69/89
2-38
― 白の王執務室 ―
レオポルトに見送られ、帰路についたアッシュとグレイ。
二人がアッシュの執務室に辿り着くと同時にソファーに倒れ込んだ。
「・・・つっかれた――‼」
「お疲れ様、あーちゃん」
「・・・ぐー、こっち」
ポンポンと自身の隣りのスペースを叩き、アッシュは妹を呼んだ。
「なぁに?ラトちゃん見て羨ましかったの?」
自分が呼ばれた理由を瞬時に察するグレイは、くすくすと笑いながら彼の指示通りにソファーに座った。
「・・・ぐーは俺のだ。今日はラトに貸し出しただけ。次は無ぇ・・・」
「にぃってさ、私を散々ブラコンブラコン言ってるけどさ?にぃの方も大概だと私は思うの」
「・・・俺は、お前みたいに何処でもかしこでもシスコンを発揮しねぇよ・・・」
ポスリと妹の膝に頭を乗せ、アッシュはそう言って目を閉じた。




