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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
6章 広がる世界と新たな疑問1 蜜月の日々
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400 お仕置き

※R18シーンに該当する表現を大幅に(3000字程度)カットしております。

「さぁダンっ! 両手を背中に回しなさいっ」



 浴室に連行された俺は、瞬時に裸に剥かれた上にタオルで後ろ手を縛られてしまった。


 俺に限らず我が家の家族ならこんな拘束は簡単に解けるんだけど、今日はお仕置きなので甘んじて受け入れる。



 仮にお仕置きじゃなくても、大歓迎で受け入れますけどね?



「ティムルたちを泣かせたダンは絶対に許せないのっ。だから今日は徹底的にお仕置きしてあげるんだからっ」



 ニーナの宣言通りに、徹底的にお仕置きされてしまう俺。


 永遠の拷問、天上の地獄の時間が過ぎていくのだった。





 結局、浴槽に浸かることなくお風呂タイムが幕を下ろした。



 魔力は枯渇していないのに、何か大切な物が空っぽにされてしまったように力が入らない。


 そんな俺はみんなの為すがままに身支度を整えられ、食堂に座らせられ、フラッタとニーナを膝の上に座らせて、みんなに代わる代わる食事を口に運んでもらった。



 ニーナとフラッタは俺の腕の中で、すりすりと体を擦りつけてくる。可愛いなぁもう。



「熱視で見てたけど、ひと晩中続けていても魔力が枯渇する心配は無さそうだったわ。これからは今まで以上に愛してもらえそうねぇ?」



 意地の悪そうな笑みを浮かべたティムルが、蒼い流し目を向けてくる。



 だがその瞳を見ても、今の俺は湧き立つものを感じない。


 空っぽだ。空虚だ。今の俺は悟りを開いている。



「うん。これで今度、どれだけお嫁さんが増えても問題なさそうだねっ。ああでも、ダンさんの体は1つしかないのが問題になってくるかなぁ?」



 そんなことで真剣に悩まなくていいからねターニア。


 もうお嫁さんは充分なんだよ? この人数で死ぬかと思いましたからね?



「職業補正の力とはいえ、本当に凄まじいですよねぇ。あんなに長時間しても体に問題がないなんて」



 体に問題ないですと? 今の俺の虚脱状態がラトリアにはお見えでないの?



「補正も凄いですけど、ダンさん自身の執念にも呆れましたよ? 指1本動かせない状態だったくせにぃ」



 いやそれ逆なんだよエマ。


 ひと晩中蹂躙され続けたから、せめておっぱいに癒しを求めたんだよ。



 そう、おっぱいとは母性。おっぱいとは癒しなのだ。



「ダン。朝食を食べ終わったなら早く行こっ?」



 朝食を食べ終わると同時に、ニーナとフラッタが両頬にキスをしてくれる。



 もう2人が可愛いやらエロいやらで、尽きていた何かが体中に漲ってくるのを感じてしまう。


 悟りなんて開いてなかった。俺にあるのはどうやら煩悩だけだった模様。



 察知スキルを使用して、家の周りに誰もいないことを確認。


 スキルの範囲内には誰もいないなっ、ヨシッ!



 誰もいないのでフラッタとニーナと触りっこしたまま席を立ち、お互い気持ちよくなりながら家の外に出る。



「虚ろな経路。点と見えざる流れ。空と実。求めし彼方へ繋いで到れ。ポータル」



 ニーナが開いてくれたポータルで、 ニーナとキスしたまま転移した。



「んもうっ。昨日あれだけしたのにまだ足りないのっ? ちょっとだけ待ちなさいっ」



 転移して直ぐに口を離し、呆れたように俺を咎めるニーナ。


 足りないってことは全く無いんですよ、改めてしたくなっただけで?



「さぁダン。ここが新しい私の家なのっ。いわば私達の別荘だねっ」



 左腕を大きく広げて俺の視線を誘導するニーナ。



 目の前にあったのは巨大な建物。


 流石にルーナ家やグラフィム家の屋敷には遠く及ばないけれど、マグエルの自宅の2~3倍くらいの広さがありそうな、だけどデザインはシンプルな家屋が建っていた。



 屋敷の周りは木製の仕切りで覆われていて、その面積もまたマグエルの庭よりもかなり広く取られているようだ。


 って、良く見ると井戸が2つもあるじゃないか。



 え、これをニーナ1人で作り上げたの……? 職業補正があるとはいえ凄すぎない? くにくに。



「時間があるときは母さんにも手伝ってもらったのっ。でも持久力補正と重量軽減スキルのおかげで、マグエルの家の補修をした時よりもずっと楽だったんだーっ」


「あー……。マグエルに到着した直後は、まだ旅人すら浸透してなかったもんねぇ」



 あの時ですら、ニーナの大工技術には大いに助けられた記憶がある。


 重量軽減スキルと持久力補正、それに身体操作性補正が合わさった今のニーナは、下手な大工よりもよっぽど腕がいいのかもしれない。



「ささっ。早く中に入ろっ」



 ニーナから許可が出た。なら何の遠慮も要らないなっ。


 しかし足を踏み出す前に、笑顔でみんなの方に向き直るニーナ。



「みんなも私のうちにようこそっ! 今日からはみんなもこの家の住人なのっ! 自分の家だと思って寛いで欲しいなーっ」



 眩しいくらいの笑顔で、みんなに家を紹介するニーナ。


 本当に嬉しそうで、見ているこっちまで嬉しくなってきちゃうなぁっ。



「私ね、みんなのことをお家に招待するのが夢だったんだっ! だから嬉しいっ! まだ私に叶ってなかった夢があって、だけどそれも叶ってしまうなんて幸せすぎるのーっ!」



 ぎゅーっと思い切り抱きついてくるニーナ。そしてフラッタも一緒に抱きついてきた。


 俺も2人を抱きしめながら、よしよしなでなでしてあげる。



「さぁみんな入って入って! ここでもいっぱいえっちしようねっ、ダン!」



 俺に抱きついたままで、グイグイと家のほうに引っ張っていくニーナ。


 そんなニーナに逆らう理由も無い俺は、笑顔のニーナに引かれるままに新たな我が家に足を踏み入れるのだった。

※全体の文量の半分以上をカットしてしまいましたので、大分短くなってしまいました。

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