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【全年齢版】異世界イチャラブ冒険譚  作者: りっち
2章 強さを求めて2 新たに2人
102/637

102 ※閑話 出来る事を全力で

※R18シーンに該当する表現を大幅にカットしております。

ダン視点。

時系列は099~100の間のお話です。

 真っ暗な寝室でひたすらリーチェを愛している。


 俺の膝の上に跨り、俺の首に腕を回して抱きついているリーチェ。俺とリーチェのおっぱいの間には何の隔たりも無い。

 この最高の女性が、リーチェが俺を受け入れてくれている。そんな錯覚を覚えて酷く興奮する。



 甘い。リーチェのおっぱいは甘くて美味しい。


 これは錯覚ではなくて、実際に甘い味がする。ニーナ、ティムル、フラッタのおっぱいの味を知っている俺だからこそ断言できる。


 ニーチェのおっぱいは、甘くて美味しいのだと。



 これは恐らくエルフの種族的特徴なのだろう。


 エルフは種族的特徴として出生率が低いと聞いている。きっと男女間の性欲も淡白なのではないだろうか? エロリーチェを見ているといまいち自信がなくなるけど。


 エロリーチェは例外として、恐らくエルフの女性は少ない性行為の機会に妊娠を促す為に、男性の興奮を促すフェロモンのような物を分泌するのではないだろうか? おっぱいから。



「気持ちいぃ……。前よりずっと気持ちいいよぉ……」



 リーチェの甘い言葉に一瞬硬直する。


 前!? 前ってなんだっ!? 俺以外の男に、このおっぱいを差し出した事があるとでもいうのかっ……!?



 ってそうか。前ってあれか。ティムルに見守られながらおっぱいを弄り倒した時の事を言ってるのか。


 いかんいかん。勝手に勘違いして、勝手に脳細胞が破壊されるところだった。



 ひとしきりリーチェの巨大なおっぱいを楽しんだあと、今度は両手をお尻の両側に添えて、スレンダーのクセにむっちりとしたエロリーチェのエロケツをもにゅもにゅと揉み込んだ。



 す、すげぇ……。なんだこれは……。


 柔らくて指が沈み込むのに、その指を弾き返すほどの弾力。おっぱいの感触も素晴らしいのに、お尻の感触も素晴らしい。



 流石はエロの化身、エロの権化、エロス大明神リーチェである。


 顔も声も性格もおっぱいもお尻も、一切の隙がなく全てがエロい。



 おっぱいよりも強い弾力があるのに、やはり汗でしっとりと手に張り付き『近寄らないでっ! でも、離れたくないの……』という微妙な乙女心を表現するかのような感触だ。いや絶対表現してないと思うけど。



 お尻を握りつぶすほど強く握って、リーチェの体をしっかり固定。


 そのまま体を捻って、背後のベッドにリーチェを仰向けに押し倒した。



 最後の一線が越えられないリーチェとの、全身全霊のごっこ遊び。


 1番大事な部分を体験できないリーチェに、この営みは素晴らしいものなんだよと、いつか必ずお前にも体験させてやるからなと、そんな想いを込めて彼女を愛する。


 うん。ごめんリーチェ。これだけでもめちゃくちゃ気持ちいいわ。




 いったいどれ程の時間、リーチェのエロボディに溺れていたのか分からない。



 ふと気付くと、リーチェの体から小さな震えが伝わってきた。


 気持ちよくて震えているのとは、なんとなく違うような気がする。



「ううう……。うえぇぇ……」



 耳に届いたのは嗚咽。


 俺に気付かれまいとしているのか声を殺し、でも殺しきれずに、震えながら何度もしゃくりあげている。



 リーチェの様子に血の気が引く。


 いくら何でもやりすぎてしまった? 泣くほど嫌だったなら殴ってでも蹴ってでも抵抗してくれていいのに。健気なリーチェは限界まで我慢してしまったのか?



 急いでリーチェの顔を覗いて見ると、両手で口を押さえて声を殺しながら、1人静かに泣いていた。


 俺が首に抱きついていた手が離されていたことにも気づかずリーチェの体に溺れている間、リーチェは1人、声を殺して泣いていたんだ……!



 一瞬眩暈がするほどの怒りを覚える。フラッタが泣いていた時と同じ感覚が蘇る。



 だけど間違えるな。ニーナにもティムルにも、フラッタにだって教えられた。


 リーチェを泣かせた自分を憎むより、泣いているリーチェを抱きしめるほうが大切なんだと。



 リーチェの背中に潜らせるように両手を回し、豊満なおっぱいを押し潰すように柔らかく抱きしめる。



「どうしたのリーチェ。何で泣いてるの? 俺、何かリーチェの嫌がること、しちゃったかな?」



 俺の問いかけに、涙で濡らした翠の瞳で俺の顔を確認した後、首をぶんぶんと横に振って、俺の言葉を否定するリーチェ。



 抱きしめたリーチェの体の震えが大きくなってきたので、まずはこのままリーチェが落ち着くまで黙って抱きしめる。


 その間少し口寂しかったので、リーチェの顔に何度も何度も軽いキスを繰り返す。



 残念ながら口は両手にガードされていたけれど。



「まずは落ち着いて。そしてなんで泣いたのか教えて欲しいな。俺のせいで泣いたわけじゃないにしても、俺が協力できる事もあるかもしれないしさ。少しでも知りたいんだ、リーチェの事」



 ちゅ、ちゅ、と軽いキスをしながらリーチェの震えが収まるまでは決して焦らない。



 安心させる方法はニーナとティムルにこれでもかってほど教わっている。


 大好きだよ。大好きだよと囁きながら、その想いをリーチェに染み込ませるようにキスを繰り返す。



 これまたどれくらい繰り返したのか分からないけれど、リーチェの震えは少しずつ小さくなっていった。



「ダンは、ダンは何も悪くないよ。ぼくが、ぼくが全部悪いんだ……」



 震えの止まったリーチェがようやく口を開いてくれる。


 お前が悪いことなんて何にもないよ? 容姿も性格も声も感触も味も最高だよ?



