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そうノルベルトが言うと同時に殺気が消え、無表情だった彼の顔に何時ものニヤニヤとした笑みが戻る。
「俺様、今からラトの様子見てくるわ。部屋か?」
「あ、ああ。ラトガルドにはグレイがついてくれているんだ」
がらりと表情が変わった兄からの問いに、レオポルトは何とかソレだけを絞り出す。
「まぁそうだろうな。アッシュが単品で此処に居る理由なんてそんくらいだろうしな。お前らも来る?」
「俺は行く。会議も用事も済んだからな、そろそろ白の城に帰る・・・」
「レオは?」
「俺も行く。ラトの様子が気になるからな」
首を傾げ乍らレオも行く?と問うノルベルトに、レオポルトはコクンと頷いた。
そうして2人を連れ立ったノルベルトはラトガルドの部屋にへと足を向ける。
「そう言えばノル?」
「ん~?」
「お前、カルロはどうしたんだ?」
周囲を見回し、何時でも何処でも傍に居るノルベルトの護衛騎士が居ないことにアッシュは気が付き、彼に問うた。




