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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
7章 家族みんなで冒険譚2 聖域に潜む危機
506/637

506 念入り

※R18シーンに該当する表現を(1000字程度)カットしております。

「覚悟してよ2人とも? ここまで俺の劣情を煽った2人には、責任を持って俺の相手をしてもらうからね?」



 全力の手合わせで昂ってしまったヴァルゴとフラッタを連れて急いでニーナの別荘まで転移した俺は、別荘に入る手間すら惜しんで庭のど真ん中で2人を押し倒した。


 別荘の周りは高い塀で囲ってあるし、察知スキルにも反応が無いので状況オールグリーン! 俺、発進します!



「ダンー。大好き、大好きなのじゃぁ……」


「旦那様ぁ。旦那様ぁ……。愛しておりますぅ……」


「フラッタもヴァルゴも大好きだよ。2人とも可愛すぎるけど、今日はちょっと暴走気味だね?」



 押し倒した2人がぎゅーっと抱き付いてくる。


 積極的に俺を求めてきている2人の事を何も考えずに全力でめちゃめちゃにしてあげたいところだけれど、大好きオーラ全開の2人の意識を飛ばすのも勿体無いので、2人とキスを繰り返す。



「ダンと剣を合わせるの好きぃ……。妾が大好きだって剣を振るたびに、同じ想いを返してくれるから大好きなのじゃぁ……」


「ああ、剣を合わせた時から半分暴走してたんだね……。でもフラッタが大好きだって想いを伝えてきてくれてるのに、それに応えないわけにはいかないって」



 優しくキスをしてあげると、フラッタはトロンとした表情を浮かべている。


 ……世界一可愛いフラッタだけど、流石にこんな表情をされると可愛いよりもエロすぎるな?



 フラッタにはこのまま休憩してもらう事にして、フラッタをよしよしなでなでしながらヴァルゴの相手をする。



「私とフラッタで伝えた旦那様への想いをそれ以上の強さで返してくるの、止めてくださいよぉ……。あんなの、あんなの我慢できるはずないじゃないですかぁ……!」


「俺の可愛いお嫁さんが魅力的過ぎてね。大好きな気持ちが止まらないんだよ。ここならなんの遠慮も要らないから、我慢せずに思いっ切り気持ち良くなっていいんだよ」



 ニーナたちが合流するまで、メロメロのトロトロになった2人と愛し合う。


 いつもより数段甘い雰囲気を纏うフラッタとヴァルゴを、限界まで可愛がって差し上げた。




 ニーナたちがやってきた後も2人は甘々の状態だったので、2人を両側に侍らせたまま食堂に座り、俺の上にラトリアを跨らせて正面から抱き合った。


 この3人は我が家の武芸担当だからな。今日はそういう組み合わせで楽しむ事にしよう。



 用意された食事と3人の体温を楽しみながら、他のみんなと明日の予定を話し合う。



「俺とニーナは明日もクラクラットに行って来ないといけないんだ。傾国の姫君と双竜の顎は今まで通りだとして、仕合わせの暴君メンバーはどうするかな?」


「ニーナちゃんはダンと一緒、フラッタちゃんとヴァルゴはそのまま引率だとしてぇ。私とリーチェはさっき決めた通りで構わないわよー?」


「ぼくがダンとニーナと一緒にクラクラットへ、ティムルが攻略組と合流だね。フラッタとヴァルゴは攻略組のままで構わないの?」


「んふー……。妾は今日と同じで構わぬのじゃぁ……。正直言わせてもらえば、クラクラットにはあまり興味無いのじゃぁ……」


「はふぅ……。フラッタに同じですぅ……。ニーナとリーチェが居れば旦那様に万が一も起こりえませんし、でしたらムーリやアウラに手解きをしていたいですねぇ……」



 リーチェが話を振ったものの、俺によしよしなでなでされているフラッタとヴァルゴはぽわぽわの状態で、あまり話を聞いていないような感じだなぁ。


 エロいみんなのことも大好きだけど、ユルユルで甘々な2人も最高に可愛いなぁ。



 でも今夕食中だよ? 2人とも寝ちゃわないように気をつけてね?


