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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
6章 広がる世界と新たな疑問3 ホムンクルス計画
457/637

457 合法

※R18シーンに該当する表現をカットしております。

 俺の事情を知らないアウラにも、俺がこの世界に来た経緯や、この世界で歩んできた時間の事を説明してやらないとね。アウラも俺達の家族になったんだから。


 そう思って説明を始めようとした俺は、ニーナの制止によって出鼻を挫かれてしまった。



「せっかくだから私たちの口からダンとの出会いを話してあげるのっ。だからダンはその間にみんなを可愛がってあげてくれるかなぁ?」


「おっけー。みんなを可愛がってと言われたら了承せざるを得ないんだよーっ」


「アウラはこっちにおいでー。ニーナママがぎゅーっとしてあげるのっ」



 年下好きのニーナが、自分よりも体の大きい娘を嬉しそうに抱きしめながら引き取ってくれた。


 おかげでアウラから解放された俺は、早速抱き締めたままのフラッタと肌を重ねる事にする。



「それじゃ1人ずつお話してあげるねっ。その間ダンは好きなだけ好きな相手を可愛がってくれていいからねっ。でもアウラとアウラにお話をする人だけは我慢して欲しいのっ」



 ニーナに了承とばかりに頷いて、可愛いフラッタに全力で意識を傾ける。


 そんな俺の横で、ニーナによって仕合わせの暴君の軌跡が語られていく。



「それでね? ヴァルハールで呪いを解いてくれたダンと、その日のうちに婚姻を結んだんだっ。婚姻契約した日から3日間は徹底的に愛されちゃったんだよっ」


「良かったぁ……。ニーナママの呪いが解けて、本当に良かったよぉ……」



 ニーナの話に感受移入しすぎて、アウラがボロボロと泣いている。アウラは感受性豊かな娘のようだ。



 フラッタの小さな体を堪能したタイミングでニーナの話がひと区切りついて、今度はティムルがアウラを抱きしめて語りだした。


 なるほど、こういうシステムなのね。把握したよニーナっ。



「男に抱かれる事を拒む私を優しく撫でながら、過去のことなんて気にせず俺だけを見ろって言いながらダンは私を押し倒したの。そしてひと晩中好きだよ、愛してるよって囁きながら何度も何度も愛してくれたのよぉ?」


「そ、それでそれでっ!? 早く続きを教えて、ティムルママっ!」



 懐かしいね。ティムルは始め、俺のことすら受け入れることが出来なかったんだ。


 だけどお姉さんとのえっちの様子を事細かに娘に説明されるのは、なんだか微妙な気分なんだよ?



「ダンは暇さえあれば妾のおっぱいを触るのじゃ。おかげでもう妾のおっぱいはとても敏感にされてしまったのじゃ。アウラも覚悟するのじゃぞ?」


「う、うん……! でもフラッタママ、すっごく気持ちよさそうだったよ?」



 ほほう!? フラッタのおっぱいは常に敏感なんですねっ!?


 そしてアウラも覚悟しろってなんだよ? アウラにもいつでもおっぱいを触られてもいいように覚悟しておけって言ってるの? ならグッジョブフラッタ!



「リーチェでもリュートでもダンは受け入れてくれて、リーチェの僕もリュートのぼくも一緒に愛してくれたんだよ? それで誰も居ない教会の礼拝堂で、ぼくとダンは永遠の愛を誓ってキスをしたんだぁ……」


「だ、誰も居ない教会で、神様の前で誓いのキスっ……!? す、素敵すぎるぅ……!」



 エロ神リーチェは、意外にもエロよりもイチャイチャエピソードのことを楽しそうに話している。


 長く孤独の時間を過ごしたリーチェにとっては、誰かと心から通じ合う瞬間こそが大切に思えるのかもしれないね。



「ひと晩中、ゆっくりじっくりされちゃったんです。あの日は幸せだったんですけど、あまりにも気持ちよすぎて何度も死を覚悟しましたよぉ……」


「分かるよムーリママっ! 死んじゃうくらい気持ちいいよねっ」



 一方のエロブタムーリは安定のエロにフルスロットルだった。


 新しく迎えた娘に初夜の様子を嬉しそうに語ってるんじゃないよ、まったく。



「本当に反省してますよぅ……。本気で殺されるかと思いましたからね……。アレのおかげで国王陛下に異議を申し立てる時も緊張なんかしませんでしたねぇ」


「パパって怒らせると怖いんだ? 私も気をつけるね……」



 やっぱりラトリアが1番に語るエピソードはそこだよなぁ……。


 その後どんなに愛し合っても、一方的に殺そうとした事実は消えてくれないようだ。



「信じられます? 気配を消して私の目の前でラトリア様と肌を重ねていらしたんですよ? ダンさんって本当にえっちないたずらが大好きなんですよぅ……」


「他にはどんないたずらをされたのっ? エマママも何かされちゃったのっ?」



 逆に俺と一切敵対したエピソードの無いエマは、俺との限定シチュエーションえっちを困ったものですと言いながらアウラに語って聞かせている。


 アウラもアウラで、そんなに目を輝かせて話をねだるんじゃありませんっ。



「旦那様ったら、まだ婚姻を結ぶ前に私のおっぱいを好き放題してくれちゃったんですよ? 敏感にされた状態でグローグの集落に訪れた私の身にもなって欲しいですよ」


「本当にパパっておっぱいが大好きなんだねぇ……」



 武人のヴァルゴは俺と一戦交えたエピソードを語るかと思ったのに、森の中でおっぱいを弄ばれたエピソードの方が印象深かった模様。



「ニーナを助けてくれたばかりか私まで助けてくれてね? その上私のことも受け入れて愛してくれたの。娘と一緒に同じ男性を愛するなんて想像もしてなかったけど、すっごくすっごく幸せなんだよっ?」


