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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
新たな王と新たな時代2 亡霊と王
630/637

630 象徴

※R18シーンに該当する表現を若干カットしております。

「しっかし、全部で147名かぁ……。凄い人数になってしまったもんだねぇ……」



 それだけの人間を隷属させても魔力枯渇の兆候すら現れない自分の魔力量に、今更ながら呆れてしまう。



 今にも俺に噛み付いてきそうなほどに悔しそうな形相をしながら、それでもなにも出来ずに地面に転がっている地域監査員たち。


 戸惑いの表情を浮かべている者が1人もいないあたり、コイツらこそレガリアの中核を成すメンバーに違いない。



 トップに君臨して全てを支配するんじゃなくて、トップと周囲を繋ぐパイプ役を牛耳るってのは、驚くほど強かな考え方だよ。


 政治家じゃなくて官僚狙いってか? 小賢しいほどに現実的だ。



 レガリアを結成した奴って、異世界の人間とは思えないほどに狡猾な発想してるよなぁ……。



「隷属化が済んでいる以上、コイツらはもう何も出来ないと思うけどぉ。この後ダンはどうするつもりなのかしらぁ?」


「どうしようかねぇ……。とりあえずレガリアの拠点や構成員、規模や今まで行なってきた活動の記録なんかを聞き取るのは必須として……」



 ティムルからの問いかけに即答できない。


 人数が多いのもあるけど、領主連中の愚鈍さを突きつけられた今となっては、コイツらを排除しても王国が立ち行かなくなる気がして仕方ないんだよ?



「ねぇシャロ。コイツらの身柄をゴブトゴさんにぶん投げるのはやっぱ危険、かな?」


「各地の領主を隷属化するよりは大分マシでしょうけど……。やはり危険だと思います」



 王国の貴族事情に詳しいシャロにお伺いを立ててみるも、問われたシャロもまた難しい表情で首を横に振った。



「どっかの馬鹿辺りは監査員の隷属化を根拠に、ご主人様がずっと前からスペルド王国の裏で暗躍していたと主張するでしょう。この者たちを城に関わらせるのはデメリットの方が大きいかと」


「だねー。しかもダンさんって、始めは記憶喪失で通してたんでしょ?」


「へ? 今更それが何の関係があるのキュール?」


「ダンさん本人がステータスプレートに宣誓しても、記憶を失う前に犯行に及んでいたんだと主張されたら分が悪そうかなって。しかも記憶喪失を騙り始めてまだ1年半くらいでしょ? 隷属化が発覚しなかった期間としてはギリギリ受け入れられそうな気がするよ」


「うぇぇ……。ここにきて記憶喪失の話が裏目に出てくるのかよぉ~……」



 キュールの指摘に思わず肩を落としてしまう。


 記憶喪失どころか、開拓村でフレイムロードと対面するまではこの世界に居なかったってのに、アリバイの無さを逆手に取られて暗躍をでっち上げられちゃうのかよぉ……。



「不幸中の幸いなのは、各地の領主の協力が得られたことだね」



 肩を落す俺の頭をその巨大な生意気おっぱいに抱きしめながら、リーチェが話しかけてくる。



「彼らは保身の為に監査員の悪行を証言し続けてくれるはずだ。領主の誘拐に関しては有耶無耶になるだろうし、監査員の奴隷化に関しても領主たちと連携して行なったことだと主張できなくもないんじゃないかな」


「なんだかそれもどうかと思っちゃうけどねぇ……。少なくとも、コイツらの捕縛を表沙汰にするのはあまり宜しくない、コレだけは確かなわけかぁ……」


「ん~……。ならいっそ、このままここで生活してもらってはどうですか? ここって未だに私たち以外に訪れた人って居ないんですよね?」



 リーチェごと俺の頭を抱きしめて、リーチェと同サイズのマシュマロおっぱいでおっぱいサンドを仕掛けてくるムーリが、奈落6階層の中継地点に監査員を幽閉する案を提示してくれる。


 俺の思考が前後から包み込んでくるおっぱいの感触で埋め尽くされていく。



「ん~……。でも既に私やムーリママでも自力で到達してる場所だからな~……。職業浸透が進めば、近いうちに普通に到達されちゃうんじゃない?」



 背中から抱き付いてくるアウラが、ムーリの提案に難色を示す。



 っていうか俺の娘がどんどんエロくなっていくんだよ?


 シャロやムーリよりもエロく感じる時があるんだけど、将来的に大丈夫なんだろうか?



 この可愛い愛娘はエルフと同じ寿命してるから、俺が天寿を全うするまでほぼ今と容姿が変わらないんだよ?


 俺がジジイになってもアウラは可愛いままだなんて最高すぎるんだが?



