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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
2章 強さを求めて2 新たに2人
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103 1人1人

※R18シーンに該当する表現をカットしております。

 教会で夕食をご馳走になったのちに、修道服を着たままで帰宅する。


 年末の納税の話があったのか、ムーリさんの表情が朝より少しだけ暗かった気がする。



 家に着いたらあとは寝るだけ。みんなと一緒に寝るだけだ。

 この2日間どれだけみんなと一緒に寝ているんだって話なのに、それでも今夜が楽しみで仕方ない。


 俺の嫁が全員が可愛すぎるのがいけないんだ。俺は悪くない。



「修道服、買ってくれてありがとダン。私が好きって言ったの、覚えててくれたの?」



 服を脱いで体を拭いているニーナが嬉しそうに話しかけてくる。目に優しい光景だなぁ。


 もちろんニーナの発言は覚えていたけど、購入を決めた時には覚えていたとは言い辛いよな? 俺の頭の中はエロスで満たされていたから。



 なんと答えるべきだろう? ニーナに嘘って、つけないんだよなぁ。



「ニーナが修道服を好きって言ったのは覚えてるよ。でも買った時は4人の可愛いシスターの事しか考えてなかったかな」


「う、う~ん、覚えてて嬉しいような、忘れられてて残念なような、可愛いって言ってもらえて嬉しいような……」



 嘘つけないんだからジタバタしても仕方ない。ノーガード戦法だ。


 というか、まだ寝室に入ってないのにニーナの奴隷モードが解除されてる。フラッタとリーチェの前でも奴隷モードをやめることにしたのね。いいことだ。



「うん、嬉しいが2つだから嬉しいってことにするね。やっぱりありがとう、ダン」



 最終的な判決は、ニーナの最高の笑顔が下された。


 くっ、ニーナの笑顔が眩しいっ! ニーナ必殺の甘やかし判定で、俺の心はめろめろだぁっ!



「まったくもう、教会に仕える修道服に欲情しちゃうなんて困った人ねぇ。でもダン。今日は4人で初めて一緒に相手してもらうんだから、今回はこれを着るのはやめましょうね?」



 ティムルの言うことにも一理ある。一理どころか百理くらいありそう。


 コスプレはあくまでフレーバーでありアクセントであるべきだ。もう毎日相手したり相手してもらったりするんだから、変わった事はたまににするべきだなっ。



「むぅ? たった今着替えたばかりなのじゃから、今日はもう着ないなんて当たり前であろう? ティムルは何を言っておるのじゃ?」



 はっはっは。フラッタは可愛いなぁ。


 よしよしなでなでしたいけど、体を拭いているフラッタに触れるのは理性的な意味で危険なので自重しておこう。



 可愛いフラッタには色んな衣装を着せてあげたい。可愛い服を着たフラッタと色々したい。


 うん、やっぱり服も大事だ。



「え、えぇ……。こ、これを寝室で着るの……? 裸の上にこれを被ったら、胸が浮いちゃう気がするなぁ……」



 おっと、流石はエロス大明神リーチェ様だ。エロの開発に余念がないね。



 裸修道服。ほう。なんとも素晴らしいではないか。


 あれ、なんで今日修道服着るのやめたんだっけ?



「今晩は1人ずつ順番に相手してもらおっか。一気に2人も増えるとダンも大変でしょ」



 なんでニーナって俺が他の女性を愛する事に積極的なんだろうなぁ?


 勿論それで助かっている部分は大いにあるんだけど、その発言には毎回ギョっとしてしまうんだよ?



「勿論全員同席するからね? ダンが皆を抱くところ、みんなでずーっと、見ててあげるねっ」



 そんなめっちゃ元気良く、見ててあげるねっ、とか言われましてもですねぇっ!



「そうね。フラッタちゃんやリーチェがどんな扱いなのかも知りたいし。2人も普段私とニーナちゃんがどんな風に抱かれてるか見てみたいでしょ?」



 俺に話しかけるニーナの後ろで、ティムルがフラッタとリーチェに話しかけている。


 けど見てみたいでしょ? じゃないからっ!


 天真爛漫なフラッタと、単体でもエロス大明神のリーチェを、これ以上エロスな雰囲気に誘っちゃダメだってばぁっ!



「うむぅ……。妾はみんなと一緒にダンに愛してもらう方法が未だに分からぬのじゃ。順番に1人ずつ抱いてもらったほうが妾も安心かのう?」



 大丈夫。別に特別な作法なんてないから。


 というか多分ニーナお姉ちゃんとティムルお母さんが、明日たっぷりと実演してくれると思うし?



