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異世界でもプログラマは不足していた  作者: ベル
第一章 図書管理システム
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Step2. Magic Soft社の面接

「面接のお約束をさせていただいていた、沢渡と申します」

Magic Soft社の入り口で挨拶をする。


「採用!!!」


 出会い頭に、ミニスカートのお姉さんに言われた。猫耳があったので、どうやら獣人族らしい。


「……場所を間違えたようです。失礼しました」

 即座に返答する。ブラック臭しかしない。一刻も早くこの場所から立ち去ろうと決めた。


「ちょちょちょっと、待って! お願いだから……人が足りなくて困ってるの。このままじゃ私が……現場に連れていかれてしまうんですぅ」


 泣きたいのはこちらである。


 とは言え、何となくブラックであることを感じていたので、想定通りだ。話を聞いていると、人事のお姉さんでジェシカさんと言うらしい。


「新しく来た人を怖がらせちゃダメじゃないか、はじめまして、私はチーフマネージャーのポールです」


 後ろから、人当たりの好さそうな人が出てきた。見た目的にはエルフ族だ。落着きもあり安心できる感じだ。


「はじめまして、沢渡です。魔法システム開発に興味を持ってきました。よろしければお話を聞かせていただけませんか」


 人事のお姉さんが、後ろで何か言っていたが、ポールさんが黙らせて押しのけた。


 ポールさんに話を聞いていくと、魔法システム開発は、特殊な言葉で命令を与えマナを動かして目的の現象を具現化するものらしい。


 要するにプログラミングじゃんかこれ……


 命令を1つでも間違えると、目的の動作にならなかったり、動かなかったりすることが大変らしい。


(そりゃそうだ)


「ここまで顔色1つ変えずに、話について来られるなんて凄いねもしかして、魔法システムの開発経験者かい?」


 ポールさんは、あごに手を当てながら興味深そうにこちらを見ていた。


「いえ、初めてですが、似たようなことはやって来たつもりです」


「それであれば、力を貸してもらえないだろうか、人が足りず納期も迫っていて困っているんだ。待遇については悪いようにはしないよ」

と肩を叩かれた。


「はい! 私も興味があったので、お願いします」


 住み込み希望なのと、研修(チュートリアル)をしっかりして欲しいことを伝えると、採用は決まった。

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