表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
新たな王と新たな時代2 亡霊と王
610/637

610 参観

※R18シーンに該当する表現を大幅に(2500字程度)カットしております。

「えっちなムーリは、奈落を踏破したご褒美を所望しますーっ!」



 奈落の底で仕合わせの暴君メンバーとシャロを可愛がっていると、奈落を踏破したムーリたちもご褒美を要求してきた。


 勿論断る理由など何も無いので、自力で奈落を踏破した5人にもご褒美という名のえっちをプレゼントする。



「ダンさぁん……。えっちなムーリはもっともっといっぱい相手して欲しいんですよぅ……」


「それはうちに帰ってからベッドの上で沢山しようねー。これから本気で手合わせしなくちゃダメだから、いい子のムーリには我慢して欲しいなぁ?」



 たっぷり可愛がってあげたのに全然足りなそうにしているムーリだったけれど、本気での手合わせを控えている緊張感は感じ取れたのか、頬を膨らませながらも大人しく引き下がってくれた。


 そんなムーリをよしよしなでなでしながら、次はターニアのことを抱き締める。



「あ、そうだニーナ。これからシャロに俺の全力の戦闘を見せるつもりだったんだけど、キュールも呼んだほうがいいと思う?」


「んー、そうだねぇ……。ダンの全開の戦闘なんてなかなか見れないと思うし、この機会に見せてあげたほうがいいかもねー。ちょっと行ってくるのー」


「頼んじゃってごめんね。でも宜しくー」


「つまんないこと気にしないで、ダンは母さんに集中しなさいっ。すぐに戻ってくるのー」



 俺を軽く叱責したニーナは、言ってきますと転移していった。


 最愛のニーナにおつかいをさせておきながら、そのニーナの母親であるターニアを相手するというこの畜生っぷりよ。


 しょしょっ、正直最高に興奮しますぅぅぅ……!



 ターニアを愛した俺は、次はエマと肌を重ねる。


 補正は無くても精力増進スキルは健在だから、体力だけは無制限なんだよ?



 エマの後はラトリアを抱き締め、手合わせへの参加の意志があるかどうかを聞いてみる。



「う~っ! 本気のダンさんとの手合わせなんてすっごく興味深いですけど……! 今回は止めておこうかと思いますぅ……」


「なんで? 興味があるならラトリアも参加してもいいよ?」


「既にフラッタも皆さんも、私なんかじゃ追い縋ることも出来ないほどに腕を上げられましたからね。竜化しても皆さんの足を引っ張ってしまいかねませんから……」


「ラトリアだって浸透が進んでるじゃん? もうそこまでの差は無いんじゃないの?」


「……っはぁ~。どうしてダンさんは自分には病的なくらい厳しいのに、私達の評価はそんなに甘々に採点しちゃうんですかぁ~……」


「え?」



 ラトリアは呆れたように溜め息を突きながら、俺の頭を優しく撫でてくれる。


 そしてそのままアウラと交替した。



 職業補正が使えずに余裕が無い俺の事を面白がった小悪魔アウラは、いつも以上に積極的に俺を求めてくる。



 パパはお前をそんなえっちな子に育てた覚えは……!


 いや、育てた覚えしかなかったぁぁぁぁっ……!



「ちなみに手合わせだけど、今回は私も遠慮しておくね。ママたちとパパの本気に水を差したくないからさっ」


「この際言っておきますが、ダンさんと仕合わせの暴君の皆さんの強さは異次元ですよ? 恐らく私がフラッタと同じ数の職業を浸透させたとしても、もうフラッタに勝つことは出来ないでしょう」