「ぼくはダンの事、受け入れてあげられないから……。それでもダンが楽しんでくれるなら、ぼくのこと、いっぱい気持ち良くして欲しいな……?」



 流石はエロス大明神リーチェ様だ。男の喜ぶ反応を的確に突いてきなさるわっ。


 リーチェが余計なこと考える余裕もないくらいに、思い切りめろめろのドロドロにしてやるからなぁっ。



「ふふ。ダンも凄くやる気になってくれたみたいだね? 順番は、ダンに貰われた順でいいかな? どうせ何回も相手してもらえるから。……だよねぇ、ダン?」



 媚びるようなニーナの囁きが俺の中に染み渡る。


 ダメだ……! もう限界だぁっ!



「もう我慢できないから、早く寝室行こう寝室ぅっ! お前ら4人とも、今晩寝れると思うなよぉっ」



 手早く辺りを片付け、飛び込むように寝室に向かう。


 ニーナをベッドの中央に放り投げて、急いで服を脱ぎ捨てて、ニーナの服も剥ぎ取った。



 ニーナと裸で抱き合いキスをする。


 あれ? なんだろう。なんだか懐かしい?


 ステイルークでニーナを初めて抱いた日から、機会があればいつもいつも肌を重ねて愛を伝えて、そして愛を受け取った。


 ティムルを迎えフラッタを迎え、そしてリーチェも迎えることが出来た今までも、ニーナとは何度も何度も愛し合っているのに、俺はいったい何が懐かしいと思ったんだ?



 ニーナと1つになって、ニーナを全身全霊で感じながら、そしてようやく思い至る。


 ティムルを迎えたあの日以来、俺ってニーナだけを抱いた日って、ひょっとしてなかったんじゃ……?



 思い至った瞬間、羞恥心と自己嫌悪で意識が深みに落ちかけた。


 だけどすぐにニーナの唇が、俺の意識を繋ぎ止めてくれる。


 キスしたままでニーナを見ると、ただ優しく笑ってくれていた。



 自己嫌悪してる場合じゃない。暗い感情に囚われている場合じゃない。


 ニーナに、大好きなニーナに、何よりも大切なニーナに、愛情と感謝を伝えないとっ!



 いつもありがとうニーナ。


 俺を支えてくれてありがとう。俺を肯定してくれてありがとう。



 ティムルだってフラッタだってリーチェだって大好きで大切だけど、やっぱり1番大切なのはニーナだ。


 この世界に来てからずっと一緒に過ごしている、最早俺の半身と言っても過言じゃない。


 半身? 半身どころか俺の全てだ。



 ニーナがいなかったら、この世界で生きていく意味なんてない。


 ニーナは、俺がこの世界で生きていく理由そのものだ。ニーナが居るから俺はこの世界で歩いていける。


 ありがとうニーナ。俺に生きる理由を与えてくれて。



 その感謝の気持ちを全て、全力でニーナの中に注ぎ込んだ。



「……ニーナ、今更気付いてごめんね。ダメな男でごめん。やっぱり俺、ニーナがいないとダメだよ。いつもありがとうニーナ。大好き。大好きだよ……」


「私も大好きだよダン。貴方は何も気にしなくていいの。私が望んだ事でもあるんだからね」



 ぎゅっと俺の頭を抱きしめてくれるニーナ。


 慣れ親しんだその平らなおっぱいの奥から響くニーナの鼓動。これが俺の生きる意味だ。



「私を大切にしてくれるダンも、私以外の女を大切にしてくれるダンも、どっちも私は大好きなのっ」



 最後に激しいキスをして、ニーナは俺から離れていく。離れていってしまう。


 思わずニーナに追い縋ってしまう情けない俺の耳元で、ニーナが囁く。



「みんなを抱いたらまた戻ってきてね。そうしたらまた私を独り占めにしていいからね……」



 そのたったひと言で、全身に血が巡りやる気が満ち溢れてくる。男なんて、本当に単純だ。



「ふふ。やっぱりニーナちゃんは特別よね。少し焼けちゃったわ」



 ニーナと交替して近づいてきたティムルが、正面から俺を強く抱きしめてくれる。



「さぁダン。次は私を抱いて欲しいの。私は今まで私の事を好きじゃなかったけど、過去の自分も受け入れて、私の全部で貴方を愛してあげるから」



 そしてティムルに押し倒されて、上からキスを落とされる。



「ニーナちゃんにもフラッタちゃんにも、リーチェにだって敵いっこないことは分かってる。でも負けるわけにはいかないの。私がみんなに劣っちゃったら、きっと貴方は気にしてしまう。優しい貴方を苦しめてしまうから」



 ティムルは1度体を起こして会話を望んだ。


 だけど俺が口を開こうとするたびに、自分の唇を使って俺の発言を封じるティムル。



「だからねダン。貴方がちゃんと私たち全員を1番だと思えるように、これからは私の人生全てで貴方を愛するわ」



 そして動き始めるティムル。


 ティムルは今まで味わったことのないような動きで、俺に全力で快感を与えてくる。



 俺の全身余すところなくキスを落とし、指を這わせ、俺のほんの僅かな反応も見逃さずに的確に、際限なく快楽だけを与えてくるティムル。あまりに気持ち良さに目の前に火花が散っているようだ。


 こんなティムル、こんな動きは今まで見たことない。なんだこれ。気持ち、良すぎるっ……!



