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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
5章 王国に潜む悪意4 戦いの後
364/637

364 極上

※R18シーンメイン回。該当する表現を大幅にカットしております。

 穏やかな表情でみんなに抱かれているリーチェの隣りで、みんなと肌を重ねる俺。


 客観的に見て、物凄くシュールな光景の気がするよぉ……。



 それでも今夜はひと晩中リーチェとリュートを愛してあげなきゃいけないから、他のみんなを愛してあげられるのは今だけだ。


 だからどんなに滑稽な姿であろうと、ここでみんなを愛するのをやめるわけにはいかないよっ。気持ちいいし?



 結局夕方に差し掛かるまで、リーチェとセットで抱きしめられたままでみんなと愛し合うのだった。


 リーチェもみんなも満足そうでなによりです。





「ありがとダン。これだけ相手してもらえばひと晩くらいは我慢できるの」



 ひたすらにみんなを愛していると、ようやくエロ司令官ニーナとエロ参謀ティムルからストップがかかった。



 あれだけしたのに、ひと晩しか持たないんですか司令官殿?


 満足したから暫くしなくていいよ、って言われたら泣いちゃいますけどね?



「リーチェ。帰ってきたら、今度は一緒に最後までしてもらおうねっ」


「ありがとうニーナ。明日からはずっと一緒だね」



 これからは一緒に愛し合えるってことですか? ただの会話がもうエロいよこの2人ぃ……!



 寝室を出る前にみんなとたっぷりキスをする。


 これからリーチェを抱くっていうのに、みんなとひと晩会えないことがやっぱり少し寂しいんだ。



 全員とキスしている間、リーチェのことはずっとティムルが抱きしめていてくれた。



「さぁいってらっしゃいリーチェ。450年も待ったんですもの。何の遠慮もせずに最高のひと時を過ごしてらっしゃいね?」


「うんっ。行ってくるよティムル!」


「ダン。私の大切なリーチェに、450年も待った甲斐があったって思えるくらいの、夢のような最高の夜をプレゼントしてあげなきゃ許さないんだからねっ?」



 俺に発破をかけながらリーチェを引き渡してくれるティムルお姉さん。


 ティムルから俺の胸にゆっくり飛び込んできたリーチェを、ゆっくりと力強く抱きしめる。



「いやぁ……。お姉さんとリーチェには悪いけど自信無いなぁ。これから過ごすひと時は、俺の方こそ夢みたいに思っちゃってるからさぁ」



 初めて目にした時に、そのあまりの美貌に目を奪われた。


 それからなんだかんだと一緒に過ごすうちに、どんどんリーチェのことが好きになった。



 リーチェと愛し合いたいってだけで、俺はずっとずっと頑張ってきたんだ。



 俺の胸で幸せそうにしているリーチェととうとう愛し合うことが出来るんだと思うと、全身が興奮ではち切れそうだ。


 ……とてもじゃないけど、リーチェのことを気遣う余裕なんて無いよ。



「ふふ。心配しなくて大丈夫。ダンやみんなと出会ってからの日々は、ずーっと夢の中にいるみたいなんだからさっ。ずーっとこうやって抱きしめていて欲しいよぅ、ダン……」


「当たり前だろ。絶対に放してなんかやらないさ。大好きだよリーチェ。これからもずーっと大好きだ」



 リーチェとも出発前のキスを交わす。


 いつもするような激しいキスではなく、ゆっくりとお互いの気持ちを確かめ合う。



「ふははっ! ダンもリーチェも早く宿に行った方が良いのじゃ! 夜というのは案外短いものじゃからのっ」


「ほらほら2人とも。フラッタの言う通りですよ。夢のような時間というのは瞬く間に過ぎ去ってしまうものです。これから生涯を共にするとはいえ、それでも初めてというのは特別なものです。大切にしたほうがいいでしょう」



 いつまでもキスし続ける俺とリーチェを、笑いながら追い立てるフラッタとヴァルゴ。



 夜は短いし初めては特別かぁ。もう何を言われても興奮してしまうよぉ。


 ま、でも2人の言う通り、そろそろ宿に向かいますかねぇ。



「それじゃ行こうかリーチェ」



 リーチェの細い腰に手を回し、リーチェを俺の腕の中に捕まえる。


 もう絶対に放してやらないからなぁ。



「本当はこのまま歩いて、マグエル中にお前は俺の女だって見せつけてやりたいところなんだけど……。そんな無駄なことしてる時間も勿体無いから、ポータルで一気に移動していいかな?」


