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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
5章 王国に潜む悪意1 嵐の前
300/637

300 ローテーション

※R18シーンに該当する表現をカットしております。

 3人寄れば文殊の知恵という諺の通り、みんなと話し合った事で敵の行動予測と、これから取るべき行動を確認することが出来た。



「時間的な猶予がどれだけあるか分からないなら、私たちも決して油断できないよね……」



 しかし、やっぱり俺のお嫁さんたちは最高に頼りになるなぁなんて、のほほんとした気分でムーリとリーチェに頬ずりをしていた俺は、ニーナが放った言葉で絶望の淵に追いやられる事になる。



「ねぇダン。今回の件が解決するまでは、えっちの頻度を少し減らして職業浸透を優先するのはどうかなぁ?」


「はっ、はあああああああああああああっ!?」



 なにそれニーナ! 俺に死ねって言ってるの!?


 大好きなみんなとイチャイチャラブラブするために頑張ってるのに、他のことが原因でイチャイチャラブラブを我慢しなくちゃいけないなんて、本末転倒もいいところだよおおおっ!?



 断固反対! 絶対に反対だから!


 そんなことするくらいならスペルド王国くらい普通に見捨てるからっ!



 そう抗議しようとした俺の口を、優しいキスで蓋をするニーナ。


 俺の心が落ち着くまで静かに唇を重ねた後、にっこり微笑んでくれた。



「あははっ! 別にえっちをしないって言ってるわけじゃないんだから落ち着きなさいっ。私だってみんなだって、大好きなダンといっぱいえっちなことがしたいと思ってるのっ」


「え、ええ……? じゃあさっきのは……」


「でもさー。いくらお互い大好きだからって、ダンの体は1つしかなくて、私たちは9人もいるでしょー?」



 いきなりの発言に取り乱したけど、ニーナにいっぱいえっちしたいと言われただけで喜んでしまう俺、チョロすぎない?



 ニーナは俺の嫌がることは絶対にしない確信はあるし、何か考えがあるみたいだ。


 話を聞かずに脊髄反射で反対しようとしてしまった自分が恥ずかしい。振り返ると本当に恥ずかしいな?



「私たちって職業補正のおかげで、睡眠時間や休息時間が短くても平気でしょ? ダンに至っては数週間くらい寝なくても平気なんじゃないかなって感じだし」


「流石に試す気にはならないけど、確かに今の俺に休息の時間はあんまり必要ないね」


「でしょ? だけど今の私達のえっちの仕方、10人で集まって気絶するまで愛し合うのって最高に気持ち良いんだけど、時間の使い方としては非効率的だと思うの」



 ……いや、ニーナの言ってることは理解できるんだけどさ。


 えっちすることに対する時間の効率的な使い方とか、大真面目に議論することじゃなくないかなぁ……?



 ニーナが真面目に話してくれているんだから口は挟みませんけどぉ?



「んー、ダンにも動いてもらわなきゃいけないだろうから……。えっちする時間は今までと同じ、夜から朝にかけてでいいかな? でも今みたいに全員同時に愛し合うんじゃなくて、ダンには私達を1人1人相手して貰えないかなぁって思うの」


「……ふむ?」



 1人1人とじっくり愛し合うのは俺も吝かではないけど、あえて提案をした理由がよく分からないよニーナ。


 俺がみんなと愛し合う時間は変わらずに、抱き方だけ変えるのはなんでなのさ?



 あ、みんなを愛していいなら何の不満も無いよ? 単純に疑問なだけ。



「ダンと違って私達は職業浸透も進めないといけないのっ! ムーリもラトリアも母さんも、少しでも浸透を進めたいと思ってるんだからねっ?」


「いや、それは分かってるけどさ。今だって職業浸透進んでるじゃん?」


「だから今より浸透を優先するって言ってるんでしょっ。私たちはダンの相手をする順番を決めて、それ以外の時間で職業浸透を進めたほうがいいんじゃないかなって」



 え、なにそれ。俺の相手をする順番待ちとかエロ過ぎない?


 俺の相手にシフト制を導入するの? エローテーション? え、最高すぎない?