 仮に寝ちゃったら、起こさないように徹底的に悪戯しちゃうからねーっ?



「聖域の樹海の攻略組は特に問題無いと思うの。問題は私達クラクラット組のほうだよねぇ。明日で話が終われば良いんだけどー」


「ニーナの懸念は尤もだけど、最終的には引き上げちゃってもいい案件だからね、気楽に行こう。っと、明日はカイメンの首根っこも捕まえておかなきゃなぁ」


「あはは……。パパに振り回されるカイメンも大変だねぇ……?」



 カイメンの扱いを聞いて、アウラがご愁傷様ーといった感じで息を吐く。



 意外な事に、アウラはカイメンたちに特に悪感情は抱いていないらしい。


 でもアウラにしてみれば、カイメンたちに直接何かをされたっていう意識は殆ど無いのかもしれない。そう思えば意外でもないのか。



 いつの間にか意識を失ってしまって、気付いたら455年も経っていたという認識しか持っていないアウラは、自分の運命を狂わせたアルケミストの連中にもあまり関心を抱いていない。


 むしろその前に、ガルクーザの前でアウラと心中しようとした両親の印象が強すぎるみたいだね。当然だな。



「あ、そうだティムル。恐らく明日には聖域の中心に到着すると思うけどさ。熱視の使用を含めて、中心の調査は全員が揃うまで控えてくれる?」


「え? そりゃあ控えろって言われればそうするけど……。なんで?」


「何も無ければそれでいいんだけど、俺達が関わった案件って大体穏便に終わらないからさ。下手に聖域の異変の原因みたいなのを見つけちゃったら洒落にならないかなって」


「うわっ……。それをダンが言っちゃうとなかなかの説得力ねぇ……」



 あちゃ~……とでも言いたそうな表情を浮かべるティムル。



 俺もフラグみたいはことは言いたくないんだけど、俺達は仕合わせの暴君なんて名乗るくらいには色々な存在と巡り合っちゃってるからねぇ。


 今まで守人たちが必死になって探して見つからなかった異変の原因にも、アッサリ遭遇してしまう可能性は低くないと思うんだよ。



 出会うものがターニアとかヴァルゴみたいに良い出会いならいいけれど、聖域に異変を齎すモノが良い出会いである可能性は低そうだからな。


 用心するに越した事はないだろう。



「ん、了解よー。何も無ければそれで良いけど、何かあったら大変だものね」


「うん。急ぎの案件じゃないし、中心地の調査は全員でしよう。攻略組のみんなは油断しないでね。フラッタ、ヴァルゴ、ラトリアが居るから心配はしてないけどさ」


「そうじゃな~。聖域の攻略と異変の原因は別個に考えなければいけないのじゃ~」


「そういう意味では旦那様の不在が不安ですね~。勿論家族の事は守り抜いて見せますけど~」



 気を引き締めているんだか緩めているんだか分からないフラッタとヴァルゴを抱き寄せ、宜しくねっとキスを贈る。



 さぁて、とうとう聖域の樹海に起こっている異変に迫ることが出来るのかな?


 ヴァルゴとターニアと出会った時にルドルさんに聞かされた話を、ちょっと長く引っ張りすぎてしまった気がするよ。



 明日の話がまとまったので、ニーナたちが作ってきてくれた料理を楽しむ。


 有癪を楽しみながら1人1人とキスをして、全員を漏れなく可愛がってあげたのだった。



 みんなを失神するまで愛し抜いて、失神した跡も徹底的に愛し続けるのも最高に好きなんだけど、意識のあるみんなと抱き合いながら肌を重ねるのも最高に楽しかった。


 聖域の調査が終わったら、またしばらくはゆっくりしようねー。



 ……って、これなんかフラグっぽくない? 





