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「了解した・・・」
一応殺さないようにと釘をさし、ノルベルトの返事を聞き届けたラトガルドは、パチンと一度指を鳴らして絡まれていた家族(仮)と野次馬達に流れ弾が当たらないように結界を張った。
視界の隅に漸く追い付いたアルドの姿を見つけ、彼の目の前に絡まれていた3人を保護しておくようにと魔法で文字を映し出す。
少し呆れたような表情をしていたが、分かったと手で示すアルドに笑顔を返し、ラトガルドは睨み合うノルベルト達に意識を戻した。
「お前の相手は俺様がしてやろう。残りの雑魚共はラトが相手する」
「おいおい、良いのか?そんなガキに5人も充てちまって・・・」
「構わねぇよ。本来ならお前ら如きなんぞ、俺達のどっちかが1人で全員を制圧出来るんだ。だが、お前は俺を怒らせた・・・二度とそんな気を起こせないように、たっぷりと調教してやる・・・」
この服装時の護身用短剣を抜きつつ、ノルベルトが不敵に笑ってそう言ったのを合図に、戦闘が開始された。
一斉に飛び掛かってくる5人の男達をラトガルドは一人づつ鑑定しながらまるで踊るように綺麗に避ける。
剣士、槍使い、弓使い、魔法使い、盗賊、そして兄のノルベルトが相手している男は矢張りこのパーティのリーダーで、魔法剣士である。
彼らが自分達で名乗った通り、Bランク相当の実力はありそうなステータス揃いだった。
ただ、些か頭が残念なようではあるが・・・。