「え、えぇ……?」



 ラトリアの追っている事が信じられなくて顔を上げると、そこにはとても真剣な表情をしたラトリアが俺の事を見詰めていた。


 しかし表情とは裏腹に、まるで子供に声をかけるような優しい口調で語りかけてくるラトリア。



「ダンさんの傍で肩を並べて戦っているせいか、仕合わせの暴君の皆さんと私たちとではなんと言いますか……。職業補正の認識の仕方に差異があるように思えるんですよねぇ」


「補正の認識って……。それいつも、俺がみんなに言われてる奴ぅ」


「ええ。フラッタたちはまだ自覚していないみたいですけど、仕合わせの暴君メンバーの強さはもう、職業浸透数の多さだけでは説明がつかなくなってるんですよねー」


「そうだよーパパー。パパはいい加減自分たちがどれだけ強くなったのか自覚しなきゃダメなんだよー?」


「ア、アアア……。アウターの中でなにやってんだお前らーーーっ!?」



 必死娘悪魔アウラの猛攻に耐え続けていると、突如聞き慣れた声が響き渡った。


 どうやらニーナに連れてこられた究明の道標の3人が到着したようで、シーズが真っ赤な顔をしてふーっふーっと唸っていた。



「ダンの本気の姿が見られるっていうから来てみれば、なにやってんだお前らーっ!? ニーナも俺に何を見せつけてるんだよーっ!?」


「あらー。もう終わってるかなーと思ったんだけど……。余裕の無いダンが珍しくて弄ばれちゃってるのー」



 確かにニーナの見立て通り、もう終わってるはずだったんだよっ。


 小悪魔アウラが面白がらなければの話でしたけどーっ!



「んー、予定とは違っちゃったけど、寝室のダンこそ本気を出してるとも言えるわけだし……。2人もダンのお嫁さんになったら同じことするんだから、せっかくだから見ておくといいのっ」


「見ておくといいの、じゃねぇーーー!! 将来的に嫁ぐにしても、まだ嫁じゃねーんだよっ!! 15までの猶予を丸っと無視してんじゃねーーーーっ!!」


「ア、アレを私もするのかぁ……」


「ああチャール。そこは安心していいよ。女の体ってのは好きな殿方の事をしっかりと受け入れられるようになっているから」


「キュールさんも普通に解説してんじゃねーよっ!! っていうかいつまで続けてんだダーーーン!!」


 返す言葉もないシーズの叫びに、アウラに翻弄されている俺は応えることが出来ない。


 そんなシーズの怒号に混じって、ティムルとリーチェがどうしましょうねーって感じで相談しているのが聞こえる。



「ん~。なんだかんだ言ってダンも楽しんでるように見えるけど、このあとに手合わせも控えているんだから、そろそろ終了しないと遅くなっちゃうわねぇ……」


「だねー。じゃあそろそろ終わりにしてもらおっか。ダーン! これ以上は手合わせに差し支えちゃうから、ここからは本気で2人の相手をしていいよーっ」


「つまり補正解禁よーっ。ラトリアとアウラを滅茶苦茶にしてあげちゃいなさーいっ」



 リーチェとティムルの2人からゴーサインが出て、ニーナも何も言わずに頷いてくれた。



 そういうことなら、来年嫁いできそうなチャールとシーズが見ている前でこれ以上かっこ悪い姿を見せるわけにはいかないぜぇっ!


 皆を愛する姿がかっこいいかどうかはさておいて、覚悟しろよ2人ともーっ!



 慌てて俺を振り払おうとする2人の体からは既に力が抜けきっていって、俺の全力をほぼ無抵抗の状態で受け入れてくれる。



「……な、なんか一瞬に形勢逆転したっぽいけど、いったい何があったんだよ……?」


「今まで手加減してたんだけど、ティムルとリーチェのひと言で本気を出したんだよー。本気のダンの相手をするのはあの2人にはまだ少し厳しいの」



 シーズの疑問に普通に解説を入れてくれるニーナ。


 その横ではドン引きするチャールと、苦笑するキュールの姿が見える。



「うわっ……うわわっ……!」


「そうなんだよねぇ……。ダンさんの相手をすると、毎回限界まで追い込まれちゃうんだよ」


「「ま、毎回限界まで……?」」



 チャールとシーズも、そこで顔を赤らめたりしちゃダメなんだよ?


 今俺を興奮させちゃうと、相手をしているアウラとラトリアに全部ぶつけなきゃいけなくなっちゃうからね?



 だけどこのあとの手合わせのことも考えて、アウラ刺激は控えめにする。


 さっきから気持ちよくしてくれてありがとうアウラ。大好きだよ。



 最後はアウラの方からも抱きついてきたので、キスでもアウラの事が大好きな気持ちを届け続ける。



 でも今日はいつもみたいに失神はさせないよ。


 このあとの手合わせはアウラにも見てもらわなきゃいけないからね。



 ひたすらキスを続ける甘い甘い行為に、いつしかチャールとシーズも何も言わずに見守ってくれていた。


 俺はみんなに見守られながらアウラとひたすらキスを続け、愛する娘を愛する女性の1人の女性として愛する気持ちを注ぎ込み続けるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