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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
6章 広がる世界と新たな疑問1 蜜月の日々
401/637

401 別荘生活

※R18シーンに該当する表現を大幅に(1500字程度)カットしております。

「え、どうなってるのこれ?」



 目の前に広がる光景に、思わず面食らってしまった。


 ニーナに引かれるままに足を踏み入れた新たな我が家……いや別荘かな? ニーナの手作り別荘は、手作りだけあって変わった間取りをしているようだ。



 玄関を入ると一直線に通路が伸びていて、その通路の突き当たり、この家の中心になる場所には巨大なベッドが設置された寝室が2つ。


 ……なぜ2つ? なぜ寝室が中央に?



 そして寝室を中心に炊事場やおトイレ、浴室や衣装部屋などが配置されていて、この家にもやっぱり個室は無い模様。


 マグエルの屋敷と違って2階や地下が無いのは、ニーナが個人で作り上げたからだろう。



「随分不思議な間取りだよね? 何か意図があるの?」



 こんな奇抜な内装にした理由を、この家を造り上げたニーナに問う。


 ムーリとリーチェのエロおっぱいコンビは理由に心当たりがあるのか、なんかさっきからニヤニヤしているなぁ?



「もっちろん、ダンといっぱいえっちする為なのっ。家の中央にベッドがあれば、普通の生活をしながらでもダンに愛してもらえるでしょっ?」


「みんなといっぱいえっちするのは大歓迎だけど……。じゃあなんで寝室を2つも用意したの?」



 もう少し具体的な説明を求めてみる。


 するとニーナはよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに、平らな胸を張って笑顔を向けてくれる。



「ずっと抱いてもらえるのはいいけど、それだとベッドが汚れちゃうでしょ? だからベッドが2つあれば、片方を掃除しながらずーっと快適にえっちし続けられるかなって思ったの!」


「……全て、休まずえっちする為に考えられた間取りなんだねー」



 相変わらず我が家のお嫁さんはエロい事に全力投球だなぁ。


 名案でしょ! と言いたげなドヤ顔のニーナに、ティムルとヴァルゴが感心したような表情を浮かべる。



「なるほどぉ、寝室が2つもあるのはそういう理由だったのねぇ。確かに全員一緒に相手してもらうにしても、ダンの体は1つしかないから、常に誰かしらの体は空いてるものねぇ」



 うんうん。全員同時に相手するのは、どうしても物理的に難しいんだよねー。



 だから休憩中の誰かが常に一方のベッドを掃除し続けてくれるって、それ自体は構わないんだけど……。


 その間俺はひたすらえっちしてていいだなんて、楽しみなような恐ろしいよな……?



「汚れてしまうとどうしても不快に感じますものね。清潔で快適な状態が維持できるなら言う事ありませんっ」



 ベッドの汚れは不快なのはどうしようもないよねー。


 しかもただの汚れじゃなくて多分に水分を含んだ汚れだし、長く続けるほどに不快感はどうしたって出てしまう。



「凄いですねー……。寝室と各部屋の間に扉は無くて、お料理している時もお掃除している時も、常に誰かを相手しているダンさんの姿を目に出来るようになってるのかぁ……」


「まさに寝室が生活の中心ってわけだね……! ダンはもうどれだけ続けても魔力枯渇を起こしたりしないみたいだし、ダンにはずーっと寝室に居てもらわなきゃいけないなぁっ!」



 ティムルとヴァルゴの言葉に同意していると、少し頬を上気させたムーリとリーチェが俺の背後から抱きついてきて、ド迫力のおっぱいをムニュムニュと押し付けてきてくれる。


 しまった! エロシスターとエロエルフがアップを始めてしまったぞっ!?



 うっとりしながら語るムーリと弾んだ声で語るリーチェは、早く早くと急かすように俺におっぱいを押し付けてくる。


 最高に気持ちいいけど、2人ともちょっと落ち着いて?



「寝室にも浴室にも扉が無いようじゃの。これだと来客などの場合に困るのではないか? 予期せぬ悪意ある来客が訪れる可能性もあろう?」



 そして真面目でブレないフラッタが、この家の機能的な問題について言及する。


 家族しか中に入れない予定にしたって、賊が押し入って来たりする可能性もゼロじゃないってことだな。



「そこはあまり心配してないの。家の周りの囲いにも家の玄関にもステータスプレート認証を設置したし、強引に入ってくる気配があったら私達なら問題なく気付けるでしょ?」


「2重のステータスプレート認証なんて、我がソクトルーナ竜爵邸と同水準のセキュリティなんですけど……。ダンさんに愛してもらう為だけに、凄まじい設備投資をされたんですね、ニーナさん……」



