表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
新たな王と新たな時代2 亡霊と王
587/637

587 プリンセス

※R18シーンメイン回です。

 該当する表現を大幅(2000字程度)にカットしております。

「う~ん……。我が家のお風呂も大分狭くなってしまったよぉ……」



 すっかり人口密度を増した浴室に、嬉しいような困ったような複雑な想いを抱いてしまう。



 夕飯のあと、頭突きをしてきたシーズとそれを見て逆に赤面してしまったチャールの2人と別れた俺達は、シャロとキュールの新妻2人も交えて食後の入浴を楽しんでいる。


 初めて我が家のお風呂を見た時はなんて馬鹿でかい風呂なんだと驚いたものだけど、流石に12人の妻と同時に入浴すると手狭になってきたよなぁ。



「別荘の浴槽にはまだまだ余裕がありそうだけど、自宅のお風呂はちょっと手狭になってきたよね。毎回全員で同時に入浴する必要は無いんだけどさ……」


「心にも無いこと言わないのっ! ダンが1番全員で入りたがってるくせにっ」



 くっ! ニーナ司令官の言う通りです!


 こうやってみんなと裸の付き合いをするのが我が家の入浴なんですぅ!



「んー。でもこれ以上広くしようと思ったら、建物自体を増築しなきゃいけなくなるわねぇ。いっそのこと、お風呂専用の建物でも建ててもらっちゃう?」


「それを言うなら建物全体の改築、増築が必要だよ。既に今のベッドでも狭く感じるようになってきたし、今後は子供も増えるんでしょ? 家族全員で暮らすなら100人規模で考えなきゃダメじゃないかなー」



 お湯を楽しむ俺から少し距離を取って、ティムルとリーチェが増築の話で盛り上がり始めている。



 入浴専用の建物はなかなかロマン溢れてるけど、家族だけで100人は流石に言いすぎだよ?


 シャロとチャールとシーズが毎年欠かさず出産したとしても、流石に到達できる人数じゃないからね?



「あっ。増築と言えば、我が家の……リジェクトヴェールだっけ? ステータスプレート認証型の防犯マジックアイテム。あれって交換出来ないかな? せめて家族全員くらいは登録したいんだけど」


「あー……。エマさんやアウラは登録出来ていませんものねー。始めはダンさんとニーナさんに私を入れた3人しか登録されてなかったなんて嘘みたいですよっ」



 この中では付き合いの長いムーリが、この家に入居した当時の事を懐かしんでいる。


 あの時は本当に、ニーナと2人っきりで生活していくものとばかり思ってたんだけどなぁ。



「んー。交換はできるし、今の人数なら何の問題も無いんだけどぉ……。リジェクトヴェールって登録人数が1番多い物で、確か50人が上限だったはずなのよねー……」


「充分だよティムルっ! 50人って不安になるような人数じゃないからねっ!?」



 この世界だって出産には十月十日(とつきとおか)かかるって教えてくれたのはお姉さんじゃん!


 35歳くらいまで毎年出産しても全っ然届かないからっ!



「ねぇねぇ。その登録人数だと、使用人とかが居る貴族のお屋敷なんかじゃ人数足りないんじゃないのー?」



 獣化してゆっくりお風呂に浸かっているコンコンニーナが、狐耳をぴょこぴょこ揺らしながら首を傾げる。


 魔力で出来た擬似物質の癖に、お風呂で濡れてペタッとしてる狐耳が可愛すぎるよこんちくしょーっ!



「フラッタのおうちの使用人さんは確か30人もいなかったと思うけど、お城や獣爵(おじいちゃん)の家ではどうしてるの? おじいちゃんの家なんか家族だけでも100人とかいるんでしょー?」


「ああ、ニーナ。グラフィム家のお屋敷では常に門番さんを立たせて対応してたんだよー。ステータスプレートに登録してるのは大人たちだけで、子供達は基本的に門番さんに開けてもらってたのー」


「スペルディア王城も似たような感じですね。城門は基本的に衛兵達が開け閉めしますから。あとは始まりの黒を閉ざしている始黒門のように、一定の範囲毎に細かく区切ったりしていました」



 ニーナの疑問に、それぞれの場所に住んでいた事があるターニアとシャロが答える。


 2人の説明を聞く限り、同じリジェクトヴェールに50人を超える人数を登録数方法は今のところ無さそうだ。



 50人を超える場合は門番を雇うのが現実的なんだろうけれど……。


 我が家の愛の巣に部外者を近づけたくはないなぁ。



「あ、ティムル。私の分も用意してもらえますか? 聖域に建設中の新しい拠点に旦那様の別荘を作る計画がありますので」


「こっちの分も頼むよティムルさん。ダンさんと2人きりの隠れ家と言えば聞こえがいいけど、研究室や資料室としてみた場合チャールとシーズが出入り出来ないのは不便すぎるからね。早めに交換しておきたいんだ」



 ヴァルゴとキュールの魔人族コンビが、話の流れに便乗して自分たちの分のリジェクトヴェールを催促する。


 というかヴァルゴ。聖域の樹海に別荘を作る話は初耳なんだけど?



