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尤も、ソレをレオポルトに言えばメンドクサイ事になりかねないのと、ラトガルドの意思を尊重してアッシュは口には出さないのだが・・・。
「本当に思考回路迄ソックリな兄妹だよ・・・お前たちは・・・」
大きな溜息と共にアッシュはそう言った。
特に他人任せにするところがなと心の中で付け足しながら・・・。
が、当然レオポルトにその真意が伝わるわけもなく、彼は首を傾げる。
「それより、どうすんだ?ラトの事をノルに言うのか言わないのか、決めるのはお前だ。レオ」
「なぁ~にを俺様に言うって?」
「「 ⁈ 」」
急に聞こえた今此処に居る筈のない男の声が聞こえ、アッシュとレオポルトはバッと同時に声の聞こえた方、レオポルトの部屋のドアへと視線を向けた。
そこには扉に背を預け、腕を組んだ姿のノルベルトが居る。
遠征から戻ったばかりらしいノルベルトは黒の軍服に帽子、そして騎士兵のピアスと腕章、ネクタイをつけていた。
「ノル」
「兄さん、何時からそこに⁈えっ、アレ?俺の張った結界は?」
「嗚呼、コレ張ったのレオか・・・通りで俺が抜けられるわけだよ・・・」