 毎日決まった時間に決まった相手を愛するとか、最高に爛れた感じがして大変興奮しますねぇ!



「ダンが私達とえっちしないと生きていけないのは分かってるけど、私達だってダンに愛されてないと生きていけないんだから、ちゃんと全員を毎日愛してもらわないと困るの」


「みんなが困るなら仕方ないなぁっ! 全力でお相手させていただきますよぉっ」


「でも職業浸透を出来るだけ進めておかないと、私たちもダンも後悔することになっちゃいそうだから、ね?」



 ねっ、と言いながら片目を閉じて笑うニーナ。俺のお嫁さんは可愛すぎるなぁ。


 う~ん。俺が後悔するかどうかは良く分からないけど、ちゃんと毎日全員とえっちしてっておねだりされるのは、なかなか心にクるものがありますねぇ。



 俺としては何の不満も無いから反対する要素も無いけど、他のみんなはいいのかな?


 ぐるっと見渡してみんなを確認するけど、不満げな顔をした者はいないようだね?



「あはーっ。ダンと2人きりだなんて、お姉さん的にはむしろ楽しみなくらいかしらーっ?」


「妾達は全員が移動魔法を使えるから探索中に合流するのは簡単じゃし、ムーリたちと母上たちは奈落に入らないのだから、ポータルが使えれば問題無いのじゃ! それにダンは2人きりだと優しくしてくれるから好きなのじゃぁ」


「ダ、ダンと2人っきりで……!? だったら浸透に支障をきたさないように、なるべく失神させないでくれると、う、嬉しいかなぁ……? ダンと2人きりの時間、なるべく堪能したいからっ……」


「ニーナの言う通り、最も浸透が遅れている私こそもっと励まねばなりませんから、私にとってもありがたい提案ですよ。それに、ベッドの上で旦那様と2人きりになれるなんて……、た、楽しみですっ……!」



 うちのメンバーが可愛すぎる件について。



 楽しみなのは俺の方だってのー! 2人きりの時間を楽しみたいから失神させるなだってぇ!?


 まっかせろー! 最高に甘々な時間を過ごさせてやんよぉ!



「私もシルヴァの妻……、5人の新しい娘たちともっと交流したいと思っていましたので助かります。ダンさんと肌を重ねる事を負担に感じたことはありませんが、時間が取られていたのは否定できませんからねぇ……」


「あはははははっ! 9人の女を毎日欠かさず順番に相手するなんて、ダンさんってばどこの王様なのーっ? って、そのうちの1人は私なんだよねーっ。あはははははっ!」


「ああ、私もダンさんに2人きりで愛してもらえるの、凄く好きなんですよねぇ……。ダンさぁん。えっちなムーリを好きなだけ可愛がってくださいねぇ……?」


「ひ、1人でダンさんのお相手が務まるのか自信がありませんよ……! って、ペネトレイターの浸透を進めるなら、ダンさんの移動魔法で奈落に連れてくるのもありなんじゃないですか?」



 ムーリにムラムラさせられていた俺に、エマが面白い提案をしてくれた。


 けど……。



「んー、それは無しかなぁ? 屋内型アウターは戦闘力だけじゃ攻略できないから」



 ペネトレイターのみんなは戦力的には奈落でも充分戦えると思うけれど、ケイブ型である奈落はトラップの存在が恐ろしいんだよね。



 聖域の樹海はトラップが無いから、トラップって存在を知らずに生きてきたペネトレイターたちを奈落に入れるのはちょっと怖い。


 奈落の深い層はトラップの頻度も半端じゃないし。



 ペネトレイターの職業浸透は今まで通り聖域の樹海で進める事にして、ニーナがまとめに入ってくれた。



「ダンにもみんなにも不満が無いみたいだから、早速今日から順番を決めて相手してもらおうかなっ?」


「喜んでーっ! 順番にも拘らないよっ! みんなの都合のいいようにしてねっ」


「えーっと、ダンはいつも19時から4時くらいまでみんなを愛してくれるから、ちょうど1時間交代にしよっか。ダンにも少しは寝てもらわなきゃだからねー」



 我が家のエロの司令官であるニーナが、どんどん話を進めてくれる。


 毎日順番を変えるのは面倒なので、順番は基本固定。女性陣を失神させるのは禁止。なので獣化と竜化も禁止だ。



 ある程度の縛りはあるけれど、要は9時間かけて1人ずつと2人きりの濃密な時間を過ごせばいいだけだ。


 いやぁもう、最高にワックワクするよぉ!