「あっ、別荘の分って言うならぼくの家の分も貰っておこうかな? まだ何も手をつけてないけどインベントリがあれば嵩張らないし、ついでにお願いするよティムル」


「あはーっ。リーチェなら自分で作れるでしょうにわざわざ私に頼むのねぇ? 勿論作ってあげちゃうわよぉっ」


「ニーナの家に妾の家、更にはリーチェとヴァルゴもダンとの別荘を持つと言うのじゃなぁ……。こうなるとティムルも別荘を持つべきではないかのう?」


「あはーっ。私の家はダンの家だから、新しく家を構える気は無いわよフラッタちゃんっ。みんなのおうちにダンと一緒にお邪魔させてもらえるだけで充分だからねーっ」



 フラッタの提案をあっさりと流したティムルお姉さん。


 ティムルとの別荘は、ドワーフ繋がりでカラソルさんの夢の一夜亭でいいんじゃないかな? 足繁く通ってますし?



 結局我が家の分と研究所の分に加えて、リーチェとヴァルゴにも最大容量のリジェクトヴェールを用意することになってしまったようだ。



 あんまり別荘が増えると管理が大変だと思うんだけど、みんなの職業浸透数なら大した手間でもないのかな?


 いやそもそも、建物の管理をするわけじゃない俺が口出しすべきことでもないかぁ。



「そろそろ上がろうか。別荘の話もいいけど、今日は我が家で思い切り楽しもう」



 もう夜もいい時間なので、適当に話を切りあげてお風呂から上がった。



 寝室では2人1組ずつのペアになってもらって、2人ずつゆっくり愛する事にする。


 最近なんだか滅茶苦茶慌ただしかったからな。今晩は締めとしてゆっくり愛し合いたい気分なのだ。



「始めは私からでいいのー? お風呂でもいっぱい相手してもらったから、みんなにちょっとだけ申し訳ないの~」


「ダンさんって私とニーナを一緒に相手するのが好きだよねー? そういうの興奮するんだー?」



 トップバッターは勿論、我が家の司令官ニーナからだ。


 ターニアと一緒の組み合わせで、獣爵家の母娘に一緒にお相手していただいた。



 コンコンニーナと天使ターニアの2人とゆっくり愛し合ったあと、終了宣言代わりにちゅっとキスをして2人を解放し、次のペアをベッドに上げる。



「あはーっ。次は私とアウラなのぉ? 獣人族の母娘に続いて、ドワーフの母娘を一緒に相手したいのねぇ?」


「あー……。パパったらめちゃくちゃ興奮してるよー……。私、最後まで持つかなぁ?」



 第2ラウンドは、ティムルお姉さんと娘アウラのドワーフコンビだ。



 真っ黒な全身に透き通るような青い眼が幻想的で、本当に神秘的な相手と肌を重ねている気分になった。


 そう言えばこの2人って女神と聖女って呼ばれていたなぁ。



 第3ラウンドは透き通るような白い肌を持つ2人、フラッタとラトリアの竜爵家コンビを一緒に可愛がった。


 竜化を使って応じてくれた2人の本気に応えて、全身全霊で獣人族の母娘を愛し抜いた。



「お待ちしておりましたよ旦那様。新妻が一緒とは言え手加減いたしませんから、覚悟してくださいねぇ……?」


「あ、あれだけしてるのにまだ足りないのかい……!?」



 第4ラウンドは紫の肌が眩しい、魔人族のヴァルゴとキュールの組み合わせだ。


 現時点では1番我が家の寝室のノリとペースについて来れていない新妻キュールと、魔迅を駆使して積極的に責めてくるヴァルゴの緩急が楽しい。



 気絶してしまった2人を暫く可愛がってからお休みのキスをして解放し、次のコンビのターンになった。



「やっと来たぁ……! メスブタムーリは待ちくたびれて、獣化して待ってましたよぉ?」


「他の皆様と比べると魅力に乏しいかもしれませんが、全力でお相手させていただきますねっ」



 第5ラウンドは、メスブタムーリと竜化エマの少し珍しい組み合わせだ。


 ぶっちゃけ今夜は最終ラウンドの組み合わせを試したかっただけなので、ムーリとエマはそのための調整の組み合わせと言っていい。


 そんなことはお構いなしに、2人とも本当に奮闘してくれた。



 そして最後に待ち受けるのは、今夜のメインディッシュの2人である。



「ダン~……。最後まで待たせたんだから、その分ぼくのことを思いっきり可愛がってくれなきゃヤダよぉ……?」


「さぁご主人様。貴方のシャロがお相手させていただきますよ」



 5回戦を終了した俺の前には、エルフ族の王族エルフェリア家の王女様と、人間族の王族スペルディア家の王女様の姿が。



 そう……。今夜のメインはこの2人。


 スペルド王国第1王女のシャロとエルフェリア精霊国第2王女のリュートのプリンセスコンビなのだ……!



「……ごめん2人とも。ちょっと興奮しすぎてて、止まれる自信が全く無いよ……」


「「……あはぁっ」」



 優しく出来なくてごめんと謝る俺に、ニヤリと淫らに笑う2人。


 愛する女性の身分なんか気にしていないつもりだったけど、正真正銘の王族2人に誘われた俺は、目の前の光景に思わず生唾を飲み込んでしまう。



「リーチェ。シャロ。2人とも最高に綺麗だよ……」



 2人をいっぺんに抱き締めると、2人も直ぐに両手を首の後ろに回して抱き付いてきてくれる。


 俺はそのまま2人と肌を重ね、2人に望まれるままに2人を全身全霊で愛し抜いたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