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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
6章 広がる世界と新たな疑問2 世界の果て
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435 ジュエリー

※R18シーンに該当する表現をカットしております。

「それじゃ中に入りましょ。ダンはそのまま2人を抱っこしてるわけ?」


「もっちろんっ! 大好きなフラッタとリーチェを離したくないからねーっ」



 はいはいと肩を竦めるティムルと、妾もぼくも大好きだよーと抱き付いてきてくれるフラッタとリーチェ。温度差がエグいなっ。



 超広大なフィールド型アウターで知られている終焉の箱庭。


 その最深部に2日間であっさり到達してしまった俺達は、なんの躊躇いもなく最深部に足を踏み入れた。



「ふむ。最深部もあまり代わり映えしませんね?」



 少し拍子抜けした様子で、ヴァルゴが周囲を見渡している。



 彼女の溢した感想の通り、終焉の箱庭の最深部はどこまでも続く広大な平原だった。


 見た目的には最深部の内側と外側で殆ど変化が無い。



 しかし侵入した俺達にどこからともなく強い敵意が飛んでくる。


 目視できる範囲に魔物は見当たらないけれど、どうやら俺達の存在は既に捕捉されているようだ。



 メンバー全員が斥候も狩人も浸透済みのうちのパーティは、各々察知スキルで状況を把握する。



「へぇ、まだかなり遠くにある反応がこっちに向かってきてるね? ここでは魔物を避けてやり過ごすのは難しいのかな?」


「あら、魔物の反応だけじゃなくて生体反応もあるみたいね? 数はそんなに多くないけど。ここまで来れるってことは探索者が居るって事かしら? スポットよりも優秀な魔物狩りが多そうだわ」


「ふぅむ。最深部で活動できるなら職業の浸透もすぐに終わるでしょうね。この生体反応の中に守人もいるかもしれません」



 ニーナ、ティムル、ヴァルゴが思い思いの感想を口にする。



 ニーナの言う通り、200メートル以上は離れていそうな場所から魔物が大量にこちらに向かって来ているのが分かる。


 けれど未だに目視できないのは、肉眼で見れるほどに濃く漂っている霧のような魔力のせいかな?



 しっかし、アウターの最深部で俺たち以外の生体反応を感知したのはこれが初めてだよなぁ。


 職業の常識が変わっていけば、今後は沢山の魔物狩りで賑う事になりそうだけど。



 ペネトレイターは既にここに潜ってるんだっけ。


 聖域の樹海を踏破済みの彼らなら、ここの最深部で活動してても不思議じゃ無さそうだ。



「ダンよ。魔物が迫っておるのじゃからそろそろ下ろしてくれぬか? 鎧も着ねばならぬのじゃ」


「えー? 鎧を着たらフラッタのおっぱいが感じられなくなるからやだなー?」



 控えめなフラッタのおっぱいに顔を埋めて、駄々っ子のように首を振る。


 服越しの柔らかい感触が心地いい。プレートメイルなんて着て欲しくないなー。むにゅむにゅ。



「えーっと……。フラッタの代わりにぼくを下ろしてもらうわけには……?」


「ダメー。リーチェのおっぱいも俺のだもーん」



 リーチェの生意気なおっぱいに顔を埋めて、息苦しくなるほどの弾力を堪能する。


 この反発力が最高に心地いい。むにゅむにゅ。



「まったく仕方の無いダンなのじゃ。抱きしめてやるから堪能するが良いぞ。ぎゅー」


「ぼくのおっぱいは君のものだから、君が手放したくないと言ったら従わないわけにはいかないよ。ぎゅー」



 2人のおっぱいに交互に顔を埋めていると、2人も諦めたように互いを抱き締め合い、俺の顔をおっぱいでぎゅーっとサンドしてくれる。


 ああもう柔らかいし良い匂いだし最高だよぉ! もうホンット服が邪魔で仕方ないなぁ!



 フラッタとリーチェのおっぱいサンドをむにゅむにゅと思う存分満喫していると、ニーナの呆れた声が届く。



「ダンー? アウターでえっちな事がしたいならちゃんと仕事もしなきゃダメなのっ。だから襲ってくる魔物は全部ダンが倒しなさいっ。ドロップアイテムの回収はしてあげるから」


「わぁい! 話の分かるニーナ大好きーっ! 今晩はいっぱいお礼するからねっ」



 よっしゃあ! ニーナ司令官から許可が下りればもう怖いものなんて何も無いぜっ!


 フラッタとリーチェのおっぱいの為に、アウターエフェクトだろうがイントルーダーだろうが蹴散らしてやらぁ!



