616 コンプリート
※R18シーンメイン回です。
該当する表現を大幅に(3000字程度)カットしております。
職業システムの先に、俺とみんなの子供を作る未来が待っているのかもしれない。
そんな可能性を示唆されたリーチェが、さっきから全く口を離してくれないんだよ?
仕方ないので強めに刺激を与えて、怯んだところを見逃さずに口を離させてもらった。
ぬか喜びさせたくはないから、ちゃんと仮説である事は明言しておかないと。
「リーチェが俺の子供を産みたいと喜んでくれるのは嬉しいけど、あくまで仮説だからね? 確証があって言っているわけじゃないんだから、まだそんな喜んじゃダメだってばぁ」
「確証は無くても……。確信はあるん、だよね……?」
「……まぁね。俺はみんなと何度も心が重なったと感じたことがあるから。ヴァンダライズを発動できるくらいの極限状態なら、きっとみんなに子供を産ませてあげられるとは思ってるよ」
ぬか喜びはさせたくないけれど、嘘を吐くわけにもいかない。
俺はヴァンダライズや合体技を使った時の感覚で、異種族間の魔力を重ね合わせる事は充分に可能だと思ってるんだ。
「本命はアウラの研究の方なんだけどね。キュール。アウラに魔力を付与させた技術、回収してきた資料には記載されてないかな?」
「ん……。まだ読んでない資料もあるけど、今のところは見当たらないね……。むしろダンさん達こそ、ホムンクルス計画に用いられていたマジックアイテムとか回収してきてないのかい?」
「無いなあ……。アウラが入ってた培養槽とやらはアウラ自身が破壊しちゃってるし、縛鎖のペンデュラムも魔力転送陣もアウラの救出の際に破壊したからね」
確か暴王のゆりかごを出る前に、研究所にあった全ての魔力供給システムを破壊したってカイメンにお墨付きをもらった記憶がある。
残骸程度なら残っているかもしれないけれど、あの場にあった設備は完全に破壊してしまったのは間違いないだろう。
俺からの報告を聞いたキュールは、少し悩ましげに考え込んだ。
「……無駄足になる可能性は高いけど、1度研究所に案内してもらえないかな? 残骸だけでも残ってれば、触心で読み取れる情報もあるかもしれないから」
「あー……。案内するのは構わないけど、研究所がまだ残ってるかは微妙だよ? 竜王のブレスで天井をぶち抜かれて人工物で遮蔽されなくなった研究所は、もしかしたらもうアウターに飲まれてるかも?」
「本当に滅茶苦茶やってるねっ!? でもまだひと月ふた月くらいしか経ってない話なんでしょ? なら1度案内してもらいたいな」
あ、まだアウラを家族に迎えてからそのくらいしか経ってないのか。
毎日毎日濃密な時間を過ごしているから、もう出会う前の頃が思い出せないくらいに一緒にいるのが自然になってたよ。
「了解。じゃあ明日、究明の道標のメンバーみんなと一緒に行こうか」
リーチェの喉を猫のように撫でながら、キュールの申し出を了承する。
くすぐったそうに身を捩りながらも、万歳するようにして背後の俺の首に両手を回してくるリーチェがエロ可愛くて仕方ない。
「シャロも一緒に来るとして……。仕合わせの暴君はどうするかなぁ? みんなも一緒に来てもらったほうがいいかな?」
「んー? ダンと一緒に行動するのは大歓迎だけど、暴王のゆりかごの案内なんて君1人でも充分じゃないの? あそこでみんなとえっちしたいの?」
「え~……? その発想は無かったんだよ?」
確かに我が家にとってアウターの中はエロゾーンだけど、アウラが弄ばれた場所でみんなを抱く気にはなれないかなぁ。
あんな何も無い場所でみんなを愛するよりも、全てが揃ってる自宅や別荘、もしくは夢の一夜亭で思う存分可愛がりまくってあげるほうが絶対楽しいし?
