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異世界でもプログラマは不足していた  作者: ベル
第一章 図書管理システム
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Step3. 現場案内

 採用が決まると、職場に案内(連行)された。


「えーと、沢渡君の机はここね、後はジン君から教わってねー」

人事のジェシカ(もう呼び捨てでいいわ)は、言いたいことだけ伝えて去っていった。


「よろしくお願いします」


 ジン先輩に挨拶をした。年齢は分からないが、ドワーフ族っぽい。


「よろしくな」


 こちらを見ずに、野太い声で返事だけがあった。そして、本をどさっと渡された。


「これ見て勉強しとけ。魔導演算装置(パソコン)はそこにある。分からないことがあったら何でも聞け……」


 初心者には、分からないことが、分からないから聞けないんだっつーのと思いつつもシステム開発にはよくあることで、慣れてしまっていた。


 動揺することなく、本を手に取り読んでいく。


 当たり前だが、魔法システムは、魔法の仕組みを利用して動作するらしい。ということは、魔法の仕組みを知るのが良さそうだ。


 マナを操作するための原素の命令(機械語)があり、これを組み合わせて作ったものが魔法陣で、それを魔力で再現すると、発動するとのこと。今度、練習してみようと思う。


 原素の命令(機械語)は、非常に難解で、辞書を引きながら1つ1つ書き起こすしかなく、非効率かつ投げる人が多かった。


 そこで生まれたのが、精霊語(アセンブリ)というものらしい。ただ、これでも難解だったため、さらに分かりやすいもの(高級言語)を作ったらしい。


 例えば、ドワーフ族の作ったD言語、速度に定評があるが難しい。エルフ族の作ったE言語、汎用性が高く作りやすいが速度が出ない。


 理解に間違いがないか、ジン先輩に確認を取ると目を丸くして驚かれた。あっているようで一安心だ。


「今日はもう帰っていいぞ」

ジン先輩に言って頂いたので、帰って休もう。


 といっても住み込みなので、気乗りはしないが、ジェシカに宿泊場所を聞きに行く。

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