「ダンがこんなにぼくを求めてくれるのに……。ダンがこんなにぼくを愛してくれるのに……。ぼくは、ぼくはダンを受け入れることが出来ないんだ……。そのことが凄く悲しくて、凄く悔しくて、申し訳なくてっ……!」



 落ち着いたリーチェの口から語られた言葉に、申し訳ないけど少し拍子抜けする。


 俺に対して何が申し訳ないの? 俺めちゃくちゃ楽しんでたじゃん? 泣いているリーチェにも気付かないほどに。



「リーチェ。なにも申し訳なく思わなくて良いよ。むしろ俺のほうこそごめんね? リーチェが泣いてるのも気付かないで、リーチェの体に溺れちゃってたよ」



 リーチェの口を覆っている両手をどかして、久しぶりにリーチェの口にキスをする。


 これもニーナとティムルに教わったことだ。リーチェがが己を否定しているのなら、俺がリーチェを肯定してやればいい。


 甘々の甘やかしキスで、余計な事を考えられないくらいにめろめろにしてしまえばいいんだ。



「今は1つになれないけれど、そんなこと気にしなくったていいじゃん? 俺は凄く楽しんでるし、リーチェだって気持ち良さそうにしてたんだからさ」



 情感たっぷりにゆっくりと粘着するような淫らで甘いキスをしながら、リーチェって俺と少し似ているところがあるのかもしれないなぁなんて思った。


 今俺がリーチェに抱いている感情が、いつもニーナとティムルの2人が俺に対して抱いている感情なのかもしれない。


 まったくもう、仕方ないなぁ、って。



「今は今を楽しもう? 今受け入れられないのを悔しいと思うんじゃなくて、いつか受け入れる事を楽しみにして欲しいな。泣いてる女を抱きしめるのは、出来ればしたくないんだよ俺は」



 キスをしては愛を囁き、言い終わったらまたキスをして会話を止める。


 それを何度も繰り返していると、ようやく不安げながらもリーチェからも俺を求めてきてくれる。



「っぷはぁ。ほ、ほんとにダンは楽しんでくれてるの……? ぼくはダンに触ってもらって、君に求めてもらって幸せでいっぱいだよ……? でもダンは、不満じゃないのかい……?」


「不満だねぇ。俺が抱いてる女が泣いてるなんて、最高に不満だよ」



 幸せなら笑ってよリーチェ。お前が幸せなら俺だって幸せなんだからさ。



「暴走してごめんねリーチェ。俺はちゃんと気持ちいいから何も心配しないで」



 一旦キスをやめて、リーチェの体をぎゅっと抱きしめる。


 もうその体から震えは伝わってこなかった。



「いつか本当に1つになる日までは、出来る事を出来る範囲で楽しめばいいんだよ。少なくとも俺は、リーチェと愛し合えるだけで充分満足してるよ」


「うん……。ぼくも、ぼくもダンと愛し合えるだけで、この世の誰よりも幸せだよ……」



 そしてまた静かに唇を重ねる。


 キスは相手に愛情を伝えるのに最も適した行動だと思う。


 言葉なんて必要ない。ただお前が好きなんだ、という想いが最も強く相手に伝わる行為だと、ニーナとティムルに徹底的に叩き込まれた。



 リーチェはまだ自分に自信がない。だから出来るだけ沢山キスをして、リーチェに俺の愛を伝えるべきだ。



 だけどリーチェの体はエロスの塊で、他の場所に気を取られると、リーチェをただ貪ることになってしまいかねない。


 だから俺は体を起こし、壁を背にして寄りかかり、リーチェを背中から抱き寄せて、後ろからずっとキスしながらリーチェのおっぱいを静かに揉んだ。



 刺激を与えるのが目的ではなく、俺に身を委ねて欲しいと、リーチェの心と体を解き解すつもりの愛情表現。



「ダン~……。な、なにこれぇ……。ふわふわして、幸せで、何も考えられないよぅ……」



 両腕をダランと下げたまま、気持ち良さそうに身を捩るリーチェ。



「さっきまでの方がずっと気持ち良かったのに、今のほうがずっと幸せで、怖い、怖いよぉ……。ふわふわで、ぼくが溶けちゃいそうだよぉ……」


「溶かしてるんだよ。溶けていいんだ。俺はリーチェの事を愛してるから、リーチェの事を大好きな気持ちでリーチェの中を満たしたいんだよ」



 怖がるリーチェを安心させたくて、口ではなくて彼女の頬に何度も優しくキスをする。



「怖がらなくて良いよ。お前を俺の腕から放すつもりはないし、そのふわふわは全部、リーチェの事が大好きな俺の気持ちなんだから。怖がらないで受け取って欲しいな」


「この……、このふわふわが全部、ダンの気持ちなのぉ……? ダンってぼくのこと、こんなに好きだったのぉ……?」



 大好きに決まってるだろ。


 リーチェの為なら異界より現れた邪神だろうがこの国の闇だろうが、全部滅ぼしてやるくらいに大好きだよ。



 だから今はただ、俺の愛に溺れてくれ、リーチェ。

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