「うんっ。ぼくも早く宿に行きたいっ。それにダンの腕の中にいると幸せすぎて、なんだか足元がフワフワと覚束ないんだ……。これで街中を歩くのは少ししんどそうだよ」


「これ以上可愛いこと言うんじゃないよ。俺だって興奮しまくってるんだからさぁ……」



 エロい気持ちと大好きな気持ちがはち切れそうで、あまりの多幸感にさっきからドキドキが収まらないし、頭だって沸騰しそうなくらい興奮してるんだ。


 そしてきっとリーチェのほうも、今の俺と似たような状態なんだろうなぁ……。



「それじゃ行ってくるよみんな。笑顔で送り出してくれてありがとう」


「いってらっしゃいなのっ」


「いってらっしゃい。楽しんでくるのよー?」



 ポータルに入る前に、最後にもう1度俺のことをニーナが、リーチェのことをティムルが抱きしめてくれた。


 家族みんなに祝福された俺とリーチェは、ポータルでいつもの宿に転移した。



 リーチェと密着したまま宿に入り、そのままムーリが取ってくれた部屋まで直行する。


 もうこの宿使ったの何回目だかも分からないからな。最早部屋までの案内も必要無いのだ。



 部屋に入り、そしてベッドに直行。


 お互い見詰めあいながら、ベッドの上で改めて向き合った。



「もう毎日見てるのに、いつ見てもやっぱりリーチェは最高に綺麗だね。こんな綺麗な女性が俺のお嫁さんだなんて、それだけで頭がクラクラするほど興奮しちゃってるよ」


「えへへ……。なんでかなぁ。ダンに綺麗って言われるの、すっごく嬉しい……。もう飛んでっちゃいそうなくらい心がフワフワしてるよ……」



 フワフワとどこかに飛んでいかれる前に、彼女の肩を抱いて唇を重ねる。


 いつもならこのまま押し倒してと続くところだけど、今日はその前に言わなきゃいけない事がある。



 唇を離して、少し意外そうな表情で俺を見るリーチェを真っ直ぐに見詰める。



「普段はリーチェって呼んでるから、2人きりの時はリュートって呼んでいいかな? やっぱりリュートって呼びながらも愛したいんだよ、お前のこと」


「か、構わないよ? 構わないんだけど……。ダンにリュートって呼ばれるの、凄く嬉しいけど同じくらい恥ずかしいよぅ……」



 両頬に手を当てて赤面するリュート。


 何だコイツ、世界一美人の癖に可愛すぎるだろ。



 押し倒してめちゃくちゃに肌を重ねたい衝動と、この可愛らしい絶世の美女を大切に愛でたい衝動が鬩ぎ合う。


 リュートの顔を見てると思考がグチャグチャになってしまいそうなので、内心の葛藤を誤魔化すようにリュートをぎゅーっと抱きしめる。



「リュートが可愛すぎて我慢出来ないよ。もしかしたらひと晩中乱暴に愛しちゃうかもしれない。お前のこと気遣う余裕もないくらいに興奮してるんだ。リュートのことが大好きすぎて心臓が爆発しそうだ」


「そんなこと言って、乱暴に扱ったことなんか1度だって無いくせにぃ……」



 からかうようなリュートの声が耳元に届く。


 けれど、その囁きはすぐさま情熱的なお誘いの言葉に取って代わった。



「我慢なんてしないで……。ぼくもずっとダンと1つになれる日を夢見てたんだ。ぼくのことを気遣う余裕も無いくらいに、君に全力で愛してもらいたいんだ……」



 今度はリュートの方からキスをしてくれる。


 動きはゆっくりだけれど淫らなキスをしながら、リュートのほうからベッドに押し倒されてくれた。



 いつもならおっぱいやお尻に手を這わせるのだけれど、今はただリュートと口付けを交わしたくて仕方ない。


 お互いの後頭部を抱き寄せ合いながら、貪るようにキスをする。



 大好きだ。大好きだよリュート。お前のこと、心から愛してる。



 キスはお互いの気持ちを交換する行為だと思う。


 ずっと大好きだったリュートに、好きだって気持ちを届けたくて仕方ないんだ。



 だからひたすらリュートとキスを繰り返していると、リュートが少し困った顔をしながらキスを中断してきた。



「ごめんダン。君の気持ちは凄く嬉しいんだけど……。ぼくはもう気持ちだけじゃ満足できそうにないんだ」


「あー……、ごめん。あんまりにもリュートが好きすぎてちょっと暴走しちゃってたよ……」



 リュートのほっぺに謝罪のキスをする。



「リュートにおねだりさせちゃってごめんね。でも凄く興奮したよ。……でも興奮しすぎてやっぱり不安だよ。乱暴にしちゃったらごめん」


「す、好きすぎてごめんなんて言われちゃうと、嬉しすぎてどうしたらいいか分からないよぅ。ぼくだってダンの事が大好きなのに、ダンってぼくのこと好き過ぎだよぉ……」



 気持ちだけじゃ満足できないけど、気持ちも伝え合わないと満足出来ないんだよ。我が侭でごめん。


 嬉しそうに赤面するリュートにちゅっとキスをして、俺に意識を向けてもらう。



「リュート。お前と愛し合える事が何よりも嬉しいよ。お前を大好きな気持ち、今からリュートに直接届けてあげるからね」


「うん。みんなみたいにぼくもダンで満たされてみたいんだ。愛する男性を受け入れる喜び、ダンに教えて欲しいんだ……」



 翠の美しい双眸を見詰めながら、ゆっくりとリーチェと肌を重ねた。



「遠慮も我慢もしないで……。心のままに愛してくれる……?」



 衝動のままにリュートの体を貪る俺を、彼女は全てそのまま受け入れてくれる。



 体内に波打つ感覚に体を震わせながら、我慢も遠慮も必要ないと俺の頬にキスをするリュート。


 そんな彼女の愛情に応える様に、俺の体は彼女を愛し続けた。



 お前と愛し合えるなんて、本当に夢みたいだよリュート。


 だからお前もこの時間を夢のようだと感じてくれているなら嬉しいよ。



 さぁリュート。この夢のような最高の時間を、2人で思いっきり楽しもう!

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