「パパって凄いんだぁ……。まるで物語の英雄様みたいだねぇ……」



 俺に救助されたエピソードを嬉しそうに語るターニア。


 だけど俺こそ母親と娘を一緒に愛することになるなんて夢にも……。え、フラッタとラトリア? 気のせい気のせい。



 みんなゆっくりじっくり俺との出会いやエピソードを語るものだから、その間にたっぷりねっとり皆を愛すことが出来て最高に楽しかった!



 ターニアの話を聞き終えたアウラは、俺の事を熱っぽい視線で見つめてくる。


 そんなアウラにおいでおいでと手招きを送る。



「話は聞いたね? 俺の娘になったことを後悔するくらいに可愛がってあげるからな」


「うん。アウラのこと宜しくね、パパ……」



 アウラと正面から抱きあって、隙間が無いようにピッタリと密着する。


 その後みんなが回復するまで、改めとアウラと激しく求め合ったのだった。





 結局ひと晩中みんなと愛し合って、いつも通り俺以外のみんなが失神という名の眠りについてしまった。


 みんながすやすやと眠っている間に可能な限りの後片付けや掃除を済ませ、持てる限りの食材を買い込み食事を用意する。



 別荘の炊事場は自宅の炊事場より大分広くて料理がしやすいな~。


 でもニーナ、家族しか住まない予定の別荘に何人住む想定だったのよ? 怖くて聞けないけど。



 みんなが起きてきたらささっとベッドリネンを交換してしまい、食事のあとは思う存分ヒャッハァーできる準備を整えておく。


 先のことまで考えて行動するのが大人というものなのだよっ。



 全ての準備が整ったら、新しく迎えたアウラも一緒に家族団らんの食事を始める。



「んーっ! やっぱりこれ大好きなのっ! でもダン1人に全部任せちゃってごめんね?」



 フレンチトーストを頬張りながら頭を下げるニーナに、気にしないでと笑ってみせる。


 甘いものを食べてる時のニーナ、最高に可愛いんだよなぁ。



 我が家の食事にまだ慣れていないアウラは、ニーナママとフラッタママに挟まれてニコニコもぐもぐ食事を楽しんでくれているようだ。



 そして俺の両隣にはヴァルゴとエマが侍らされてる。


 この2人は我が家の中では食欲が薄い方なんだよね。あくまで比較対象は我が家の家族に限った話ではあるけども。



「ごめんヴァルゴ。聖域の樹海に行く前にライオネルさんにアウターの土を届けないといけなかったよ。聖域の樹海の調査はもうちょっとだけ待ってね」


「え? それ自体は構いませんけど、聖域の樹海の土を持って行けばいいんじゃないんですか? 私はてっきりそうするのだと思っておりましたけど」


「いや~、俺もそのつもりでいたんだけどさ……」



 よくよく考えてみたら、異変が起きているアウターの土を持って行くのは少し不安なんだよね。


 そもそもの話、屋外型アウターなのに視界が得られなかったり、最深部が今まで発見できていなかったりと、聖域の樹海の特異性が目立って仕方ないんだよな。



 ディロームの里でルドルさんに会った時、聖域の樹海はレリックアイテムの1つだと聞かされた記憶がある。


 他のアウターとの違いなどを考慮すると、聖域の樹海って自然発生したアウターじゃない可能性が高いと思うんだよなぁ。



「聖域の特異性ですか……。それを言われると何も言えませんね。そもそも聖域の異常を感じているのは我ら守人のほうだったわけですから」


「考えすぎなのかもしれないけど、ライオネルさんの植林・植樹に使う土は終焉の箱庭の最深部の土を使おうと思ってるんだ。ムーリたちにもあの景色を見せてあげたいってのもあるけど」



 ごめんねとヴァルゴのほっぺにキスをすると、いえいえと言いながらほっぺにキスを返してもらえた。



「俺とアウラが離れるのはちょっと不安だから、傾国の姫君と双竜の顎と俺の6人で入り口から最深部に向かおうと思う。その間に仕合わせの暴君メンバーで最深部の土をライオネルさんに届けてもらえるかな?」


「もぐもぐ了解だよ。アウラの職業浸透も進めなきゃいけないから、職業設定の使えるダンがアウラについていくのも当然だね。土の運搬に関してはぼくたちに任せていいよもぐもぐ」



