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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
3章 回り始める物語2 ソクトルーナ竜爵家
186/637

186 リバーシブル

※R18シーンに該当する表現をカットしております。

「駄目だよムーリ。ムーリの可愛い顔、ちゃんと見せて」



 俺の尋問で恥ずかしがったムーリが顔を隠そうとするので、ベッドボードからタオルを取って、ムーリを優しく後ろ手に拘束する。


 我が家のベッドでは、なぜかタオルの出番が多いんですよねー?



「可愛いよムーリ。恥ずかしがるムーリ、可愛すぎるよ……」



 鼻先が触れ合う距離でムーリを見詰める。


 1度腰の動きを止めて、後ろ手に拘束されているムーリの体を抱きしめる。



「このまま愛してあげたいところなんだけど……。初めて会った日に俺に体を差し出せば良かったなんて、そんなこと言うえっちはムーリにはお仕置きが必要だよねぇ?」


「へ、ぇぇぇ……? おしお、きぃぃ……?」


「あの時の俺だって、ムーリを気持ち良くすることは出来たかもしれないけどさぁ。今の俺くらいムーリのことが好きだったわけじゃないんだよ?」



 今の俺はムーリのこともちゃんと1番に愛している。俺の5人目の1番だ。


 でもお前と初めて会った時の俺は、お前の外見に魅力を感じてはいたけれど、1番愛する女性としては扱ってやれなかったんだよ?



「誰かの為に好きでもない男に抱かれれば良かったなんて、その相手が当時の俺だとしても言って欲しくないなぁ? えっちなムーリには、ただえっちがしたいからえっちなことをして欲しいんだよ」


「ダン、さん……?」



 戸惑うムーリの低反発ほっぺにキスをする。唇に伝わる柔らかい感触。キスした唇がほっぺに沈み込むようだ。


 本当にどこもかも柔らかい、最高の体だよなぁ。最高の体だからこそ、もっと自分を大切にして欲しいんだ。



「俺がムーリを愛するのは、ムーリを大好きでムーリを愛しているから。それだけだよ」


「は、はぅぅ……! そ、そんなストレートに愛を告げてこないでぇ……!」


「だからムーリにも、俺を愛しているからって理由だけで俺を受け入れて欲しいなぁ。冗談でも誰かの為に体を差し出すなんて、言って欲しくないよ?」



 ……俺がムーリを愛する理由としてもう1つ、ムーリの体が気持ちよすぎるからってのもあるんだけど、これは言わなくて良いよね?




「誰かの為に自分の身を投げ出せる優しいムーリが好きだよ。でももうムーリのこのえっちな体は俺の物なんだからね? 俺の許可無く差し出そうなんて、そんなこと口にしちゃダメだよ?」


「え、えぇぇ……。ダンさん相手でもダメなんですかぁ……?」


「うん。俺相手でもダメだよ。大好きなムーリの体、差し出して欲しくは無いんだ」



 俺なんて自分の指にも嫉妬するアホだからね? 過去の自分なんて、余裕でヤキモチ焼けちゃうんだよ。



「俺、自分はめちゃくちゃえっちだと思ってるけど、それでもみんなとは愛し合いたいんだよ。俺が一方的に愛するだけじゃ満足出来ない。だからムーリも俺に体を差し出すんじゃなくて、ムーリからも抱きしめて欲しいんだ」



 ムーリの献身と自己犠牲の精神を否定する気はないけどさ。あんなにサラッと体を差し出せば良かったなんて言えちゃうのって、問題だと思うんだよ。


 それがたとえ、俺相手であったとしてもさ。



「俺はムーリのことが大好きだからいっぱいえっちがしたいんだよ。だからえっちなムーリがえっちするのは、俺が大好きって理由以外ではして欲しくないんだ」


「え、ええっと……。えっちな私がえっちなことをするのは、えっちなダンさんが大好きだからなんですけどぉ……」



 おお、シスタームーリの口からえっちえっち言われると結構興奮するかもしれないなっ。言葉責めは俺にも有効な模様。



「けど? けど、なぁに? 教えてムーリ」


「ダンさんのこと、抱きしめたいんですけど……。私の両手、今ダンさんに縛られてて、抱きしめられないんですよぅ……」



 ……うん。ムーリ、それはそれ、これはこれってやつだよ。


 余計なことを言う唇をキスで塞いでから、タオルを解いて2人で抱き合い愛し合った。






「ダン。ムーリ。そろそろ夕食の準備を始めるからねー?」



 ニーナからの終了宣言を聞いて、気持ちよさそうに息を吐くムーリ。



「いつもこんな感じにしてくれません……? 今日のダンさん、優しくて穏やかで、凄く気持ちよかったですよぅ……」



 そうしたいのは山々なんだけど、大体みんながえっちすぎて止まれないんだよなぁ。




 ……やっぱ俺が止まれないのって、みんなのせいじゃね?