 ニーナの言葉に若干引き気味のラトリア。


 そう言えばヴァルハールの竜爵邸って、正門と玄関の両方でフラッタがステータスプレートを認証してたっけ。



 地下に行くには、更にもう1段階認証しなきゃいけないけど。



「皆さん以外に気配遮断を使用できる者がいるとも思えませんし、仮に気配遮断スキルを使用しても、察知スキル以上に鋭い五感上昇補正に阻まれるわけですね。確かに問題はない、でしょうか?」


「普通、男の人って女を愛してる時は無防備になるものだと思うんだけどねぇ~。ダンさんって私達と肌を重ねている時が1番補正を活用してるから、本当に隙が無いの。暗殺者泣かせだよねっ、ダンさんって」



 冷静に考察するエマと呆れ顔のターニア。


 暗殺者なんて好きなだけ泣かせとけばいいよ。死ぬつもり無いですし?



「う~ん……。寝室が生活の中心というのは実に我が家らしいけどさぁ……」



 思わず飲み込んだ生唾は、興奮なのか恐怖なのか……。



 寝ても覚めてもみんなと愛し合い続ける、愛と肉欲に爛れた生活。


 ずっと憧れてはいたけど、実際目の前に提示されると流石に躊躇するよぉ……。



 みんなと愛し合い続けるのは全然ウェルカムなんだけど、もうそこから抜け出せなくなってしまいそうな……、そんな怖さを感じてしまう。



「ん……」



 ベッドを前に少しボーっとしてしまった俺の唇に、柔らかくて温かな感触が触れた。


 口元に視線を落すと、ニーナが少し背伸びして俺にキスをしてくれたみたいだ。



「心配しなくてもダンは私たちに溺れたりしないの。溺れて欲しいんだけど、きっとダンは溺れてくれないから大丈夫なのっ」


「え、ええ……? 今ですら完全にみんなに溺れてる自覚があるんだけど? こんな家を用意されちゃったら本当に、ずーっとみんなを抱くだけの生活をしちゃいそうだよぉ……」



 愛欲と肉欲に溺れる爛れた日常生活……!


 ニーナとフラッタのおっぱいも、俺の背中にぎゅうぎゅうと押し付けられているムーリとリーチェのおっぱいも、勿論残り4人のおっぱいも好き勝手しちゃう自分が目に浮かぶようだ……!



 ……って、あれ? それって結局いつも通りでは?



「というか、寝室に篭りっぱなしでも本来なら問題ないのよね、ダンって。自主的に色々してくれてるけど、貴方はもうずーっと私達を相手してくれるだけで充分なはずなのにねぇ?」


「ですよねー。レンタル装備の収入も既に毎月王金貨を超えてますもん。その上まだ私からの返済も丸々残ってますしーっ」



 ティムルとムーリが、少し呆れた様子で俺の頬にキスしてくれる。可愛い。


 レンタル装備はなー。誤算だったんだよなぁ……。



 出来るだけ他の職人さんに迷惑をかけないようにと、レンタルするのは鉄と鋼鉄武器、皮と革防具までと決めていた。


 そしてLV30レシピ以上の装備品は、成長したみんなに市場から購入してもらうつもりだったのにさぁ。



 ……ブルーメタルより上の高品質の装備品、実は流通量がめちゃくちゃ少なかったのだ。



 よくよく考えてみれば生産スキルにボーナスがかかるドワーフ族の多くは職業浸透が進められないし、組織レガリアの馬鹿共が時間をかけて王国から牙を抜いていたせいで、装備素材を収集できる魔物狩りの数も圧倒的に不足していたのだった。


 スポットなんて小規模のアウターですら最深部に辿り着けるリーパーはひと握りしか居らず、最深部に辿り着けるようになった魔物狩りは大金を稼げるようになるため積極的に活動しなくなる。


 そんな酷い悪循環のせいで、素材すら常に品薄の状態だったのだ。



 結局LV30レシピであるブルーメタル製、LV40装備であるミスリル系や精霊銀装備までレンタルしてやる事になってしまって、LV30装備は毎月金貨5枚、LV40レシピは毎月金貨20枚でレンタルする羽目になったのだった。