「おはようみんな。寝てないけ朝のお勤めを始めるよーっ」



 夜が明けて眠りから覚めたみんなを順番に愛していく。


 魔力補充の必要があるアウラは特に念入りに、これでもかこれでもかと可愛がっておく。



「アウラとは今日も別行動だから、何かあったら大変だ。だから念のためにもっともっと可愛がってあげるからね」



 今のところ1日で魔力枯渇を起こした事はないけど、念には念を入れておかないとなっ。


 勿論こんなの建前の大義名分でしかなくて、ただ俺がアウラの事を思い切り可愛がりたいだけなんですけどね?



「リーチェ。ティムル。フィリングポーションってインベントリに入るんだよね? だったら今日からアウラにはある程度携行させておいた方が良くないかな?」


「うんうん。魔力回復効果はそんなに高くないけど、緊急時の応急処置としては充分だもんね。常に10本くらいは持たせておこうよ」


「オッケーよ。それじゃ私とリーチェがフィリングポーションを10本用意している間は、そのまま好きなだけアウラの相手をしててねー」



 よっしゃあ! お姉さんからゴーサインも出たので、これでなんの遠慮も無く続けてあげるからねっ! さっきまでも何の遠慮もしてなかったけど!


 ティムルのおかげで一気にやる気が漲った俺は、暫くの間ひたすらアウラと優しめのキスを続けたのだった。





「ん~パパぁ……。大好き、大好きぃ……」



 ティムルとリーチェは手早くフィリングポーションを用意してくれたけど、素材である各種ポーションを製作するのに多少梃子摺ってしまい、ポーションが出来上がった頃にはアウラの身も心もすっかり出来上がってしまっていた。


 最高に仕上がったアウラをぎゅーっと抱き締め、本日の朝のお勤めは終了だ。



「それじゃアウラ。このフィリングポーションは常に携行して欲しいわ」


「最終的にはアウラ自身に作れるようになってもらいたいところだけどねー? それまではぼく達が用意してあげるからっ」


「ふ、2人ともありがとぉ」



 10本のフィリングポーションを受け取ったアウラは、俺からのダメ押しの魔力供給を受けて完全に虫の息だ。


 しかしこの虫の息、随分甘くてセクシーのようだな?



