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眉を下げて言うレオポルトに、ノルベルトは短くそう返すと何かを考え込むように眉間にシワを寄せる。
「ラトが寝る時、俺では無理だから出来れば例の日が来るまでは兄さんにお願いしたい」
ダメか?と心配そうに問うレオポルト。
「分かった。暫くは俺様とリーゼの部屋で寝かせる事にする。魔獣については暫く保留だな。ラトの様子次第で行くかアッシュ達に頼むか決めることにする」
ぐしゃぐしゃっと弟の頭を撫でながら、ノルベルトは静にそう言った。
「で、アッシュは何で此処にいんだ?」
「お前がバックレてる会議の後で、ラトが夜眠れないって相談をレオから受けてたんだよ。ちゃんと仕事しろよな。ノル」
「仕事ならしてるだろう?今日だって魔獣討伐してそのままこっち来たんだぜ?」
「派遣先で一般兵に混じって魔獣討伐するのはお前の仕事じゃねぇよ。黒の王様。お前の仕事に自分の仕事もして、レオが可哀想だろう?」
肩を竦めて言うノルベルトに、アッシュは効果が無い事は分かっていつつもちゃんと仕事をしろと苦言を呈す。




