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「魔獣?」
「そ。西には生息してない種が居たんでな。ちょっと引っ掛かったから先に戻ってきた」
「なんだソレ?はぐれか?」
「いや、はぐれって数じゃ無ぇな。アレは」
「白の軍も手伝うか?」
「ん~・・・取り敢えずラトを連れて行こうかと」
「ラトを?」
「嗚呼、何となく魔術系っつーか、魔道具系の気配がしたんでな。こういうことはアイツの方が強いだろう?」
そう言うノルベルトに、アッシュとレオポルトは2人で顔を見合わせる。
「で、話し戻すけどよ?何を俺に言うって?」
「それは・・・」
迷うように視線を彷徨わせたレオポルトは、意を決したようにノルベルトにへと視線を戻した。
「兄さん、その、ラトの事なんだが・・・」
「ん?」
「その、何時ものが今回少し早めに来てしまったみたいで・・・夜、眠れないようなんだ」
「そうか」