 アウラが復活するまでの間に色々と後始末をして、あらゆる意味で万全を期して別荘を出た。



「さぁニーナ、リーチェ。早速デートに出かけよっか」



 ニーナとリーチェを抱き寄せて、クラクラットに転移した。



「今日はまずカイメンを捕まえるんだっけ? でもダン、カイメンがどこに居るのかは分かってるの?」


「うん。出会った頃にニーナが教えてくれた通り、奴隷の情報は所有者に丸分かりみたいだからね。ステータスプレートを通して所在地を確認出来るみたいなんだー」


「そ、それはいいんだけど……。ダン、このまま歩くの? ダンがどうしてもしたいなら良いけど、流石にちょっと恥ずかしいかなぁ……?」


「こーらリーチェ。みんなのえっちな姿は俺だけが独占するって言ってるでしょ? そんな悪い事を言うえっちなリーチェにはお仕置きだよ?」



 エロリーチェにたっぷりとお仕置きをしてから、2人と腕を組んでカイメンを探す。


 甘く息を乱して紅潮している2人がエロくて可愛いなー。



「……あれ? ダン、あの建物の前に立ってる人、人間族みたいなの」


「へ? クラクラットに人間族が居るなんて珍しいね?」


「ダンは今すぐ鏡を見たほうがいいと思う。……あちら側もぼく達に気づいたみたいだね」



 可愛い2人を抱き寄せたまま、カイメンの反応を追ってクラクラットを歩き続けること数分。


 俺達3人が辿り着いた場所には、クラクラットには珍しく人間族が立っていた。



 リーチェの言う通りこちらに気付いた人間族の男は、なんだか揉み手をしながらヘコヘコと近づいてくる。



「お兄さん。本日はどういうご用件で? 買いかい? ……それとも、まさかとは思うけど売りに来たのかい?」


「あーごめん。ここには人を探して辿り着いただけなんだ」


「くくく……。カマトトぶっちゃいけねぇよ。ここにドワーフ族以外の者が訪れる理由なんて1つっきゃねぇだろうに」


「そうなの? 売り買いってことは商店なんだよね? ここって何を取り扱ってるの?」


「ん~? 本当に偶然ここに来たってのかい……?」



 俺の問いかけに怪訝な顔をする男。


 しかし俺の両隣のニーナとリーチェを一瞥すると、なるほどそういうことね……と1人で勝手に納得している。



「……嫁をもらうと色々と大変そうだねぇ。同情するよお兄さん」


「……まぁね? 大変っちゃ大変な毎日かな」



 みんなのことが好き過ぎて大変だ。歯止めが利かなくって本当に大変な日々ですよ?


 でも幸せ過ぎる日々だから、別に同情される必要は無いかなぁ?



「そういう事情なら付き合ってやるさ。こっちだってお兄さんの家庭を破壊する気は無いからな」


「アンタとは仲良くなれそうだね。それじゃ改めて聞くけど、ここってなんの店なのかな?」


「ここは奴隷商館さ。クラメトーラ中から集められたドワーフの奴隷がここには揃ってる」


「奴隷商館……」



 なるほど。この男は俺の事を、ドワーフの性奴隷を購入しに来たけど2人の奥さんに監視されているので、偶然を装って初めて来店したように振舞っている客だと勘違いしたわけか?


 でも性奴隷を購入する男なんて奥さんの意見なんか無視しそうじゃない?



 しっかし、クラメトーラ中から集められたドワーフの奴隷が揃う場所ってことは、かつてティムルが売り払われた先もここだったのかもな。


 そしてドワーフ以外の者が奴隷商館に来る理由は、クラクラットの全域で捨てられてしまったドワーフ族の奴隷達を購入する為ってことか……。



 でも、それならなんでカイメンは奴隷商館なんかに居やがるんだろう?



「客じゃなくて悪いんだけど、この店に今カイメンっていう男性ドワーフが居るでしょ? 俺が用事があるのじゃソイツなんだ」


「あ? マジで待ちあわせなのかよ? しゃあねぇな。ちょっと待っててくれっか?」



 首を傾げながら呆れた様子で店の中に入っていく男。



 ステイルークの奴隷商館といい、奴隷商館の従業員って結構話を聞いてくれるイメージがあるな。


 顧客の多くが富裕層だろうから、必然的にサービスが向上してしまうんだろうか?



「どうやらここは奴隷を扱うお店らしいけど、どうしてそんな場所にカイメンがいるんだろうね?」


「それは簡単だよダン。きっとカイメンは、ダンとの奴隷契約を破棄しようとしてるんだ」


「あ~なるほどぉ……。確かに奴隷契約を破棄してはいけないなんて言わなかったからな。普通に契約の破棄が出来るわけかぁ」



 自由を保証すると言った手前、正式な手順を辿れば奴隷契約を破棄する権利も与えちゃってたのか……。



 なぜか未だにカイメンとの奴隷契約は成立したままのようだけど、契約を失効される前のギリギリのタイミングだったんだろうか?


 なんにせよ、流石に考え無しに自由にさせすぎたようだ。反省しないとな……。



 自分の迂闊さに呆れていると、先ほど店内に戻った男と共に、なぜか随分怒った様子のカイメンが姿を現した。



「貴様、俺にいったいなにをした!? なぜ貴様との奴隷契約が破棄出来んのだっ!?」


「……へぇ? そうだったんだ?」



 俺の姿を見るなり噛み付いてくるカイメンだが、どうやら奴隷契約を破棄出来なかったようだ。検証ありがとう。



 迂闊ではあったけどギリギリセーフ。9回裏のツーアウトってとこか。


 それじゃここから巻き返しを図るとしようじゃないかぁ。

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