 2人のおっぱいに顔を埋めたまま、迫ってきた魔物の反応に無詠唱でサンダースパークとクルセイドロアを放ち続けた。





「ふむ。魔物の襲撃は収まったようじゃの」



 俺に抱っこされたままのフラッタが、魔物の姿が無くなった周囲を眺めながら感心したように呟いている。



「ダンはちゃんと魔物を倒して偉いのじゃっ。ご褒美に好きなだけおっぱいを楽しむと良いのじゃっ」


「結局1度もおっぱいから離れずに魔物を殲滅しちゃったねぇ。同時詠唱スキルだっけ? 詠唱無しで範囲魔法を展開できるのは強いなぁ」



 戦ったご褒美とばかりに、おっぱいをムギュムギュ押し付けてきてくれる2人。


 ああもう最高のご褒美過ぎて、最早戦闘の記憶が脳内に残ってないよーっ。



「ダンー。ドロップした竜宝玉は私が預かっておくからねー?」



 無我夢中でフラッタとリーチェのおっぱいを堪能していると、ドロップアイテムを回収したニーナから確認の声が聞こえてくる。


 って、竜宝玉がドロップするの? ってことは竜族が襲ってきたわけ?



「奈落の底でも見たドレイク種でしたね。レッサーデーモンとイヴィルスレイブは現れませんでした」



 俺が質問する前に、俺の疑問を察したヴァルゴが補足してくれる。


 サベージドレイクしか出なかったのかぁ。いや、サベージじゃないドレイクも出たのかな?



 しかし、俺たち以外の魔物狩りは竜宝玉なんか集めてどうするんだろうな? 名匠がいなきゃ竜宝玉って価値が無い気がするんだけど。


 分からないことは素直に聞くか。その辺どうなんですかねティムルお姉さん。



「シュパイン商会で扱っていたわけじゃないから確かなことは言えないけど、竜宝玉は富裕層にジュエリーとして人気がある商品だったはずよ。流通数も多くないしね」


「流通数多くないの?」



 ティムルの言葉が少し意外で、2人のおっぱいに顔を埋めたまま思わず聞き返してしまう。



 加工が出来ないなら消費されないんだし、流通量は増える一方だと思うんだけどな。


 現に今だって、最深部で活動してる魔物狩りもいるのに。



「ダンー? 私達の幸運補正の累積数と稀少品出現率上昇スキルを忘れてない? それに私達はお互いに全体補正上昇効果が作用してるし、貴方の艶福家の全体幸運上昇も乗っかってるのよ?」


「……あ~、そうかぁ」



 呆れたようなティムルの声に、自分の認識のズレを自覚する。


 長らく商売をしていたティムルですら紳商の存在を知らなかったのだから、レアドロップ上昇スキルなんて持ってる奴は殆ど居ないのか。



「年に数個ほどがオークションで出回るって感じじゃないかしら? それに貴重品を欲しがる人って1個じゃ満足してくれないものなの。だから今のところはまったく供給が足りてないはずよ」



 ティムルの言葉を疑うつもりはないけど、インベントリに溢れかえってるアイテムが超稀少と言われてもピンとこないな。



「近くに来た魔物は殲滅しきったみたいだけど、もし稼ぎたいならドレイクを探してもいいの。どうするダン?」


「無視していいんじゃないかな。俺達が市場を崩壊させるのも良くないしさ。向かってくる魔物だけを相手にしながら突っ切ろっか」



 言うと同時に気配遮断を発動し、魔物からの索敵を躱す。


 これで俺がおっぱいを楽しむを邪魔されることは無いぜっ。



「ダンなら平気かもしれないけど、気配遮断は魔力消費が大きいから魔力枯渇が起きる前にちゃんと言ってね? 私達みんな気配遮断使えるんだから」


「多分大丈夫だと思うけど、ヤバそうになったらよろしく。頼りにしてるよ」


「うん、頼りにしていいの。それじゃ気配遮断で姿も消えてるし、フラッタとリーチェを抱っこしたまま行くんだねー?」



 さっすがニーナ! 何も言わなくても俺の意志を100%汲み取ってくれる! 大好きっ!



「これもダンなら大丈夫だと思うけど、もう戦闘もしないなら昨日より早めに走るの。だから2人の扱いには気をつけてね?」



 はぁい! 天地神明に誓って2人のおっぱいに傷1つ付けないことを約束しますっ!



 おっぱいだけでも大好きなのに、愛するフラッタとリーチェのおっぱいなんだから大切に扱うに決まってるよ!


 もう宝物だよ! 秘宝だよ! 俺にとってはレガリアよりも神器だよ!



「旦那様がおっぱい大好きな事はみんな知ってますから、今更熱弁を振るわなくても結構ですっ。出発しましょうニーナ。このままでは旦那様のおっぱいトークが止まりませんよ」


「りょーかいっ。それじゃ早速行くよー。今日中に最深部の反対側までは行きたいところだ、ねっ!」



 言い終わると同時に風のように走り出したニーナ。その背中を追って俺達も駆け出す。



 俺達をまったく気にせず疾走するニーナの背中を追っているけれど……ニーナはっや!



 わざわざ事前に宣言しただけあって、間違いなく昨日よりも早い……!