「レガリアの連中に倣ってアウターに監禁するって案はアリだと思うけど……。終焉の箱庭や奈落最下層ですら数年以内には到達されちゃうだろうからなぁ」


「そうだねー。守人の魔人族やぼくたちエルフは勿論のこと、最近はシルヴァのおかげかヴァルハールの竜人族も急速に腕をあげてるよね」


「魔人族とエルフには事情を話せば理解してもらえるだろうけど、他の種族の到達を阻むのは難しいかな」


「あ~……。こんなことなら暴王のゆりかごの研究施設を保持しておくべきだったかしらぁ……」



 物憂げなティムルお姉さんも魅力的だなぁなどと考えながらリーチェとムーリの大きなおっぱいの柔らかさに埋もれたまま、良い案は無いかと思考を巡らせる。



 アウターの中に人を監禁すれば、事態が発覚しにくいのはシルヴァの件で証明済みだ。


 けれど俺が職業浸透の知識を公開したせいで、既知のアウターがいずれ全て踏破されてしまうのは間違いない。



「知られているアウターは不味いんだったら……。こっそりとターナ商会の保有するアウターに忍び込む、とかどうかな?」


「それは無関係の人を巻き込む蚊達になっちゃうから避けたいね。一時的にここで匿っているうちに、どこか適当な移送先を見つけないといけないかもね~……」



 いくら世間的には未発見のアウターとは言え、ターナ商会の所有しているアウターを勝手に拝借するのも違うだろう。


 かと言って、あるかも分からない未発見のアウターを探して世界中を旅して回るのも微妙だ。



「あ、そう言えばヴィアバタ領主のタルナーダさんが言ってたんだけどさ。地域監査員って領主と一定距離を保つ為に住居とかが不明らしいんだ」



 レガリアの構成員である地域監査員の住居を秘匿する嘘だとしか思えない話だけど、仮に城の人間にも住処が知られていないなら利用出来ないだろうか?



「シャロ。王国が把握している監査員の情報ってどうなってるか分かる?」


「……言われてみれば不明、かもしれません」



 充分に時間をかけて思考を巡らせたシャロは、それでも王国側が地域監査員の住居を把握していないと結論付ける。


 多少なりともレガリアと関わりのあったシャロですら把握していないなら、これはかなり信用していい情報だろう。



「今まで意識したことはありませんでしたが、城で監査員の情報に触れた記憶がありませんね……。恐らくゴブトゴさえも把握していないのでは……」


「……あ~。地域監査員がレガリアに掌握されてたから、ノーリッテによる同時多発テロの際にゴブトゴさんの状況把握が遅れたのかもしれないなぁ。なんか色々重なっちゃうねぇ」



 この国の実務を取り仕切っていたゴブトゴさんですら把握していない人事ということは、地域監査員の任命、人事は国王が直接行なっていたって事になるのかな?


 先王シモンは普通にレガリアと接触してた臭いもんな。



 いくらなんでも、得体の知れない集団が国政に関わるのをゴブトゴさんが看過していたとは考えにくい。


 ちゃんと監査員の人事に関する決まり事もあって、けどそれに宰相では口出しすることも出来ない仕組みが出来ているんだろう。



 王子、王女よりも普通に実権を握ってそうなゴブトゴさんが口を出せないのなら、それは恐らく国王の特権領域の話なんだろうと思う。


 ここもゴブトゴさんに進言して、マーガレット新王陛下が即位する前に是正してもらわないと駄目だな。



「なんにしても、城の人間すら監査員を把握していないのは朗報だね」



 徹底して自分たちの存在感を薄めるレガリアの方針には戦慄すら覚えるけれど、そのおかげで誰にも認識されていないのならある意味好都合だ。


 各地域の領主たちにも協力してもらえそうだし、多少強引に話を進めても押し通せるんじゃないか?



「こいつらが監査員であるかどうかは馬鹿殿下やゴブトゴさんですら証明出来ないなら、コイツらのことは普通に俺の購入した奴隷として扱えないかな?」


「いえ、奴隷購入の手続きの記録は奴隷商人によって保管されているはずです。なので下手な嘘を吐くとそこを突かれてしまう事になりますよ」



 俺の楽観的な言葉を、厳しい口調でシャロが制する。


 下手な嘘を吐くのは自分の首を絞めかねないか……。



 記憶喪失の嘘が巡り巡って今自分の首を締めてるように、軽い気持ちで吐いた嘘が何処でどのように作用してくるかは読みきれない。


 嘘を重ねるくらいなら、このままどこかに幽閉して隠し通すほうがまだマシか。



「難しいねぇ~……。アウターに一生幽閉するなんて、出来ればしたくないんだけどなぁ……。コイツらと同じ事はしたくないしさ」


「ん~……。普通の労働奴隷のように扱うとしたら、問題は彼らの意識よねぇ」


「意識?」



 思わず零れた俺の呟きに、えーっとねぇと人差し指を自分の頬に当てながら答えてくれるティムルお姉さん。


 くっ……! ティムルがあざと可愛い……!