 何年間も男に玩具にされたティムル。


 その時のことなんて思い出したくもないだろうに、その過去すらも受け入れて俺を愛してくれている。


 そんな彼女に感謝を伝えたいのに、き、気持ちよすぎて力が入らないぃ……!



「ダンのおかげで、私も自分の人生を好きになれそうよ。……次はもっと気持ち良くしてあげるから、早く戻ってきてね?」


 

 最後にひと言呟かれただけで、虚脱しきった体にやる気が戻る。


 ア、アフターケアも万全かよぉ……。



「わ、妾だって、ダンを好きな気持ちだけは負けないのじゃあっ」



 ティムルが離れていった俺の体に、真っ直ぐに飛び込んできてくれるフラッタ。


 その小さく可愛い体を抱きしめるとフラッタの純粋な好意が伝わってきて、快楽に溶けきった体に温かさが広がるようだった。


 ああもうフラッタ。お前なんでそんなに可愛いんだよぉ。



 ティムルとの溺れるような情事とは違い、ただ相手が好きだとお互い伝え合う為だけの、まるでじゃれあうようなフラッタとの触れ合い。


 ニーナのようにかけがいのない存在とも違い、ティムルのように俺を見守るような存在とも違う。愛した分だけ返ってくる、鏡のようなフラッタの存在。


 1つになってもただ互いが好きで好きで堪らなくて、もう気持ちよさとか余計な雑念が入り込むよりもないほどに、ただの愛情の交換と確認行為だ。



「大好きぃ、大好きなのじゃぁ……。だからもっともっと、して欲しいのじゃぁ……」



 フラッタのあまりに真っ直ぐな愛情と好意がくすぐったい。何でお前はこんなに可愛いんだろうなぁ。


 お前のおかげで、余計なことを考えるのが馬鹿らしくなるよ。ありがとう。



「ぼ、ぼくはみんなと同じことは出来ないから……。せめてダンの好きにして欲しい……」



 そしてリーチェは安定のエロ発言である。お前ね、容姿も言動もエロ過ぎるんだよ毎回。


 そんなエロス大明神のリーチェに、俺があえて意識して快楽を与える必要はない。こいつなにやっても悦ぶし。



 リーチェに与えるべきは愛だ。たった今フラッタから受け取ったばかりだからな。今の俺の体は愛に満ち溢れてるんだよぉっ。


 背中から抱いて、優しいキスをしながらおっぱいを優しく揉み込んでいく。


 他の3人なら物足りないような動きだと思うけど、エロリーチェならこれでも勝手に気持ちよくなってくれる。


 俺は口と両手を使って、じんわりと染み込ませるように愛情を伝えればいいだけだ。



 心地良さそうに俺に寄りかかって身を預け、俺にその身を委ねるリーチェ。


 お前は独りじゃない。ここにいるみんながお前の家族だ。気を張らなくていい。警戒しなくていい。



 ここにいる皆、リーチェの事が大好きなんだよ。



「なんでぇ……。なんでこんなに気持ちいいのぉ……。優しくしか、優しくしかされてないのにぃ……」



 それはなリーチェ。お前の心に直接愛情が届いてるからなんだよ。


 快楽なんかより、愛情のほうがよっぽど強くて大きくて、もう怖いくらいだろ?



 俺もニーナとティムルによくやられるからね。リーチェの気持ちは分かる。



 リーチェをベッドに寝かせて振り返ると、ニーナがまるで抱っこをせがむかのように両手を突き出して、俺においでおいでと誘っているじゃないかっ。


 なんだよこれ。幸せすぎる。夢か? これが夢なら覚めないでくれ。



 なにが4人同時に相手するのが楽しみー、だよ。


 1人1人が大切で、誰も失えなくて、全員をそれぞれ愛するんだよぉっ!


 それが俺の女に対する俺が負うべき責任だろうがぁっ!



 うおおおおっ! 絶対次の遠征で好色家、もっと上げてやるからなぁっ!


 さぁ第2ラウンドの、はっじまっりだぁっ!

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