 そうして始まった夜の時間。トップバッターは当然のようにニーナだった。


 他のみんなは部屋を出て、職業浸透を進めるために各地に散っていった。



 各地に散っていったみんなが、担当の時間には俺の相手をしに宿に足を運ぶっていうシチュエーションだけで興奮しちゃうよぉ。



「ダン。2人っきりだからいっぱい甘やかして欲しいなぁ? ティムルと出会う前みたいに、ぎゅーっと抱きしめて、いっぱいキスして欲しいのっ」



 ああもうっ! 俺の奥さんはなんって可愛いんだーーーっ!



 失神は禁止だから、ぎゅーっとしながらずっとキスをして、ニーナをゆっくり可愛がってあげる。


 感度の上昇したニーナを失神させないように、優しく優しく細心の注意を払いながら、ニーナとゆっくり愛し合った。



「んーっ。大好きぃ。ダンのことが好きすぎて困っちゃうのぉ。大好きなダンとはずっと一緒にいたいけど、ティムルを待たせたくないから行ってくるね。ダン、愛してるっ!」



 ニーナから身を離すと、既に裸で万全の状態のティムルがすぐに俺の相手をしてくれた。



「はぁぁぁぁ……。本当に安心しちゃうわぁ……。男と肌を重ねることがこんなに素敵なことだなんて、ダンと出会えなければずっと知らないままだったと思う……」



 本当に、心から安心したように深く息を吐くティムル。


 男に弄ばれたティムルが、俺に安心感を覚えてくれるなんて嬉しすぎるぅ。



 お互いの温もりを感じあう事で安心感と幸福感に満たされていく。



「ダンに買ってもらえた時が人生で最高の幸せだと思ったのに、貴方は毎日毎日どれだけ私を幸せにしてくれたら気が済むのよぉ。お姉さん、貴方を好きになれて幸せよ。ダンに私を好きになってもらえて、もうほんっとうに幸せっ!」



 最後に、お互いの体温を確かめ合うように強く抱きしめ合ってからティムルを離した。


 次はフラッタを愛する番だけど、ニーナも一緒に戻ってきていた。どうやら武道家が浸透したらしい。



 フラッタをよしよしなでなでしながら、ニーナを侠客に設定してあげた。




 侠客 最大LV50

 補正 物理攻撃力上昇 物理防御力上昇 体力上昇- 魔力上昇- 幸運上昇

 スキル 陽炎




「ありがとなのっ。フラッタの事、いーっぱい可愛がってあげてね?」



 職業設定を終えると、ニーナは俺に軽いキスをして、すぐに探索に戻っていった。



「最近はいつも気を失ってばかりだったから、ゆっくり相手してもらえるのが嬉しいのじゃぁ……。いっつもすぐに気を失ってしまってごめんなのじゃ……」



 つまんないこと気にしなくていいんだよ。


 世界一可愛いフラッタを愛せることが、最高に嬉しいんだからさ。



「優しいダン……、好きぃ……。優しいダンが大好きなのじゃぁ……」



 ふふ。ありがとねフラッタ。


 早く全部片付けて、どれだけ失神しても大丈夫な日々を取り戻そうね。



 フラッタを解放したら、侠客を浸透させたニーナを英雄に、盗賊を浸透させたヴァルゴを殺人者に設定する。


 ニーナとフラッタが鑑定を使えるようになったおかげで、職業浸透のタイミングを間違える心配が無いのも楽でいいなぁ。




 英雄 最大LV100

 補正 物理攻撃力上昇+ 物理防御力上昇+ 体力上昇+ 魔力上昇+ 

    持久力上昇+ 敏捷性上昇+ 幸運上昇+ 五感上昇+

    身体操作性上昇+ 装備品強度上昇+

 スキル 鼓舞



 殺人者 最大LV100

 補正 敏捷性上昇 敏捷性上昇-

 スキル 対人攻撃力上昇




 ……みんなが真面目に職業浸透を進めているのに、俺はベッドの上でエロいことしていいのかなぁ?