 ムーリさんや。貴女言動がイチイチエロ過ぎるの、何とかしてくださいよ。俺が手加減下手なんじゃなくて、お前が暴走させるの上手すぎるんだっての。



 流石に押し倒すのは堪えて、キスだけで我慢しておきますけどねぇ。覚えてろよぉ!





 全員を愛し終わったあとは夕食という流れになったのだが、夕食の時もまだムーリはみんなの注目の的だった。



「んー。今の私の身体操作性補正ならムーリの真似も出来る、かなぁ?」



 腕を組んで自分も真似したいと意気込むニーナ。


 いやニーナ。確かに興奮するけど、無理してまでやる必要ないってば。確かに興奮するけど。



「身体操作性補正無しでやっちゃうムーリが凄いわねぇ。ムーリって、ひょっとしてえっちの天才なの?」



 ティムルのセリフには心から同意せざるを得ない。


 ムーリこそがえっちの天才だ。エロの秀才はティムルだと思うけどね。



「つ、辛くはないのかのぅ……? 羨ましいとも思うのじゃが……」



 ごくりと生唾を飲み込むフラッタ。



 まーたフラッタは、すぐに俺のやる気スイッチを入れてくるんだからぁ。


 でも体の小さなフラッタにはマジで負担かかりそうだし、俺が自重しなきゃなぁ……。



「ぼくもたまに食事が喉を通らない時があるよ……。職業補正なのは分かってるけど、凄すぎだよねぇ」



 はぁはぁと微妙に呼吸の乱れたリーチェが呟いた言葉に驚きを隠せない。


 え、リーチェってそんなことになってたの? やっぱり今までやりすぎだったんだなぁ。反省せねば。



 みんなに注目されたムーリは、やはり羞恥に頬を朱に染めて、違うんですーっ! と首を振っている。



「わ、わざとやってるわけじゃないんですよぅ……!」



 ……えっちの天才であるムーリの言動がエロ過ぎて、俺もまたやる気が漲ってきて大変なんだけど?




 ムーリのおかげでやる気の漲った俺は、お風呂でもハッスルしてしまった。

 

 

 ハッスル後は寝室に移動して、ティムルとリーチェのお姉さん組の上に寝かされ、俺の両側にはムーリとフラッタ、正面にはニーナが抱きついてくれた。



 この3人はいずれも10代。日本基準ではまだ未成年の3人だ。もう未成年組っていう響きだけでエロ過ぎるんだよなぁ。



「あ~。大好きなみんなに包まれてると、本当に安心するよ……。幸せぇ」


「私もダンと触れ合ってるとすっごく安心するの。今日はこのまま抱きしめててあげるから、ゆっくりやすんでね」



 最高に気持ちのいいニーナの温もり。


 でもステイルークからずっと抱きしめてもらってきたおかげで、この気持ちよさこそ安心感を覚えるよ。



「もうみんな、ダンと触れ合ってないと不安になっちゃうわよぉ。自分がこんなに誰かを好きになれるなんて、お姉さん知らなかったわぁ」



 背中に感じるティムルの温もり。


 俺だってこんなに人を好きになれるなんて、思ったこともなかったよ。



「んっ。妾、すぐ気持ちよくなるのじゃぁ……」



 今日はフラッタも気持ちよく寝れるようにしてあげるからね。いっぱい悪戯してあげるから、夢でもえっちなことしようねー。



「ぼくが誰かを好きになったことも、ドワーフ族のティムルと家族になれたことも、大好きなみんなと家族になれたことも、未だに夢かと疑っちゃうよ。もうダンとくっついてないと不安で寝れなくなっちゃったなぁ」



 独白するリーチェをよしよしなでなで。


 お互い不安を感じなくて済むように、毎日ピッタリくっついて寝ようね。



「う、動きは凄く優しいのに、触り方はえっちすぎますよぉ……。いくら優しくてもこれじゃ寝れませんってばぁ……」



 えっちなムーリは俺に触られている方が自然に感じるくらいに、いっぱい可愛がってあげないとね



 いつものベッドで柔らかな5人の温もりに包まれたまま、俺はゆっくり眠りに落ちていった。






 朝目覚めると、ニーナもフラッタもムーリも普通に寝ていた。



 寝ているニーナの額に何度もキスしてニーナを起こし、お目覚めのちゅーを開始する。


 ニーナへの配達が済んだらティムルにもお目覚めのキスを進呈してティムルを愛する。ニーナ大好きぃ! ティムル大好きぃ!



 就寝中の悪戯に全員が協力的なおかげで、フラッタとムーリを起こすことなくみんなを愛すことが出来た。感無量である。




 ニーナ、ティムル、リーチェが身支度を整えて朝食の準備のため寝室を出て行ったので、俺はそのままフラッタとムーリを愛するのだった。

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