120 溢れる蜜
※R18シーンに該当する表現を大幅にカットしております。
お湯に浸かりながら美女4人に密着されている感触は素晴らしいけど、そろそろ上がろうかな。
ぬるま湯だけど、結構長時間入っちゃってるし。
「さぁみんな、そろそろ上がろう? 続きはベッドの上でしよっか」
勿論これで終わるわけにはいかないのだ。
昨晩はちゃんと睡眠を取ったし、好色家LV20が真価を発揮するのはここからよぉっ!
「ねぇダン。私たち、ちょっと体に力が入らないかな~? ダンが1人1人体を拭いて、ベッドの上まで運んでくれたら、とぉっても嬉しいんだけど……?」
こ、ここにいる全員の体を隅々まで優しく丁寧に拭きとって、俺自らの手でベッドに運ぶ……? くっ、流石はエロ参謀閣下だティムル。
その提案、乗ったぁっ!
「もちろんやらせていただきますよお姫様。当然1人ずつしか運べないから、順番になっちゃうけどさ」
みんな順番待ちには不満はないようだ。
お湯も大分冷めて、かなり温くなっている。多少待たせても問題ないかなぁ。
浴室に用意してあった水差しで全員にコップ1杯ずつ水を配ってから、ニーナをお姫様抱っこして脱衣所へ。
脱衣所の床にタオルを広げてニーナを寝かせる。そして体の水気を拭う。
問題は髪の毛だなぁ。ドライヤーなんてないし。
フレイムランスで燃やすわけにもいかないし、そもそも攻撃魔法は味方に影響を及ぼせない。
水気だけ拭きとって自然乾燥させるしかないか。どうせ髪が濡れている間に寝る事はないだろう。寝かせて堪るか。
「ねぇダン。このまま寝室で続きをするんでしょ? なら着替えする意味無いんじゃない?」
なっるほどぉ! さっすがニーナ! エロに対して合理的過ぎて素晴らしい!
せっかく用意した着替えが無駄になってしまったが後悔などない。事態は刻一刻と変化していて、機に臨み変に応じることが重要なのだ。
裸のニーナをお姫様抱っこし、ニーナの着替えを持って寝室へ。
誰かをお姫様抱っこしながらドアを開けるのにも、大分慣れてしまったよ。
巨大ベッドの中央にニーナを寝かせ、着替えはベッドボードの上に置いておく。
全員揃うまでには時間がかかりそうなので、ニーナを毛布に来るんで、少しだけキスをしてから部屋を出る。
このままニーナとイチャイチャしたい衝動と、みんなともイチャイチャしたい衝動が俺の中でせめぎ合っている。
ジレンマを解消する為に、早く全員連れ込んでこの争いに決着をつけねばなるまいよっ。
素っ裸の全速力で家の中を疾走する中年男。まるで妖怪のようだね。
真っ暗な家の中をフルチンで疾走し、複数の女性を寝室に連れ込む男か。なんだろう。まじで妖怪感あるな?