 そんな罪悪感は、リーチェと正面から抱き合った瞬間に霧散した。



「ぼく……、ダンと2人っきりで失神しない自信が無いよぅ……。ぼくの体、ダンに触られると嬉しすぎて、気持ちよくなりすぎちゃうんだぁ……」



 うん。リーチェが極上の女性なのは分かってるから、もうちょっと発言的に手加減して欲しいんだよ?



 ぎゅーっと両手でリーチェを抱きしめながら、リーチェが失神しないようにバードキスとディープキスを交互に繰り返す。



「はぁぁぁぁぁ……。抱きしめられてキスされただけなのに、本当にもう少しで気を失っちゃうところだったよぅ……。ぼく……、ダンと1つになれたら幸せすぎて死んじゃうんじゃないかなぁ……?」



 ……キスだけで失神しかけてるリーチェを見ると、あながち冗談とも言い切れないのが恐ろしいな。


 最高にエロい肉体を持ちながらも心は夢見る乙女だなんて、完璧超人かお前は。主にエロ方面においてだけど。



 盗賊を浸透させたフラッタを殺人者に変えてから、ヴァルゴを抱きしめた。



「ふふ。赤子のように甘える旦那様を見るの、結構好きなのです。普段はあんなに強く逞しい旦那様が甘えてくださる姿が、もう可愛くて可愛くて……」



 フラッタとリーチェには手加減しっぱなしだったから思わず抱きついちゃっただけなんだけど、ヴァルゴが喜んでくれたようで何よりだ。


 何度もキスを繰り返して、ヴァルゴと2人きりの時間を楽しんだ。



「愛されることがこんなにも幸せだなんて、女に生まれて良かった……。旦那様にお情けを戴いている時、私の世界は愛と多幸感に満たされてしまうのです。これはきっと、私が女だからこそ味わえる幸せだと思いますから……」



 俺も自分が男で良かったと思ってるよ。


 みんなを愛している時ほど幸せを感じる時ってないからね。



 ヴァルゴをたっぷり愛した後は、紳商を浸透させたティムルを分析官に設定する。




 分析官 最大LV100

 補正 体力上昇+ 魔力上昇+ 敏捷性上昇+ 五感上昇+ 幸運上昇+

    身体操作性上昇+ 装備品強度上昇+

 スキル 人物鑑定 魔物鑑定




 生産職を極めたティムルにこそ、鑑定スキルは相応しい能力なんじゃないかな?



「ダンさんを、今だけはダンさんを独り占めできますっ……! ダンさん……。私のダンさん……。私を時間いっぱい可愛がってくださいぃ……」



 五感補正が乗ってなくて失神の心配の少ないムーリは、みんなの分まで思いきり相手してやろうと思っていたけど……。


 エロいおねだりをしたはずのムーリのことが、エロいよりも愛しい想いのほうが勝ってしまって、乱暴に愛するよりも大切にしか扱えなくなってしまった。



 エロボディを正面から抱きしめながら、ゆっくりじっくりムーリにキスをして、彼女を愛で満たしていく。



「ダンさんのことがこんなにも好きなのに……。好きで好きで堪らないのにぃ……。ダンさんのほうが絶対に私の事を好きでいてくれるのが分かっちゃって、嬉しいやら恥ずかしいやら悔しいやら、なんだか複雑な気分ですよぅ……」



 はは。そんな蕩けるような笑顔で複雑な気分なんて言ったって、説得力が無いんじゃないかなぁ?


 俺はムーリに愛されていることが、ただ単純に嬉しいけどね?



 みんなで大乱交するのも最高に楽しいんだけど、1人1人をじっくり愛するのも最高に楽しいなぁ。


 今のうちのメンバーは体が敏感になりすぎているから、このくらい短時間の方がちょうどいいのかもしれないな。



 さ、ラトリア。そんなところに突っ立ってないで、早くベッドにおいで。


 大好きなお前を愛する時間、1秒だって無駄にしたくないんだからさ。

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