コンドームが着けれない
いつものように過ぎる日々に欠伸が出る。
妄信を虚実とも知らないで我が物顔の仮面達。
人の言葉だけで今日も踊り転けていられたら、どれほど、どれほど、良かったのでしょう……?
ありふれた紛い物で、涙を流せるなんて羨ましいわ。
季節みたいな恋人の、仕草のひとつまで楽しめて羨ましいわ。
中身のない話だけで、疲れるばかりの仕事だけで、凡庸な愛の唄だけで……
はぁ……
死ね―――!!!
どうせ回らぬ頭なら。
声を出すな。手を挙げるな。作品を貶めるな。
死ね―――!!!
その営みの価値観で。
私を、計るな。可哀そうを押し付けるな、死ね。
試しに煙草を燻らせば、噎せてしまうだけと知り。
浴びるように酒を飲んでも、あんたらみたいにゃ酔えないと知り。
脳を溶かした代償に悶え、吐瀉物で下水を汚すだけの翌朝。
臭い布団の匂いを嗅いで、「何やってんだろう……」と虚空に零した。
もう薬くらいしか思いつかないけど、手を出すほど落ちぶれちゃいないわ。
それにどうせバッドトリップ。
頭を鈍らせる努力がこんなにも痛い。
死ね―――!!!
両親さえいなければ。
愛が憎へと変わり行くのに、苦しむことも無かったの。
死ね―――!!!
死ね―――!!!
残酷な呪いの悪魔め!!
下らない性欲に支配された獣め!!
明日への背中は勝手に押すのに、ビルの淵では抱きしめてきて!!
ゴミ箱に捨てたこれまでみたいに、ゴムに泳がせたこれまでみたいに、
どうして……どうして……
ちゃんと着けれなかったの……?
才能があるからといって誰もが頂に行きたいわけじゃない。
その活力を漲らせる程、世界は眩しくないじゃない。
頭の中にしかない逃げ場。
無駄に賢しい。ただ寂しい。
もう……
死ね―――!!!
何度夢に見た事か。
トラックが、通り魔が、地震が、大火が、今日こそ我が身をと……
死ね―――!!!
何でまだ生きているの?
辛いのに……痛いのに……無理矢理に生き甲斐見つけて……嗚呼!!!
死ね…………
今や罵詈や悪態ばかり。
彼岸が……悲願の……僻んだ暗い部屋の中……
「私ね―――!!!」
「本当は右と左にそれぞれの、
手を繋いで、輪を描いて踊ってたい!!」
「愛と感謝だけを口ずさんで、温かな胸と大きな背中に甘えたい!!」
辛いのに、苦しいのに、楽しいのに……
どうしてまだ明日に伸ばしてしまう手は、
私と……
同じ目線を探し求めてる。
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