48/89
2-17
口はかたいし、何よりノルベルトを黒の城に縛り付けとくにはレオポルトの助けが必要不可欠だと思ったからだ。
「・・・レオ、今から俺はお前にまだ未確認の秘密情報を話す」
「え?」
「現在事実確認中だ。部下や国民には勿論、ラトやトルディにも内密に。特にノルには絶対にもらすな。解ったか?」
「兄さんに?何故?」
「事実確認中だと言ったろ?それに、アイツの暴走を防ぐためでもある」
アッシュはそう言った後、スッと近くの壁に手を付けて盗聴防止の結界を強固なものにしてから再びレオポルトに向き直る。
「アッシュ?」
「・・・一週間前、イギーが北の派遣先で『例の男』らしき奴を見たとの報告が上がった」
「 ⁈ 」
「後を追ったんだが撒かれてな。今カマロとソリオの隊が捜索してる。イギーが見た周辺には確かに誰かが暫く居たらしい痕跡が残っていたそうだ」
「それ、本当か?本当に奴なのか⁈」
「落ち着け。だから、さっきから確認中だと言ってるだろう。脳ミソ鶏かお前は!」
「っ・・・そうだったな。すまない・・・」




