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無理

話の本題に触れたいのに遅々として、物語が進まない事有りませんか?

まぁ、作者の文章力の問題なんですがね。

神◯、優秀な脳みそおくれ。

テイコクグン?  帝国軍?


「また、変な事言い出しやがって。

それより、真、お前の方はどうするんだよ?」


自衛隊を知らない?

帝国軍だと?

川崎は至って真剣な様子だし、ふざけている訳でも無さそうだが...


意味がわからない。

吐きそうになってきた。

川崎が急に、得体の知れない生物の様に思えてきてすぐにでもこの場から離れたくなる。


「わ、悪い。

この後予定あるの忘れてた。

続きは今度改めてしよう。」


そう言って足早にあの店へと向かう。


「お、おい!

俺のを聞くだけ聞いといて自分のは言わないのかよ!」


背後で川崎の声が聞こえてくるが、関係ない。

私は振り向く事なく歩を進める。


初めはほんの少しの違和感だった。

それが、風船が膨らむ様に少しずつ膨らみ、耐えられなくなる。


あのチラシに書いていた事、軍人募集の広告、平日で熱心な愛国主義でも無かったはずの家に掲げられていた旭日旗。

そして、帝国軍。

コレだけ情報が揃っていれば、どれだけ勘の悪い自分でも分かる。

きっと此処は.....


昨夜偶然に通った場所を思い出しながら、あの店の前へとやってくる。

あいも変わらず、店の看板がデカデカと掲げられているが、どうして今まで気にも止めていなかったのか?

古民家の様な古るぼったさも相まって、一層異質な様に見える。


自然と動悸が早くなっているのを感じる。

それでも、覚悟を決めて店の扉を勢いよく開き、体が硬直する。


()()()()()()()()()

前回はどこからどう見ても自分の部屋だったのが、今回は、上場企業の会社のオフィスの様になっている。


どういう事だ?

こんな短期間で此処まで内装が変わることなんてあるのか?

呆気に取られていると、奥の椅子から声がかかる。


「いらっしゃいませ。野崎真様。

私は(めぐる)

この分岐屋のオーナーを任されております。どうぞ宜しくお願いいたします。」


スーツ姿の女は私にそう名乗った。


スーツを着てはいるが、()()分岐屋の女将に違いない。

この女は人をおちょくっているのか?


「一体どうなっているんだ!?

俺の部屋にあったこのチラシは一体何なんだ!?

どうやって俺の家を調べた!?」


夢中になって問いただす。


「落ち着いて下さい。」


体の芯から凍える様な声が、熱くなっていた気持ちを急速に冷ます。


「まずは、ご来店の目的をお教え願えますか?」


来店?来店の理由だと?

さぁっと頭に上っていた血が下りて行くのを感じる。

一度大きく深呼吸をしてから、しっかりと女を見据え、勤めて冷静に話す。


「私を元の世界に返せ。」


「無理です。」


キッパリと言いやがった。

無理です。(キッパリ)



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