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「あーちゃ~ん?」
「んぁ?どうした?ぐー」
トルデリーゼが帰路に付き、彼女と入れ替わるようにしてアッシュの妹…グレイが現れた。
グレーがかった長い銀髪を靡かせながら兄の目の前までやってきた彼女は、スッと一枚の紙をアッシュに渡す。
「今さっき来た情報なんだけどさ・・・例の奴に似た人物を、イギー君が北の派遣先で見たってさ」
「噂をすれば何とやらだな・・・ノルには?」
グレイから受け取った書類に目を通しながらアッシュは問うた。
「まだ言ってないよ。本人かどうか確認しなきゃいけないし。幸い、同盟は白の領だけの相手だから、白の女王の権限で黒の方には言わないように止めてあるけど・・・」
「懸命だな・・・」
「そもそも、気付いたイギー君の追尾は撒かれたらしいしね」
「・・・まぁ、イギーじゃ荷が重いだろう。ノルを相手に10年逃げ回っていられるような男なんだからな」
「・・・だよねぇ・・・ベル君から10年も逃げ回れるとか、マジでヤバすぎィ~。ラトちゃんの戦闘力が高いのもある意味では頷けるよねぇ・・・実際、ラトちゃんはベル君相手に模擬戦で勝ったことがあるらしいしぃ?」
「げっ、マジか?」
「マジマジ。トルデねぇが言ってたから間違いないよ」