「もしも彼らが自主的にダンの奴隷となって働くようであれば、強制隷属化の根拠が無くなるわ。実際には強制隷属化してるにしても、それは当事者じゃなければ確かめようの無い情報だからねぇ」


「ん~。要するに、こいつらを心から服従させろってことぉ? 言うのは簡単だけど、ノーリッテとゼノンを排除してレガリアを壊滅に追い込んだ俺達の言う事なんて聞い……」


「ダーン! 隷属化をおねがーい! これからいっぱい連れてくるのー」



 ちょ、ニーナ! 全力で俺の奴隷商人をバラさないでくれませんかねぇ!?


 ここにはまだタルナーダさんやレオデックさんを始め、事の顛末を見届けたいと奈落に残った領主だって居る事は居るんだよーっ!?


 その2人には、監査員を隷属化させたところをバッチリ見せちゃってるけどぉ。



「ほらダン! いつまでシスターとリーチェに埋まってんだよ! 仕事しろ仕事!」


「コレはダンにしか出来ない仕事なんだから頑張ってよねー。その間に何かいい案が無いか考えてみるからさー」



 チャールとシーズに背を押されて、リーチェとムーリのおっぱい天国から弾き出されてしまった。


 なおアウラは未だに俺の背中にくっついている様。



 俺達が捕らえた監査員の処遇について話し合っている間に、ニーナやフラッタを始めとした頭脳労働が苦手なメンバーが、監査員から聞きだしたアジトや拠点を襲撃して回って、各地の残党を片っ端からひっ捕らえに行ったのだ。


 聞き出したレガリアの構成員は本当に何処にでも潜んでいて、領主邸に潜んでいた監査員を始め、各種ギルドや各商店の店員、魔物狩りや野盗など、信じられないほど広範囲に潜伏しているようだった。



 けれど強化従属魔法で聞き出した情報のおかげで、本当に今度こそレガリアの残党を一層出来そうな雰囲気だ。



「『縛鎖の呪言。制約の檻。幾千束ねし干渉の糸。ここに支配の剣を掲げ、神魂繋ぎて権利を剥がせ。奴隷契約』」



 連れてこられたレガリアの構成員を片っ端から隷属化していく。


 連れてこられる人数は100人を超え200人を超え、なんだか1000人に到達しそうな勢いだ。



 ……こんな人数を秘密裏に監禁するなんて、ちょっと考えただけでも現実的じゃないよなぁ。


 何かいいアイディアが提示されたら助かるんだけど。



「『奴隷契約。奴隷契約。奴隷契約……』。ウッソだろ、まだ来るのかよぉ……?」



 背後からはアウラに抱きつかれ、正面にはシーズを抱き締めた状態で片っ端から従属魔法を適用させているのに、未だに新たな残党が連れてこられて辟易する。



 アウラとシーズのおかげで何とか楽しんで作業できているけど、マジで何人居るんだよレガリアって。


 よくコレだけの組織を興味無いって放置できたな、ノーリッテは。



「あはーっ。それをダンが言っちゃうのぉ? キャリア様やカラソルさんかいっつも同じこと言われてる癖にぃ~」


「夫をからかう悪い口はこれかなー? ちゅーーっ」



 ティムルがからかってきたのを皮切りに、リーチェ、ムーリ、シャロ、キュールが交替で俺の口を塞いでくれるから、つまらない隷属化作業も最高に楽しめた。



「よし、此奴で最後じゃな。コレで一応聞きだせた場所の捜索は全て終わったのじゃっ」


「せ、1845人かぁ……。エルフと魔人族と飼育されてた竜人族を全部足した人数よりも多いんだけどぉ……」



 目の前で転がっている人数を見て、流石に嫌になってしまう。


 今日1日で2000人近い奴隷を隷属化させただけでもドン引きなのに、これからコイツらを絶対服従させなきゃいけないって何さ……。



「ねぇダン。とりあえず領主たちの時みたいに、無貌の仮面とミラージュローブを見せてみたらどうかしらぁ?」


「だねー。お姉さんおねがーい」


「はいはーい。おねがいされちゃうわよーっ」



 転がっている残党たちに向けて、無貌の仮面とミラージュローブを見せ付けるティムルお姉さん。


 その瞬間、静まり返った周囲からは息を飲む音無き音が聞こえてくる。



「「「…………っ」」」



 お姉さんの持っている両断された2つのレリックアイテムを見たレガリアの残党は、領主連中とは比べ物にならないほどの驚愕の表情を浮かべている。


 それでも誰も声を発しないのは、隷属化した際に発言を禁止しているからか。



「見ての通りメナスはもうこの世には居ないわ。貴方達レガリアを率いる者はもう既に居ないの。だから貴方たちももうレガリアとして活動することは諦めて、普通の王国民として生活してくれないかしらぁ?」


