」
キョトンとしているラトガルドに力説している途中で、アルドはノルベルトに邪魔され大きな溜息と共に苦笑した。
そうして今着ている服をそのまま着て行く事にしたらしいラトガルドの為、数舜前まで彼女が居た試着室に置き去りにされているラトガルドの元着ていた服を回収するのだった。
この兄にして、この妹ありである。
血は繋がって居ないはずなのに妙な所でそっくりな義兄妹なのだった。