「まさかワンダ達の武器すら売ってもらえないとは思わなかったよなぁ……」



 俺達って鋼鉄以上の装備品は全部自前だし、ニーナが愛用していたブルーメタルダガーって野盗から奪ったものだったんだよなー。


 そのせいで気付かなかったけど、ミスリル素材の装備品って本当に流通してないのよねぇ……。



 あまりの希少さに、お店か職人にコネが無いと売ってもらえないとかで、幸福の先端たちが自力で銀を集めるまでレンタル品を用意してあげなきゃいけなくなった。


 流石にブルーメタル以下の品質の装備で最深部には突入させられないからね。



 しっかしカラソルさんは、良くもまぁそんな素材を食器にしようと思ったもんだ。


 俺達の場合はペネトレイターに装備品を製作させればいいだけだったけどさ。



 既に100人を優に超えるトライラムフォロワー。


 現在はその半数以上が既にLV20レシピを卒業した状態だ。



 つまり1人頭、金貨5枚を5~6部位。それが毎月支払われてるんですよ? 頭おかしいわ。


 ワンダ達に至ってはもうミスリル武器を使ってるから、6人で金貨140枚支払ってくれるからな……。武器だけで。



 解決しなきゃいけない問題はまだ沢山ある気がするけれど、少なくとも経済面ではもう何も心配することは無さそうだ。


 そんな風に考えた俺の思考を察したのか、フラッタとヴァルゴが耳元で甘くおねだりをしてくれる。



「ダンよ。なにも問題が無いのなら、早速相手してくれぬかのぅ?」


「フラッタの言う通り、早く私たちに溺れてくださいませ。もし旦那様が溺れてくださらないのなら、私達を旦那様に溺れさせてくだされば良いのです……」



 2人の吐息を耳元で受け止めた俺は、魂の奥から湧き上がるものを感じた。



 うん。何を躊躇う必要があろうか?


 俺もみんなを沢山愛してあげたいし、みんなも俺と愛し合いたいと思ってくれている。



 ならばもう流されて、思いっきり爛れて溺れてしまっても良いのではっ?



 意識が完全にみんなに溺れる方向に傾き始めた俺に、ティムルが止めを刺してくる。



「ここには貴方のお嫁さんしか居なくて、貴方がお嫁さんを抱く為だけに用意された新品のベッドがあるのよ? なっ、のっ、にぃ……。なぁんで早く押し倒してくれないのかしらぁ……?」



 ティムルの言葉に、俺の中に残っていた最後の理性が崩壊するのを感じる。


 ああダメだ……! こんなの我慢できるはずない、絶対に溺れちゃううう!



「昨日はお仕置きだったから、今日はダンの好きにしていいからね?」


「了解ニーナっ! 大好きなみんなのこと、思いっきり好きにさせてもらっちゃうよーーーーっ!」


「大好きだよダン。だからいっぱいいっぱい愛して欲しいの」



 目の前のベッドにみんなを引きずり込みながら、耳に届いたニーナの優しい声を最後に俺の理性は吹き飛んだ。


 新品のベッドに俺達家族を馴染ませるように、1人1人と順番に愛し合った。



 みんなを一緒に愛したいのに、俺の体が1つしかないせいで、どうしても何人か空き時間が出来てしまう。


 だけどみんなはその時間を利用して、使用済みのベッドを綺麗に掃除してくれる。



 裸のままでベッドメイキングする姿にムラムラして、掃除したばかりのベッドにまたみんなを押し倒して溺れるように肌を重ねる。



 そんな調子でひと晩が過ぎる。


 ニーナはいったいどれ程の寝具を揃えたのか、取り替えても取り替えてもベッドリネンが尽きることはなかった。



 やがて肌を重ねていない相手は炊事場で食事を準備したり、使用済みのシーツの洗濯などを始める。


 料理するムーリや洗濯していたエマに襲いかかり、俺自身も寝室に拘らずにみんなと肌を重ね続ける。



 そうやって出来た汚れを掃除しにきた誰かをまたその場に押し倒す、まさにエロの無限ループだ。



 やがて活動の舞台は、家の外にまで及び始める。


 別荘の周囲は塀に囲まれているから覗かれる心配も無いし、そもそも人里からかなり離れてるからなココは。


 1番近いであろうアルフェッカやステイルークからも、徒歩なら数日程度離れているはずだ。



 真昼間からの野外活動。


 太陽の下で見るみんなの体は本当に格別で、全員を順番に押し倒して開放感溢れるスキンシップに酔いしれる。



 いつの間にか全員ぐったりして動きが鈍くなってるけど、溺れていいって言われた以上は遠慮はしないんだよぉっ!



 これが俺の夢見た異世界生活って奴か!


 みんなを好きなだけ愛する理想の生活……いや性活? 正に夢のようだなぁ!



 みんなが可愛すぎて、全然止まれる気がしないよぉっ! みんな大好きぃっ! 

※ひと口補足

 幸福の先端の武器レンタル料ですが、コテンがダガー二刀流なのでミスリル武器7つ分の料金です。ドレッドの扱っている盾も既にミスリル製ですが、ここでは武器の料金に絞って言及している模様です。

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