 口いっぱいに料理を頬張りながら、任せてと大きいおっぱいを張るリーチェ。



 うちのパーティは全員が荷運び人まで浸透してるから、植林規模の土を運ばなきゃいけなくても問題なく完遂してくれるだろう。


 恐らくこっちは1日で最深部には到達できないだろうしな。



 仕合わせの暴君メンバーの予定が決まったところで、俺のすぐ隣でエマが小さく笑っている。



「ふふ。アナザーポータルで一気に連れて行ってくれるのかと思いましたけど、私達が自力で最深部まで到達するのを待ってくれるんですか?」


「うん。アウラの戦闘訓練を兼ねてるってのもあるけど、人に連れて行かれるよりも自分で到達した方が嬉しいでしょ? それと普段あまり一緒に魔物狩りをしないエマたちのかっこいい姿を見てみたいしね?」


「あはは。旦那様と愛娘の前で恥ずかしい姿は見せられないですねっ。微力ながら全力で奮闘させていただきますよっ」



 エマもほっぺにキスをしてくれたので、お返しに俺もキスを返す。


 愛娘ね。エマに子供を授けさせることは出来なかったけれど、少しでも母親気分を体験させてやれたなら嬉しいな。



 しかし、ちょっと心配なんだよなぁ。



 この世界の種族の違いは魔力の違いだけで、肉体的には大きな差は無いとノーリッテが言っていた気がする。


 そして実際に毎日毎日飽きもせずに検証を繰り返しているけれど、確かに俺とみんなに肉体的な差異は殆ど感じられない。



 もしも俺とみんなの魔力の波長さえ合えば出産が可能だとしたら素晴らしいことだとは思うけど、そもそも全種族の特性を全部盛りしているアウラって、俺の子供を孕んだりする可能性があるのかなぁ?


 いくら家族に迎え入れたとは言え、出会ったばかりの少女を娘にして孕ませるなんて、それなんて鬼畜親父なんです? エロゲーの世界かよ?



 アウラって間違いなく10歳の少女なんだけれど、その肉体は後天的に改造されてしまった為に成人女性のそれに近い状態なんだよね。


 なので恐らくアウラはもう出産に適した肉体をしていると思う。



 中身は子供、体は大人って、これもまた合法ロリの1つの形なんだろうか? そもそもこの世界基準だと違法じゃないらしいけどさ。



「アウラのステータスプレートはあまり人目に晒せないから、アウラの転職は俺が職業設定で担当させてもらうよ。でもエマたちの転職はギルドか神殿を利用して欲しい。お金は出すからさ」


「ええ、私も貴族登録されていますからね。どこで転職の噂が立つか分かりません。幸い私達はもうアナザーポータルが使えますから、浸透が済む度にフォアーク神殿に出向こうと思っていました」


「それと装備に関してだけど、アウラの装備品は鉄武器と皮防具を俺が用意しようと思ってるんだ。その後は自分で稼いで装備更新だね。あとはエマに重銀武器を用意してあげたいんだけど、受け取ってもらえるかな?」


「わわたわたたしがっ……!? 私が重銀武器をいただけるんですか……!? ううう嬉しいですけど分不相応ではっ……!?」



 可哀想なくらいにうろたえてしまったエマを抱きしめ、落ち着くまでよしよしなでなでしてあげる。


 エマにとっての重銀武器は、主人であるラトリアの代名詞みたいな認識なんだろうな。



「実力的には何の問題も無いと思うけど、理由はそれだけじゃないんだ。ラトリアとエマはイントルーダーと戦えるよう腕を磨いているけど、ミスリル武器じゃイントルーダーとは戦えないからね」


「えっ……? 竜王様を滅ぼした時、皆さんって聖銀装備じゃありませんでしたっけ……?」


「ミスリル武器じゃフラッタでさえ竜王の体に傷は付けられなかったんだよ。だから最終的にはアウターレア武器とインパクトノヴァに頼らざるを得なかったんだ。せっかくエマはラトリアに次ぐ剣の使い手なのに、ミスリル武器のままじゃその剣技を活かすことが出来ないからね」



 なんて、実際に装備を用意してくれるのはお姉さんなんだけどさ。


 エマのほっぺに何度もチークキスをお見舞いしながらティムルに視線を送ると、まっかせといてと言わんばかりにパチリとウィンクしてくれた。可愛い。



「終焉の箱庭の最深部では神鉄装備の素材もドロップするからね。イントルーダー打倒を目標にしているならオリハルコン装備までちゃんと視野に入れておいて欲しいんだ。必要なことなんだから」


「そそ、そうですよね……! 皆さんと、ダンさんと並び立つためには必要な装備ですよね……! お、驚いてる場合じゃなかったです……」


「勿論ムーリとターニアもだからね。素材が集まったら遠慮無くティムルに重銀装備を作ってもらって欲しい。俺達が戦う相手ってそういう相手だからさ」



 しかし俺の言葉は、食事を楽しんでいるみんなの耳には微妙に届かなかったようだ。


 真面目な話をするにはちょっと緊張感が無さ過ぎたかな?



 左右のヴァルゴとエマに何度もキスを繰り返し、みんなが満足するまで賑やかな食事を楽しむのだった。

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