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チェスの国  作者: テープコーン
2戦目 白の領
39/85

2-8

 


心底嫌そうな顔で言うアッシュだったが、グレイがとても嬉しそうに、楽しそうに読んでいるのを見て、それ以上の苦情は飲み込んだ。



白の王様はシスコンなので、基本的に彼の中での優先順位は自分よりもグレイが上なのである。



それから暫くはアッシュが書類を捲ったり、サインをしたりする音、グレイがタブレットを弄る音だけが響く。


全ての書類の確認とサインを終えたアッシュが、ふと妹の方にへと視線を落とした。



「なぁ?妹よ」


「なぁに~?」


「カマロかソリオの部隊って、どっちか残ってたっけか?」


「どっちも居るよ~?だって、あーちゃんが良く2人の部隊使うから、出向用のリストからは外してあるもん」


「マジか?」


「マジよ。知らなかったの?」


「いや?知っているが?」


「へ?」



思わずタブレットから顔を上げるグレイ。


アッシュはニヤリと意地悪な笑みを浮かべると、彼女の持つタブレットを横から掻っ攫った。



「ちょっ、あーちゃん⁈」


「油断したな?グレイ。悪いがタブレット、少し借りるぞ?」


 

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