 昨日だって高速道路並みの速度で走っていたと思ったけど、もうこれ車の速度なんて余裕で超えてるよなっ……!?



「あははははははーっ! きっもちいいのーーーっ!」



 ニーナぁ! そんな大声出したら気配遮断してる意味無いからぁっ! 笑い声に気付いた魔物たちが一斉にこっちに気付いてるからぁっ!


 まぁそいつ等も全然追いついてこれないから問題ないんだけどさぁ。



 劣化アウターエフェクトであるドレイク種が追いつけない速度ってなんなんだろうね……。



 高らかに笑い声を響かせながら超高速移動で2時間ほど走り続けると、ようやく最深部を隔てる魔力壁に到着した。


 今日中に最深部だけでも抜けられて良かった良かった。



「分かってはいたけど、やっぱり反対側の景色も代わり映えしないわねぇ?」



 ティムルが少しだけ残念そうに感想を零す。


 最深部に入った場所とは反対側に出たけれど、やはりここも景色は代わり映えしない。どこまでも続く広大な平原が続いているだけだ。



 この圧倒されそうなほど広大な平原も一見の価値のある風景だと思うけれど、流石にずっと同じ景色は飽きが来てしまうなぁ。



「さぁダン! 2人ばっかり相手してないで、帰る前にここで全員相手してもらうからねっ!」


「………………は?」



 ニーナのいきなりの発言に、思わず思考が停止してしまう。


 え? みんなを愛するのは何の問題も無いけれど、なんで帰る前のこのタイミングで、しかも外でだなんて……。



 あ、ヤバイ。想像したら凄い興奮してきた……!



「んもーっ! ムーリとかフラッタとかリーチェとかばっかり甘えてズルいのっ! 私達もダンの事が大大大っ好きなんだからねっ!?」



 ニーナは怒ったように俺に愛の告白をする。


 ……って、どんな状況だよ!? 嬉しいやらびっくりやらで俺の心臓が大パニックだよっ!



「俺もニーナのこと大好きだよっ! だから大好きなニーナに甘えてもらうのは大歓迎なんだけど、なんで帰る前にここでしようと思ったの?」


「待ちきれないからに決まってるでしょーっ!? なによっ、昨日も今日も見せ付けてくれちゃってーっ! 私の相手して欲しいのーっ!」 



 ええ? 家に帰るまで待ちきれないなんてよっぽどだよ?


 フラッタとリーチェののおっぱいを掻き分けて、まるで怒った猫みたいにふーっ! ふーっ! と興奮状態のニーナと見詰め合った。



「ニーナの相手をするのは吝かじゃないけど、こんな場所で愛し合ったら誰かに見られちゃうんじゃないの? それともまた気配遮断しながらするの?」


「もう人なんて誰も居ないのっ! 気配遮断よりも察知スキルで確認してみなさいっ!」


「……へ?」



 ニーナの言葉に従って察知スキルを使用すると、スキルの有効範囲内には一切の生体反応が見付けられなかった。



 あれ? 最深部には他の生体反応もあったはずなの、いつのまに周囲に誰も居なくなったんだ?


 ニーナを追いかけるのに集中してて気付かなかったな。



「終焉の箱庭を通り抜けようなんて魔物狩り、私達しかいないでしょっ。だから入り口と反対側には誰も居ないし誰も来ないのっ! 分かったらダン、早く脱ぐのっ!」



 ニーナはポイポイッと衣服と装備を脱ぎ捨てて、フラッタとリーチェのおっぱいを掻き分けて俺に思い切りキスをしてきた。


 待ちきれないと言わんばかりの熱烈なキスをしながら俺に抱き付いてくる。



「ダンがみんなを愛してる姿を見るのは好きだけど……やっぱり私も大好きなダンと愛し合いたいよぅ……。大好き、大好きなのぉ……」


「俺も大好きだよニーナ。周りに人が居ないならなんの遠慮も要らないね、気絶するくらい思いっきり愛してあげるよニーナ、覚悟して?」



 広大な平原にニーナを押し倒す。



 誰も来ないと分かっていた別荘の庭でみんなを押し倒した時と違って、こんなだだっ広い場所で愛し合ってたら誰かに見られてしまうかもしれない……。


 そんなリスクを考えると……、最高に興奮してきちゃうなぁっ!


 ま、絶対に見せるつもりは無いから、気配遮断と察知スキルは常時展開して、と。



 さぁニーナ。この広大な平原で開放的に愛し合っちゃおうねーっ!

※こっそり設定公開。


 公式には踏破されていないはずの終焉の箱庭の最深部にあった生体反応は、全てペネトレイターの参加者です。スペルド王国内の名声に興味の無い彼らは、終焉の箱庭の踏破を何処にも報告しておりません。

 卓越した戦闘技術が攻撃魔法の不足を補うことで彼らは最深部まで到達できましたが、一般の魔物狩りでは戦闘技術も殲滅力も、職業浸透も装備品も不十分です。

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