出没場所は自宅だし、連れ込む相手が自分の嫁だけなのが救いだ。
浴室に戻り、すっかりリラックスしているティムルを抱き上げる。
今寝室にはニーナ1人だからな。早めにティムルを配達してあげないと。
ティムルはニーナと比べて髪が長いので、拭き取るのは少し大変だなぁ。
ドワーフって剛毛のイメージあるんだけど、ティムルの髪はサラサラで水気たっぷりだ。
元々我が家はシーツなどのベッドリネンにはお金をかけているし、数も多めに揃えてある。
俺達の生活とベッドリネンは、切っても切れない間柄だからなっ。
そして今回、浴室が完成した事で様々なサイズの高級タオルを大量に購入したんだけど、実際にお風呂を使用してみると全然足りないなぁ。少なくとも倍は欲しい。
今の状況だと、1日雨に降られて洗濯できなかったら風呂に入れなくなってしまいかねない。そんな事態は絶対に未然に防がねばならぬっ。
タオルの追加購入を検討しながらティムルを寝室に連れ込んで、ニーナの隣りに優しく寝かせる。
ニーナごと毛布巻きにして短めのキス。
隣にニーナもいるのでニーナともキス。寝室を出る。
妖怪浴室男の次なるターゲットはフラッタだ。
しかし待ってましたと抱きついてくるフラッタの反応に、流石の妖怪も毒気を抜かれてしまう。
フラッタのシミ1つない純白の肌を隅々まで丁寧に拭き取る。
フラッタの銀髪は水に濡れて輝きを増している。
ティムルよりも更に髪が長いので少し大変だけど、どうやらフラッタは俺に髪を触られるのが楽しいみたいで、くすぐったそうに楽しんでくれている。
かわいいなぁもう。抱っこする前によしよしなでなでだ。
寝室の皆さーん。フラッタをお届けに来ましたー。
みんなのことが大好きで、みんなにも愛される可愛いフラッタは、ニーナお姉ちゃんとエロ教官ティムルの間に挟んであげる。
やっぱり3人を毛布巻きにして、これまたやっぱり3人にちゅっちゅっとキスを交わす。
フラッタを寝室にデリバリーして浴室に戻ると、リーチェが弛緩した顔で湯船に浸かっていた。
「お待たせリーチェ。最後まで待たせてごめんね」
「ううん、全然構わないよ。というか普段から湯浴みする時は長湯する方だからね。こんなに広い浴槽を独り占めできるなんて夢みたいさ」
そう言えば元々風呂好きだったなリーチェは。このお風呂だって、リーチェの要望で作ったようなものだし。
浴槽に浸かったリーチェの頭を撫でながら、迫る決戦に備えて水を飲んだ。
寝室にも水差しは用意してあるけど、まずはここで1度クールダウンしておくのが肝心だ。多分。
リーチェを抱き上げて脱衣所へ。
浴室の後始末は明日だね。これから後始末をするなんて拷問に近い。
照明だけは全部落としておこう。
リーチェの体の水分を、隅々まで隈なく徹底的に拭き取る。
リーチェの体はエロ過ぎる。もうエロという概念が具現化した存在であるみたいにエロすぎる。
1度クールダウンしておく?
馬鹿馬鹿しい。ここはヒートアップするところだ。
半分暴走気味の俺は、大人しく俺に体を拭かせてくれたリーチェにもっと深く踏み込んでしまう。
「リーチェ。俺、お前のことをもっと良く見てみたいんだ。お願い」
俺のおねだりに応えて、リーチェの体から力が抜けていくのが分かった。
「はぁぁ……。綺麗だ、最高に綺麗だよ、リーチェ……」
健気に俺に応じてくれるリーチェを楽しんでいると、彼女の体が甘く感じられる事に気付いた。
これは錯覚なんかじゃなく、絶対にリーチェの体からは甘い味が感じられている。不思議だ。
たっぷりとリーチェの甘さを楽しんだ後、真っ暗な浴室から水差しを持ってきて、いつものように背中から抱きしめたリーチェに少しずつ水分を補給する。
「ごめんリーチェ。お前が魅力的過ぎて我慢できなかった。お風呂で汗をかいた後にやることじゃなかったよ。少しずつでいいから、もうちょっと水飲んでおこうな」
「き、気持ち、気持ちよすぎるよぉ……。し、死んじゃうかと、思ったじゃないかぁ……」
抗議しながらも可愛く尖らせたリーチェに、また水を飲ませた。
脱水症状になったら本当に申し訳ない。
「それじゃ俺のせいで大分遅くなっちゃったけど、寝室に行こうか。みんな、怒ってないといいけどなぁ……」
「ううぅ……。幸せすぎるけど辛すぎるよぉ。早くぼくを迎えに来て。早くダンを受け入れさせてよぉ……」
未だ力不足の俺を詫びる為の謝罪のキスを落としてから、ようやくリーチェを抱き上げてみんなの待つ寝室に向かったのだった。




