※2-7
チラっと会話に出ているので『※』を付けました。
驚いて聞き返すアッシュにグレイは真顔で答え乍ら魔力式タブレットを手に、黒の領からの書類を読み込む兄の膝の上に頭を乗せてソファーに寝転んだ。
「・・・って、おい。ぐー‼」
「ぅん?」
「その顔可愛い・・・じゃなくて、俺の上に頭乗せんな。降りろ。仕事の邪魔すんな!」
「嫌。あーちゃんが構ってくれるまで、私は此処を動かない」
「いや、お前俺に構って欲しいならそのタブレット手放せよ。俺に相手されない前提で居るじゃねぇか!」
タブレットから視線を上げないグレイは、兄の膝に頭を預けたまま動く気配がない。
「・・・全く。因みに何読んでるんだ?」
アッシュはグレイを下ろすことを諦め、妹を膝に乗せたまま書類の続きを読み始め、序でとばかりに彼女が真剣に読んでいるものが何か問うた。
「何って、ラトちゃんが書いたBL小説。因みに今日のはあーちゃんとベル君のお話だよ~」
「・・・聞くんじゃなかった・・・ラトの野郎・・・」
「大丈夫だよ。今日のはR‐15だから!」
「お前『大丈夫』の使い方可笑しくね?大丈夫要素何処だよ⁈」
☆魔力式タブレットは文字通り、魔力で動くタブレットです。
黒から白、白から黒の領の王族へ行く重要な書類以外は
大体このタブレットがメインです。
国や軍から一般市民迄、科学技術の発達した国
という設定の通り、安価な物なら皆が手にする事が
出来るくらいにはこの国では一般的な物・・・
という設定です。
因みに、イギーくんからグレイに届けられた
のもタブレットからのメール。
ソレを印刷したものを
グレイはアッシュに渡しています。