「「「…………!!!」」」


「……残念ながら駄目みたいねぇ?」



 ティムルの懇願の言葉に、ティムルを睨み殺さんばかりの憎しみと怒りに満ちた眼差しを向けてくるレガリアの残党たち。


 そんな眼差しを一身に受けてもティムルはケロッとしたものだけど、少なくともメナスの死は彼らの心を折るには足りなかったようだ。



「ノーリッテとゼノンが死んでも潜伏を続けていた人たちだから、トップが死んでもレガリアの意思を失わない覚悟があるのかもねぇ。この人たちの心を折るのは難しそう」


「エルフみたいな長命でもないのに、450年以上もの長期に渡ってスペルド王国への憎悪を受継いできた連中だからね……。普通の精神状態じゃないだろうし、折る以前にもうどこか壊れちゃってるんじゃないかな、この人たちの心は……」



 呆れるように吐き捨てるティムルに、どこか悲しげに呟くリーチェ。


 もしかしたら偽りの英雄譚に人生を歪められてしまった被害者という意味で、彼らに共感してしまう部分でもあるのかもしれないな……。



「確かに、数世代も前の憎悪を引き継ぐなんて異常なの。いくら親世代、その親世代が子供に当時のことを言い聞かせたとしても、当時の当事者でもないこの人たちはどうやって気持ちを保ち続けてきたのかなぁ?」


「う~ん。やっぱりメナスっていう分かりやすい象徴が大きいんじゃないかな。だってスペルディア家が持っていない王権の証明を、メナスは代々受継い、で……」



 ニーナの疑問に軽い調子で答えたキュールが、大きく目を見開いて俺の方を見てくる。



 メナスが持っていた王権の証明。


 レガリアが受継いできた分かりやすい象徴と言えば……。



「始界の王笏、かぁ……。でもここでそれを見せちゃったら、こいつらがメナスに対して抱いていた感情を俺が全部引き受ける事にならない?」


「だからそれが狙いなんじゃないかっ! コイツらはレガリアのメイン構成員に違いないよ! なら始界の王笏のことだって知っている可能性が高い! しかもダンさんの手に渡った始界の王笏は、ノーリッテの元にあった時よりも輝きが増してるんだろ!?」


「服従って意味では上手くいく要素しかないって? はぁ~……」



 正直気が進まないけれど、確かにそれが1番確実で手っ取り早そうかぁ……。



 アウラとシーズにキスをしてから1人前に出て、性懲りも無く殺意を飛ばし続ける残党共の前に立つ。


 無詠唱でインベントリを唱え、自分の頭上に何も持っていない右手を上げる。



「組織レガリアの残党共! お前らの役目が終わったことは、お前達が崇拝していたこの杖こそが証明してるんだよぉっ!」


「「「…………っ!?!?」」」



 俺の叫びと共に、辺りは眩い光に包まれる。


 眼が開けていられないほどの輝きは俺の右手に握られている神の杖、始界の王笏から放たれている。



 ……気のせいか? 以前始まりの黒でお披露目した時よりも、更に強い輝きを放っている気がする。


 それが気のせいじゃなかったとしたら、いったいどんな意味を持つ現象なんだろう?



 そんな疑問を振り払い、呆気に取られる残党どもに声をかける。



「お前たちの拠り所だった始界の王笏は、この通り俺を所有者として認めたんだ! 更に俺は呼び水の鏡も所有してるし、識の水晶の在り処も知ってる! もうレガリアの正しさを証明する根拠は1つだって残ってないんだよ!」



 俺の言葉に呼応するかのように、更に輝きを強める始界の王笏。


 ……うぜぇな。俺はお前の所有者になんかなるつもりは無いんだよ。少し落ち着きやがれってんだ。



「お前らが神器レガリアに付き従う者なら! 神器こそがお前たちの存在の理由なら! 神器の所有者としてお前たちに言い渡す! 組織レガリアはこの瞬間に消滅し、お前たちも1人の王国民として生きていけぇっ!」



 更に輝きを増す始界の王笏にウンザリさせられながらも、残党たちの発言や行動の制限を少し緩めてやる。


 しかし始界の王笏の輝きに魅せられたように、残党共は言葉も発さずただ始界の王笏の輝きに目を奪われている。



 暫くそのまま時間が過ぎたあと、自分の体が動く事に気付いた残党が1人、また1人と跪いていき、光輝く神の杖の前に1845人の残党たちは静かに頭を垂れるのだった。

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