「そうじゃなくって、せっかくだからついでにシャロとキュールに、それぞれが知ってるレガリアの拠点を案内してもらおうと思ってさ。全員が全ての場所にポータルで転移できるようにしておけば、決行もスムーズにいくと思うから」
「転移できるように……。ということは、明日は下準備ということですか? 皆さんが一緒でしたら、明日そのまま決行してしまってもいいような気がしますけど」
「それは明日みんなと話し合って決めたいかな? 拠点の数とみんなの意見を参考にして決行の判断をしたいところだよ。襲撃箇所が多いなら協力者も必要になってくるからさ」
ペネトレイターやエルフ族に協力をお願いすれば、王国中に点在しているであろうレガリアの拠点を潰しきる事は可能だろうけれど……。
出来れば既に未来に向かって歩み出している彼らを、過去の亡霊共なんかに関わらせたくないところだ。
「さ、明日の予定も決まったしそろそろ休もうか。キュールも資料整理は切り上げてもらっていい? レガリアの拠点からも資料を押収する予定だし、資料の整理はレガリア壊滅後のほうが効率的だと思うよ?」
「え~……。色々聞かされてすっかり眼が冴えちゃったよ? このまま寝ろって言われても、ちょっと寝れる自信がないかなぁ?」
「大丈夫大丈夫。3人ともしっかり夢の中に案内してあげるからねー」
「……そうなるよねぇ。ま、確かにこの興奮のままに抱かれてみたくもあるよ。可愛がってね、旦那様?」
キュールの挑戦的なお誘いの言葉で、真面目な話は終了だ。
これから3人がぐっすり眠れるように、ヘトヘトになるまで可愛がってあげるからねーっ。
無事に失神した3人を寝室に運び、寝ているニーナと肌を重ねつつフラッタとアウラを抱き寄せ、ムーリのおっぱいに顔を埋めながら朝までの短い眠りについたのだった。
「……あれ。もしかして俺、全然寝てなくない?」
穏やかな眠りに吐いたはずなのに、目覚めたのは恐らく数分後だった。
メタドライブで全ての補正が強化されてるから、持久力補正もいつも以上に強く作用したのかもしれないな。
せっかくなので寝ているみんなを起こさないよう、1人1人にたっぷりと悪戯しておく。
「……せっかく寝ているみんなに悪戯したんだから、このまま全員コンプリートする流れだよな?」
寝ているみんなに悪戯しエチルと、このままの流れでおそらくまだ寝ているであろう新妻2人にも悪戯したくなってしまった。
思い立ったら即行動がモットーの俺は、みんなを起こさないように寝室を出た。
みんなを起こさないように悪戯していたら結構な時間が経過していたようで、時間はもうすぐ夜が明けようという時間帯のようだった。
2人を起こしてしまうようなポカをやらかす気は無いけど、そのまま起こしてしまっても問題ない時間帯かなっ。
ならなんの遠慮も要らないねーっ。
静かに2人の寝ている寝室にお邪魔すると、やはり2人ともまだ気持ち良さそうに寝息を立てていた。
いやぁ婚姻を結んだ瞬間やりたい放題の自分に笑ってしまうなっ。
寝ている2人にたっぷりと悪戯をしてミッションをコンプリートしてから、起きてる時に可愛がって欲しいと言っていたチャールを起こす。
「え……? ダン……?」
「おはようチャール。良く眠れた?」
「おはよう……って、本当寝てる間に悪戯されてたんだ私……」
目が覚めたチャールの口を、おはようのちゅーの為に自身の口で蓋をする。
目覚めからのノータイムおはようのちゅうで完全に混乱しているチャールを抱き上げ、シーズの寝ているベッドに移動する。
「さ、これからシーズにもおはようのちゅーをするからね。その間もチャールを沢山可愛がってあげるよー」
「ま、待って……!」
チャールの弱々しい制止の言葉を振り切って、チャールとシーズに悪戯を決行する。
俺の奥さんになるってことはこういうことなんだよ、2人ともっ。
「ダ、ダン……? お前いったい何してっ!?」
「おはようシーズ。お嫁さんになったシーズに、朝のちゅーをしにきたんだよー」
状況が把握できずに戸惑うシーズを唇を奪い、悪戯しながらおはようのキスを敢行する。
もう2人とも目を覚ましてるので何の遠慮も無く、けれど失神しないギリギリを狙ってシーズとのキスを堪能する。
我が家の朝の洗礼を浴びたチャールとシーズの新妻2人は全く抵抗することが出来ずに、ニーナが俺を呼びに来るまでひたすら無抵抗のままその身を弄ばれ続けたのだった。




