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張られた結界を一瞥し、眉間にシワの寄るソリオの代わりにカマロが聞き返す。
ソレにコクンと頷いて肯定したアッシュは先程グレイから受け取った紙を2人に差し出した。
「先ずはコレを読め。1枚しか無くてすまないが・・・」
「コレは?」
「読めばわかる。さっき来た情報だ」
今此処で読めと言われ、カマロとソリオは一緒に仲良く報告書を読み始める。
ザっと読み進め、ソリオに紙を渡しながらカマロは驚いたようにアッシュを見上げた。
「アッシュ様、これって・・・」
「嗚呼、北の派遣先で奴らしき男を見つけたそうだ。イギーが追跡したが、撒かれたらしい」
ジッと2人を見据え、アッシュは淡々と告げる。
「成程、それで我らを呼んだわけですな?」
「ご名答。ソリオ、カマロ、目撃情報の上がった辺を重点的に、奴を探し出せ。とっ捕まえる算段を立てたいから出来るだけ情報を仕入れて俺に報告をくれ。可能であれば、奴の持つ例のポーション類も入手しておきたいからその辺も上手い事頼む。嗚呼、ソレとな?黒の方にはまだ内緒にしとけよ。ノルをアイツに合わせたら絶対にメンドクセェ事態になる事請け合いだからな・・・コイツが本当にアイツだと判明するまでは白の領だけで対処する」




