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チェスの国 3
白の領に諜報、暗殺を請け負うカマロとソリオの隊が居るように、黒の領にもまた同じ様な隊がある。
基本的に国の運営を請け負っているのが黒の女王である事から、よっぽどのことがない限りはレオポルトの方に指揮権がある隊だ。
『シュピオン』
諜報が主な仕事で、場合によっては暗殺も請け負っている。
また、ついでと言わんばかりにノルベルトからレオポルトの護衛も任されていた。
ノルベルト、レオポルト、ラトガルド、アッシュ、グレイのみがその存在を認知、それ以外の者からはレオポルトの日替わり護衛や文官(仮の身分)の1人であるという認識である。
因みに『Spion』はドイツ語で「スパイ」を意味する。




